暖かい家庭というものは存在するのですか?幻想ですか?
私は今、母と暮らしながら正社員として働いている28歳女性です。
本題の前にかいつまんで生い立ちを説明させてください。私の父は私が3歳の時に死に、それ以降は母と母方の祖母との3人で暮らしてきました。
父の死直後から私が成人する頃までずっと、母も祖母も薬物依存の症状がひどく、家庭は安心できる場所ではありませんでした。と言っても、外では2人とも普通の人間のように振る舞えたため、側から見たら普通の家庭だったと思います。事実、遺族年金で生計を立てていた割に余裕のある生活を送っていたため、私は周りから「恵まれている」と言われながら育ちました。私も、毎食ご飯が食べられて、大学まで通えたのでその点は恵まれていたと思います。
ただ、前述の通り、母も祖母もかなりきつい精神安定剤を常用しており、気分次第で罵倒されたり、夜寝ている時に枕元の壁を包丁でガリガリ削られたり、衣服を切り刻まれたり、生命の危険を感じる事が多かったので、私にとって家庭は安らげる場所ではありませんでした。家族で集まる夕食の時間がまるで拷問のようで、太宰治の「人間失格」に出てくる団欒シーンとまさに同じ、家に住む亡霊に祈りを捧げるために集まっているのかと錯覚するような耐え難い時間でした。
そんな育ちのため、最近まで、私は家庭を持ちたいとか、結婚したいなどと露ほども思わず生きてきました。
ですが、成人して何度か好きな人ができ(恋愛も上手くはいかないので結局振られる結末ですが)、段々と「好きな人と築くなら、家庭って幸せなものなんじゃないか」「テレビで観て嘘だと思ってた、いわゆる暖かい家庭ってもしかして現実に存在し得るのか」と思うようになってきました。
その一方で、家庭が地獄でないはずがない、という思いもあります。自分の経験は少し特殊だとわかっていますが、周りの既婚者も、なんだかんだ家庭の愚痴をこぼしているのを聞くと、やっぱり暖かい家庭って幻想なのかな、と思えます。
家庭ってふつう、どういうものなんでしょうか。
世の中の人は皆、口に出さないだけで地獄に耐えて生きてるんでしょうか。
私が上手く対処できなかっただけで、そういう地獄にも上手に対処して維持されるべきものが家庭なんでしょうか。
それとも、むしろ率先してその家に帰りたいと思える家庭も、中にはあるのでしょうか。
とりとめのない質問で恐縮ですが、教えていただけると助かります。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
結婚っていいよ!
結婚して暖かい家庭を作ることはできると思いますよ。あなたが学んできた事、負の連鎖を後世に伝えないようにすれば、きっと良い家庭ができます。
世間でいう愚痴は、ただの愚痴。結局幸せなんです。思い通りにならないのが人生。夫婦、親子であっても相手を思い通りにしようとすると苦しみが生まれます。
思い通りにしよう変えてやろうとしなければ、楽に生きられます。ありのままをお互い受け入れ、共に協力しながら、尊敬し合いながら、新しい家庭を作る事できっとできるはずです。
暖かい家庭は、人工的に作りましょう。
暖かい家庭は、暖かい行動で決まります。
行動は人が作るもの。
動物ではなく人間がつくるのです。
たとえば、家庭内にニワトリを放し飼いにしていたら、「静かな家庭」はありえません。
しかし、ニワトリじゃなく人間なら、意識して静かにできます。
暖かい家庭も、家族が意識的に、人工的に、暖かい行動をすれば実現可能です。
残念ながら、薬物に頼らないといけないあなたのお母さん達は、その能力がなかったか、その方法を知らなかったのでしょう。
あなたは、能力を育て、方法を学んでください。
あなたは、あなたや、あなたの未来の家族の健康に気をつけて、暖かい家庭をつくるために必要な、理性的な行動の能力を破壊しないようにしましょう。
また、暖かい行動をする方法を学びましょう。
そのような意識を共有してくれるパートナーをみつけましょう。
質問者からのお礼
早速のご回答ありがとうございます。
回答を拝読して、疑っていた「暖かい家庭」の存在を確信できるようになりました。
子供時代と違って、自分の行動が家庭の雰囲気を作るのであれば、たしかに、私次第で暖かい家庭を作ることはできるんですね!
何より、子供時代と違って、もし相手とどうしても家庭が作らなければ、離婚する自由も私にはある訳ですし…。
とても素晴らしい発見です。ありがとうございます。