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人と違う道を選んだけれど…

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有り難し有り難し 15

この3月に大学を卒業したものです。
内定していた会社は、アルバイト時のひどいジェンダー差別に落ち込み内定辞退し、今は既卒のフリーターとして職探し中です。

同じようにジェンダーや性別によって生きづらさを感じる人を少しでも減らしたいと思い、就職活動をやりなおすことにしました。

周りの友人はとても応援してくれています。
けれど、同世代の子が働いているときに、わたしはずっと職探しをするばかりで…。

自分で決めたこととはいえ、不安が募るばかりです。
人のためにならない、ただ生きているだけなら意味がないんじゃないかと思って、なおさら焦っているのが自分でもわかります。

わたしは、生き方や選択を間違えたのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

正解も間違いもない

私たちの生き方や選択に正解や間違いはありません。自らの選択を正解にするのも間違いにするのも自分次第だからです。正解を選ぶのでなく、選んだものを正解にする道を歩みましょう。何を選んでも無駄などないのです。

理想を高く持つのは悪い事ではありませんが地に足つけて地道にいきましょう。まずは衣食住の確保ですね。

まずはあなた自身の生きづらさと向き合いましょう。

仏教は内観道です。苦しみの原因を自分の中に見い出します。ジェンダーをはじめ様々な問題が時代社会にはありますがそれは仏教では苦しみの縁(えん)と見ます。

因は内にあり、縁は外にあって内にはたらく。

ただ生きているような人でも生きづらさを感じずに生活できるなら素晴らしい社会だと思いませんか?

あなたの生きる歩みで生きづらさの解消を証していきましょう。応援しております。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

質問者からのお礼

法覚寺 吉武さん
回答ありがとうございました。正解も間違いもないという言葉にまず背中を後押しされました。
私自身が理想を体現するということ、一歩ずつの歩みを大切にすること…。
因と縁について、もっと知りたいと思えました。
言葉がうまくまとめられませんが、感謝しています。ありがとうございました。

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