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許す

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過去に自分に起こったこと、人にされたこと、自分がしてしまったこと全て許して新しい人生を歩みたいです。心の中では、許す、あの時はタイミング悪かったよね。仕方ないよ。と言い聞かせても、ふとした瞬間に記憶として蘇り、また怒り、憎しみ、悲しみが湧いてきます。更にもう許したのに!と自己嫌悪に陥ります。もう憎しみたくないです、過去を思い出すと言うことは自分では許していても許せていないと言うことなのでしょうか?質問者の方にも沢山過去を思い出したり、フラッシュバックに悩まれているようで気持ちがわかるだけ心が痛みますが、皆んな辛い、私も頑張らなきゃ!と思います!


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

態度決定

ご相談拝読しました。hasunohaに寄せられる様々な相談を読み、共感や気づきを得て自らの生きる力としていただくことは私たち回答僧としても願っていることであり嬉しく思います。

過去を思い出すのは記憶があるからでしょう。何も思い出せなくなったら寂しいですよね。

ですから「新しい人生」とは言いましても記憶があるいじょう、これまではなかったことにはなりません。ゼロからのスタートにはならないのです。これまでのことも全部引っ提げて歩んでいくのが人生です。

さて、その人生という歩みにおいて「許す」というのは一つの態度決定であると私は思います。感情が追いつくかどうか、本当はどう思っているかどうかは別として「許す」という態度をとることです。「許し続けていく」とも言えるかもしれません。

フラッシュバックを伴うくらいの過去の出来事なのですから、その記憶に付随して蘇る怒り、憎しみ、悲しみなどの感情も大変に強いものがあるのでしょう。しかしそのたびに私は「許す」「認める」という態度を取り、確認していく歩みの中で次第に感情の波も穏やかになっていくのではないでしょうか。

その変化は劇的なものでなく少しずつのものであるからこそ、それは本当に生きる力となっていく着実な変化なのかもしれません。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

回答ありがとうございます!許し続けていく。蘇る記憶とゆっくり時間をかけて和解していく。そのようなイメージを持つことができました。未だ感情が追いついてきます。苦しいです。でもこの回答を読んでからは、もう今までみたいに同じ大きさの感情の波は来ないように生きていきます!

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