父の突然の死
1ヶ月ほど前、父が自宅で突然亡くなりました。
つい2時間前まで会話していたのに、その後父の部屋に行ったら、亡くなっていました。
3ヶ月前に、私自身の結婚式を終えたばかりだったので、信じられず受け止めることができません。
父自身も、まさか自分がこんなに早く、突然に亡くなるなんて思ってもいなかった事と思います。
今まで素直に感謝の言葉などを伝える事ができなかった事など、亡くなってからずっと後悔しています。
そして、残された母を含め、家族みんなとても悲しく、寂しい日々を送っています。
残された私たちが、父の事をとても愛していたことや、父の存在がどれだけ大きく、大切だったことか、亡くなった父は分かってくれているでしょうか?
亡くなって以降、悲しくて泣いている姿を父はどこかで見てくれているでしょうか?
亡くなった父は、自分が亡くなった事をどう思っているのでしょうか?
生きている時に、どうしてもっと会話をしなかったのか、どうしてもっと愛情表現ができなかったのか、後悔してばかりです。
どうしても父に感謝の気持ちと愛情を伝えたいです。
母は父がいなくなり、1人暮らしになりました。今は母が心配なため、まめに母の所へ行き、父にお線香をあげて話かけています。
母の前では明るく振る舞いますが、内心は悲しみと後悔、そして人は亡くなったらどうなるのか、亡くなった父は私たちの事を見てくれているだろうか、無念だったのではないだろうか、など、そんな事ばかり考えています。
49日法要を終え、一段落したのですが、気持ちが全く整理できません。
分かりにくい文章ですみませんが、お答え願います。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
功徳を回向する
お父様が突然亡くなられ、色んなお気持ちがあることでしょう。
ショックがあったり、信じられなかったり、自分や誰かを責める気持ちが湧いてきたり、何も考えられなかったり、やる気が起きなかったり…そのどれもが、まきさんの偽らない気持ちであろうと思います。
実をいうと、30才のとき私も父(師匠)を突然亡くしました。
妻と籍を入れ、結婚式のことを相談していた次の日のことでした。
当時のことを考えると、混乱しながら、やることに追われながら、家族や周囲の支えを受けながら、なんとか乗り越えていくときに、ある先輩上人から頂いた言葉が支えになっていたことを思い出します。
それは、親孝行には三種類あるという日蓮聖人の言葉です。
一番下の孝行は衣服や食事を施すこと。次の孝行は親の望みに答えること。
そして一番上の孝行は「功徳を回向すること」と言われました。
親を亡くしても、まだできる孝行があるのだな、と思った記憶があります。
功徳を回向する、という言葉は「供養しなさい」という意味もあると思います。
しかし私はそれ以上に、親の行ってきた良い行為の結果(功徳)をめぐり巡らせる(回向する)ことであると解釈しました。
噛み砕いていえば、「あのお父さんの子が立派なのは、お父さんがそういう風に育てたからだね」と言ってもらえるように生きていくことです。自分の姿や行為を通して、お父様の人生を評価してもらえるよう、努力を続けることだと思っています。
それが、恩返しであり、供養でもあると思っています。
お父様は、あなたがどんな表情で、どんな言葉を使って、どんな信念をもって、どんな生き方をしていったら、喜ばれると思いますか?
そのことを考えながら、生活をしていくならば、気持ちの整理は後からついてきます。
そして、必ずお父様にも伝わります。
まきさんの気持ちや行為が、お父様への孝行となりますように。
拝読させて頂きました。
突然お父様がお亡くなりになりあなたもご家族の皆さんも大変悲しい思いや後悔なさっておられえる事でしょう。
あなたのお気持ちを心よりお察し申し上げます。
お父様はそのめぐり合わせにより天寿を全うなさり、仏様に導かれて仏様の元にご先祖様の元に旅立たれたのです。
悲しみや後悔の念は尽きないでしょう、そのお気持ちをそのまま仏様にお伝えなさって下さい、そしてお父様への感謝のお気持ちと共に真心込めてご供養なさって下さいね。
私もお父様が仏様に導かれて仏様の元で心安らかに穏やかになられます様にと親しい方々やご先祖様に巡り合えます様にと心から仏様にお願いし、お念仏おとなえさせて頂きます。
仏様は必ずお父様を正しく導かれそして仏様の元で安心なさって下さいます。親しい方々やご先祖様に再会なさって下さいます。そしてこれからもご先祖様と共にあなたやご家族の皆さんをいつもいつも優しく見守っていて下さいます。
お父様はいつでもあなたやご家族の皆さんのお気持ちに寄り添い理解なさって下さいっていますよ。そして皆さんと共に過ごした人生を心から喜んで感謝なさっておられることしょう。
悲しいときや苦しいときお父様を思いそのままお父様にお伝えなさって下さい、喜びや楽しい時もどうかお父様にお伝えなさって下さい。お父様はいつも共に悲しみ慰め支えて下さいます、そして共に喜んでくださいます。
皆さんと共にお父様はこれから共にいるのですからね。どうぞお父様への感謝のお気持ちもそのままお伝えなさって下さいね。きっとお父様はそのお気持ち喜んで受け入れて下さいます。
そしてこれからも皆さんが健やかに共に幸せに生き抜いて下さいね。何よりお父様はそのことを望み支えていって下さいますからね。
質問者からのお礼
お忙しいなか、ご回答くださりありがとうございます。
ご回答を読ませていただき、たった今父の位牌、遺影の前で父と話をしてきました。
父は今頃、ご先祖様と再会できている頃かな?喜んで笑顔を浮かべているかな?と、思うことができました。
また会える日を待っていてね、必ず会いに行くからね、また家族みんなで色々な話をしようね、それまで見守っていてね、と伝えることができました。
まだまだ気持ちの整理がつくまで時間がかかりそうですが、後悔した分これからは父とたくさん話をし感謝の気持ちを伝え、また再会できる日が必ず来ると信じ供養を続けていきたいと思います。
ありがとうございました。
高野様、お忙しいところご回答くださりありがとうございます。
全くその通りで、今の私の嘘偽りない気持ちで心が乱れております。
高野様のお父様も亡くなられたのですね…。
つい先日一緒にバージンロードを歩いたのに何故…、と困惑してばかりです。
言葉が染みます…。今まで親孝行もできずに甘えてばかりでした。
父は生前、私が落ち込んでいる時などに、いつまでもくよくよするな、前向け~!!といつも励ましてくれていました。
父は私や家族がくよくよ泣いている姿をいつまでも見たくないだろうなと思います。
父が見守ってくれていると信じ、父の様に恥ずかしくない生き方をしていきたいです。
悔いが残らぬようにこれからも仏壇の父とたくさん話をし、感謝を伝えていきたいと思います。
ありがとうございました。