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自分の今までの人生に後悔があります。

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有り難し有り難し 15

私は小学生の頃、両親から進学塾に入れられ、その甲斐あって私立のそこそこ名の知れた中学に入学する事が出来ました。しかし入学してから暫く経ち、ある種のスクールカーストが決まると、クラスメイト達からイジメを受けるようになりました。勉強して成績が良くなっても何も良い事がないのではないか。そんなアパシーめいた感情を抱いた私は進学塾を辞め、学校の授業も殆ど寝ながら過ごすようになりました。
高校進学はエスカレーター式の学校だった為さほど苦ではありませんでした。その頃になっても将来の事が何も見えず、ただ、学内でのイジメ(寝ていると鋏で髪を切られそうになる、等)に耐え続けるのに精一杯で、学校と家を往復するだけの日々が続いていきました。
やがて大学受験の時期となりましたが、それまで殆ど勉強をした事のない私には大学受験の方法が分かりません。三年になってようやく予備校に通うようになりましたが、それまでの積み重ねのない私には講師の言っている事が何なのか分からないのです。
結局受験は得意科目の国語に絞り、結果、巣鴨にある仏教系の中堅私大に入学する事となりました。当時、自分の精神衛生に悩む事が多かった為、学科は人間科学科を選択しました。偏差値は当時の時点で50前後。母校である私立高校の偏差値は60代半ば。
大学入学後についてですが、入学して初めて分かった事として、私は人間科学という学問にあまり熱心になれないという事です。(20歳の頃に診断された)統合失調症の症状と相まって、私は計2年間留年する事となりました。ただ病んでいく、障害のある自分を見つめるだけの6年間でした。
30を超えた今、振り返ると私の人生にはいくつもチャンスがあったように思えるのです。最初に入った進学塾に真面目に通い続ける事。折角入った私立中学の授業を寝ずに受ける事。そして何より、刹那的なその場しのぎに走らず、真面目に将来を見据え、自分の本当にやりたい事に本気を出す事。それらが、当時の私には圧倒的に欠如していたように思えるのです。それらの過去への後悔が、今、コンプレックスと共に頭をよぎります。
いっそのこと、出身校とは別の大学院に進学してしまおうかという事さえ頭をよぎってしまうのです。
このような暗澹たる気持ちを如何にして振り払うべきなのか。また、これから先の人生を如何に前向きに過ごすべきなのか。どうかご教授お願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

せっかくのご縁です。仏様の教えを学んで下さいませ…

 あなたのお悩み、しみじみと拝見しました。
 本当に「生きる」ということは難しい、思うようにいかない、努力したつもりだけれど…。
 でも、今居る地点、それこそが自分の人生の現実ですよね。いえ、あなただけではありません、皆がそうです。
 一つ言えるのは過去は変えられない、しかし今を精一杯生きることで未来が変わっていく、変えていくことは出来るということです。
 あなたはご病気をお持ちのようです。そしてそれは20歳のときに発病したのではなく、もっと前に、例えば中学でその兆候があったのかも知れません。もしそうだとして、それはあなたにとってショックですか? 一方でそう受け止めた方が自分の今までの歩みに納得がいく、理解出来る、安心するということはありませんか?
 「病気を治して、人生やり直す!」と頑なに決意するよりは、ご病気と付き合っていく、ご病気を持つ自分として生きていくことを選択された方がお楽でしょう。病気は悪ではない、ご病気を抱えた御自身は、生身の等身大の御自身です。
 あなたは、今学んでいらっしゃる「人間科学」に興味が持てないとおっしゃいます。ならば興味のあることを選んで学んでみてはいかがですか。あなたが入学されたのは仏教系の大学、そしてここハスノハに相談をなされたということは仏教に全く興味がないわけではないでしょう。
 いっそ、仏教に没頭してみませんか…1ヶ月または3ヶ月とか期限を付けて。少なくとも仏教は、仏様はその学びを決して裏切りません。大いに得るものがあります…いえ、あなたにはたくさんの捨てるべき心の重荷があることに気付かされるでしょう。それを捨てさせるのが仏様の教えです。
 どうか力を抜いて、悩むことも止めて、自然体でゆっくり・じっくり仏法に親しまれますように御念じ申し上げます。
 そんなあなたを仏様が支え続けて下さいます…。

追伸
 『正直、この言葉選びに少し傷つきました』とおっしゃっておられます。
 当方の回答によってご気分害されましたこと、本当に申し訳無いことです。
 もし出来うるならば、傷ついたとおっしゃる点、もう少し具体的に別立ての質問で教えて頂けませんでしょうか。当方の至らぬ部分、少しでも改善致したいと思います。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。   

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

ご回答頂き有難うございます。概ね得心が行きました。しかし、
>努力したつもりだけれど…。
私は決して「努力したつもり」にはなれません。本文にもありましたように、私の人生にはいくつもの努力する機会があって、それらを全てワヤにしてしまった結果が今の私なのです。その選択を誤った事が私の後悔です。
正直、この言葉選びに少し傷つきました。

追伸
ご丁寧に有難うございます。ですが、申し訳ありません。

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