若者向け寺子屋
このサイトにはたくさんの若者が相談を寄せています。
ネットは沢山の情報を簡単に得ることができ、見知らぬ人と
瞬時につながることができる便利なものだと思います。
なのにこの便利な世界にいる多くの若者が孤独を感じていると思います。人はやはりバーチャルなものだけでなく、リアルな人とのつながりを求める存在だと思います。
そんな若者に対して例えば生活に即した仏教講座なんていう寺子屋を開催できないでしょうか?
そこに若者が集い、学び、語り合い、体験する。
お寺ならではの縁結びとなる場を提供できないでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
やりたいのは山々なのですが…
ここで回答を書いている私はバーチャルな存在でしょうか?hasunohaにも常連のる質問者さんがいらっしゃいます。その方々と我々の関係はバーチャルなのでしょうか?当事者はそうは思っていません。ネットの向こう側にいるのはリアルな人間です。
そこを受け入れない限り、若者を集める企画をしてもその心に響きません。「あぁ、やっぱり若者と年長者という別の生き物なんだな」と溝を深めるばかりです。
我々お坊さんはそこで失敗してきたのです。
長年インターネットの是非を問い続けて拒絶し、良いか悪いかの問題ではなく、現実として止めようのない変化に逆らい続けました。
だからネットで相手に依存する人たちの気持ちが分からない。拒絶してきたから想像もしない。パッと「ネットの人間関係なんて所詮は仮想です」と言ってしまう。その瞬間、失望されるんです。「あぁ、やっぱり分かってもらえないんだな」と。そしてますますお寺に来てもらえなくなる…
先日の座間市の事件はそれが行き着いた1つの通過点です。お坊さんはもっと早くにネットという開拓地に定住せねばなりませんでした。
おそらく今の時代、本当に孤独なのはむしろご高齢の方々です。若者がなぜ心を病むかというと、大抵の場合は人間関係に疲れ切っているからです。引きこもって孤独になる若者(実は今や中年の人が多いのですが)にしても、人間関係で打ちひしがれた結果です。
今と昔で何が違うかというと、ほどほどに付き合うことが下手になった点でしょう。
高校生の子に「人間関係は0か100ではありません。あの人は信頼できる、あの人は遊び仲間、あの人は挨拶程度、あの人は年賀状程度、みんなそんな風に間を測りあいながら生きてるんですよ」と教えてあげると「目から鱗が落ちました!」と返信が来るんです。それだけ軽く流せない人が多い時代になりました。
ここでは対機説法として回答しますが、若い方々には「お釈迦さまは友達百人作りましょう」とはおっしゃっていません。そんなに思い詰めなくて大丈夫ですよ」と説くことの方が多いです。
もちろんいわゆるリアルでは若い方々にもお寺へ来ていただく努力をしていますけどね。案外に若い世代のほうが仏教に関心がある人が割合として多いという統計も実感もあります。ただ、ウチの場合はお寺以前に地元に帰ってね!という過疎化問題に取り組んでいる次元ですので…頭が痛いです…
そうですね!
拝読させて頂きました。
あなたのおっしゃることは本当に素晴らしいことだと思います。
そうですね全国各地のお寺がそのような場所になっていくことができるならば少しでも孤独から解放されて皆さん共に分かち合いながら成長していくことができるようになるでしょうね。
あなたのご意見を参考にさせて頂きます。
私も微力ながらそのようなことを目指していきたいと思います。
またあなたのお考えのようなことを目指しているお寺様や僧侶は全国各地に存在しております。
それも良かったら調べてみて下さいね。
あなたもそのようなご仏縁に恵まれ皆さんと共にお健やかにご成長なさって下さいますよう心からお祈り申し上げます。合掌