回答 2
有り難し 18私は実家が真言宗で、宗派について色々調べたところ、
どうも真言宗は密教と言うものであるらしいと知りました。
さらに密教について図書館などで色々な文献を
あたっているうちに聖天様（歓喜天様）を知り、それ以来
不思議に聖天様に心が惹かれるのです。
まず男神と女神のペアである所。こんなにも幸せそうな神様、見たことありません。
怖い神様だと言う割に、お酒とあんこ菓子と大根が好きだなんて、可愛い過ぎます。
また夫婦神として生と死、人と仏、男と女、陰と陽、など相対する要素の融合の象徴であるような気さえして、とても深遠な真理を内含してると思うのです。
とにかく出会って以来、気になって気になって仕方がありません。
拝みたい気持ちでいっぱいなのです。
怖いとか近寄りがたいとか言われているのが信じられません。
お叱りを覚悟の上で言うと、私は酒が好きなのですが晩酌の折には
聖天様とお酌を交えたいとさえ思ってます。
特に切実な願い事は現在無く、（あるとすれば２人目の子供が
無事生まれるようにと言う事です。）聖天様を無病息災、家内安全、
子孫繁栄の守り神として拝みたいのですが、このような形での
聖天信仰はあり得るのでしょうか？
もちろん、聖天様は厳格な神様であり、信仰は一生続くと言う事も
解っております。
文献などを読む限り、聖天様は切羽詰まった人の最後の
願掛け対象と言うイメージがあるのですが、
無病息災や安全祈願としてもお力を発揮されるのでしょうか？
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
聞くところによると、聖天様にはお願い事は安易にしない方が良さそうですよ。何しろ優しい仏様ではなくて、いわゆる神様ですからね。願い事をしてもし叶えば、それ相応の見返りをどんな形で取られるか分かりませんからね。
どうしてもお願い事をしたいなら、生きとし生けるもの全てが幸せでありますように、と祈りましょう。
詠春童子様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
聖天様の信仰は全国各地に広がっており、拙寺の近くにも生駒の宝山寺さんが有名です。
仏教の護法尊の中でも、特に現世利益的な側面が強いとされているため、民間信仰として強いところがあるのではないかと存じます。
また、貴方様が、それだけ惹かれますのは、もしか致しますと、どこかの過去世において聖天様（歓喜天様）とのご仏縁があったからかもしれません。
歓喜天様は、大日如来様か観音菩薩様の化身（応身）とされてもいるため、しっかりとご仏縁を紡いでいくためとして、今世においても歓喜天様とのご縁を保たれるのも良いのではないだろうかとは存じます。
また、現世利益の祈願成就も、その先としての悟り・涅槃へと向かうところへと確実に繋げて参りたいところとなります。
無病息災や安全祈願も、しっかりと仏道を歩むためであるとして、そのことも少し意識して、仏教の修習に努めて頂けましたら有り難くに存じます。
川口英俊 合掌
ご回答ありがとうございます。
私のご縁仏、なのかはわかりませんが・・・
仏教の教義や仏様のお話を聞いても最初はピンと来なかったのですが、
聖天様のお話は聞いたり読んだりするうちに、妙にリアルに存在を感じられました。
そうしているうちに観音様やお不動様など、仏教の他のご尊格に対しても
力強くて優しい「存在感」を感じるようになってきたのです。
現在、菩提寺の本尊である如意輪観音様と、聖天様の本地仏である十一面観音様、
そして聖天様のご真言を折に触れ唱えさせていただいております。
聖天様を知ってから、何かと観音様にも縁があるみたいで、家内と何気なく仏像の話を
していたら、一番心惹かれるご尊格は千手観音様と言われました。
（家内の実家も真言宗で、熱心な信者と言う訳ではありませんが、
一種の仏像ファンみたいな所があります。）
とにかく今は、仏道の入口に導いて頂いた聖天様に
感謝しています。
＞三宅聖章 様
ご忠告ありがとうございます。
私利私欲に走る願掛けは慎みます。
＞川口英俊 様
ご教授ありがとうございます。
今後は、聖天様にご縁のある寺院をお参りして、
信仰のあり方を考えたいと思います。
追記
同じ県の、安産祈願を看板に掲げるお寺さんで、
聖天様を拝ませて頂きました。
好物のお酒を奉納し、住職様に思い切って
「一生礼拝し続けないと祟るのでしょうか？」と聞いたところ、
「満願成就したら聖天様を思って、その喜びの分だけ他人に尽くしなさい。
それが聖天信仰です。」
との事でした。
その日は興奮で遅くまで眠れず、次の日、
聖天様にお参り出来た喜びで気持ちが切れたのか、
目眩がしてぶっ倒れ、会社を早退する事になってしまいました。
身重の家内に介抱してもらいながら、情けないやら恥ずかしいやらで
涙が出ました。
家内が命を賭して新しい生命を産もうとしている時に、私は自分自信と信仰対象の
事ばかり考えていたような気がして、いたたまれない気持ちになったのです。
身重の妻を、もっといたわってあげられたのではないか？
長女の風呂やトイレの世話を、もっと率先してやってあげられたのではないか？
せめて散らかった部屋を少しでも掃除してあげられたのではないか？
聖天様の和合の姿は、私達夫妻のあるべき姿でもあるのではないか？
そう反省することしきりです。
妻子も守れず、あろう事か不摂生ゆえに自分の身体すら守れないなんて、
恥ずかしい限りです。
私も立派な人間ではありませんが、せめて夫として、父親として、会社人として
仏弟子のはしくれとして、恥ずかしくない立ち振る舞いをしなければと気持ちを改めました。
私にとってのカミさまは、護法の善神たる聖天様と、わが家のカミさんです。
乱文失礼。
－合掌ー
－追記－
三宅様、川口様
わが家にも聖天様が既にいました。
実家の台所の上に神棚があり、以前から気付いてはいたのですが、
何を祀っているのかは知らず、父に訊いても知らないと言われ、
祖母に訊いたら「荒神様」との事です。
調べたら、なんと聖天様と同体異名ではありませんか。
妙に心が惹かれて仕方なかったのが、
既にわが家の守り神として先祖代々、鎮座していたとは。
正直な話、もともと現世利益や願掛けにはあまり関心がありませんでした。
ただ、尊格自体の雰囲気のようなものに惹かれたものであって、
むしろ安易なご利益信仰は警戒すべきものと考えています。
今後とも、祈願をしたお寺とのご縁も大切にしながら、
わが家の守り神を心込めて拝ませて頂きたいと思います。
人が求めてるものって、意外と身近で見つかるものですね。
お二人とも今さらもう読まないでしょうが、
自分の中で区切りがついた為、追記します。
－合掌－
