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後悔のない決断なんてありますか?

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有り難し有り難し 13

先日7年半年勤めていた会社を辞めました。
人間関係で悩んでいたことが直接の原因です。最後にいた部署では異動して1年してもう無理だと判断し辞めることにしました。

そこの部署は、管理職と主任と私を含めたスタッフ2人の合計4人で仕事をしていました。半年くらいしたときから、主任のことが怖いと感じるようになりました。

その主任は、人の行動が自分の思う通りでないとすぐに機嫌がわるくなり、例えば他の人が自分以外の人と楽しそうに話していると機嫌が悪くなったり。管理職が自分よりも仕事ができないと感じることがあると上司を馬頭していました。それだけならまだ構わないのですが、そこから物にあたったり、舌打ちしたり、机をたたいたり、怒っているのを全面に出す人でした。

人の会話もすべて聞いていてチェックしているため、他の部署へ内線するのも、その主任がお昼に行っているときに隠れて話をしなくてはいけませんでした。

その人のことが怖いと思ってもだれにも相談できずため込んでしまいました。4人しかいないため仕事上かかわることも多く、話しかける必要があると、口の中がカラカラに乾き、顔も痙攣してしまうためマスクをしないと面と向かって話をすることができなくなりました。

1年した時に、勇気を出して管理職に相談しました。管理職もその主任と仲が悪く、「なるべく関わらないようにしていた。申し訳なかった。」と言われました。だた「注意しても無駄だった」とも言っていました。私はどうすることもできず追い詰められていました。
異動も本社と交渉してもらいましたが、できませんでした。

先日、一番最初の部署でお世話になった方に辞めた報告をしました。
そこで「他の人も我慢してるだから、うまくおだてて上手に立ち回れたのでは?」と言われました。

実際にもう一人のスタッフの方は、その主任と一緒に管理職の悪口を言ってたりおだてたりして機嫌を取ってうまくやっていました。

私も、もう少し我慢できたのでは?もう少しうまくおだてて立ち回っていれば良かったのでは?本当に辞めてよかったのか?と自分を責めるようになっています。

でも就職活動がうまくいかないとその主任が憎たらしくなることもあります。気持ちの整理がつかず、前へ進むことができていません。

こっちを選択してよかったと思えるのは死ぬ時にならないと分からないでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

決断はただの決断

ご相談拝読しました。

>こっちを選択してよかったと思えるのは死ぬ時にならないと分からないでしょうか?

とのこと。これはもうわかっています。今のままなら死ぬまで後悔したままでしょう。

>後悔のない決断なんてありますか?

これはおっしゃるとおりで後悔のない決断なんかありません。いや、正確に言うと後悔のしようのない決断はないというところでしょうか。
あるのは決断だけなんですが、どんな決断でも後悔しようと思えばいくらでもできる、逆にもう後悔しないと決断することもできるのです。

決断してしまった事実は変えられません。もう過去の事ですからね。変えられるのは見方・捉え方・活かし方。
後悔するという活かし方を選択しいつまでもネガティブに引きずるのか、反省材料・学習・経験という活かし方を選択しポジティブに昇華していくのか、その選択が問われているわけです。

就職活動が上手くいかないのは主任のせいではありません。もう主任に関わる必要もないのです。
主任は一歩成長するための踏み台にして後悔と共におさらばしましょう。

13
有り難し
おきもち

個別相談可能
はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

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