自分を認められるようになりたい回答受付中
いつも温かいご回答をくださりありがとうございます。
最近は色んなジャンルの読書をし、自分の悩みを1つ1つ解決していく比較的穏やかな日々です。その中でどうしても解消できない悩みがあります。
有難いことに学生時代は親から不自由ない生活をさせてもらい良い学校にも行きました。ただ社会に出てからというもの、大きな病気・職を転々とする日々でなかなか自分に自信が持てません。友人とも上手くいかず沢山の縁を切ってしまいました。もう残っている友人は数人しかおりません。
職もなく友人もほとんどおらず、おまけに病気持ちです。
自分の自信にできる要素が1つもなく…
「友達が多い」とか「こんな責任感のある仕事をしている」とか何か特別になりたいわけではないのですが、自分が自信にできるものがあればそれを軸に頑張れる気がするのです。それが無い今、どうしても自分のことが好きになれません。
自分を好きになる・自分の良いところを見つけられるようになるにはどのような気持ちでいればよいでしょうか。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「私はこうでありたい」を持ち続けるのも意志(自信)になる。
自分の好きなところって、余程に自信がある人しか、言えなかったりしますよね。みんな何かしらのコンプレックスがありますものね。
あなたのことを知る周りから、聞いてみませんか。私の良さって何だと思う?って。
自分に自信がなかったり、自分を認められない人って、自分を厳しく見ていることがあります。
気遣いしてくれたり、整理整頓が得意だったり、細かな部分を身近にいる人は見てくれているでしょう。
周りが認めてくれたり評価してくれることが、自分にも自信になるものですし、誰に何を言われても「私はこうでありたい」を持ち続けるのも、強い意志(自信)になってくるのではないでしょうか。
決してあなたを追い込まずに
拝読させて頂きました。
あなたは最近ご病気になったり転職なさり、不安定な生活をなさっているのですね。友達との関係もうまくいかず人との関係も薄れてしまって孤立しているのですね。あなたが自分に自信持てずに好きになれないのですね。
詳細なあなたのことや状態や人との関係はわからないですけれども、あなたがとても不安な思いを抱えておられることは伝わってきます。お気持ち心よりお察しします。
病気のこともあってあなたがこれからどうしていけばいいのかわからず、精神的にも追い込まれてしまっているのではないかと思います。
確かに今はあなたにとってはどうなるのだろうかと先も全く見えてこない状況でしょうから、なかなか自分に自信を持つことは難しいでしょう。ですから余計に不安が不安を読んでしまい、一層自分に自信をなくして自分のことを追い込んでしまうのではないかと思います。
今すぐに気持ちを切り替えることや自信を持つことはできないかもしれませんけれども、これから生きていく中では必ず様々な出会いもあるでしょうし、あなた自身のご体調も変わっていきあなたができることも少しずつ増えていくことあるでしょうし、あなたを支えて下さる方々とのつながりもできると私は思います。
世の中とは不思議なもので自分の想像をはるかに超えるような巡り合わせや出来事も降って湧いてくる時もあるものです。
もうダメかなぁ…と思ったところに以外な幸運も恵まれることありますし、最初から期待していなかったことや人達に助けられたりもするものです。
どうかあなた自身を決して追い込まないで下さい、そしてあなた自身をおおらかに豊かな気持ちでいたわり受け入れていきましょう。
あなたがこれからの未来に病が回復なさっていかれ、沢山の素晴らしい出会いやご縁に恵まれて心おおらかに豊かな毎日を生きることできますように、皆さんとのご縁を深め合い健やかに生きて感謝の気持ちを持って幸せに生きることできますよう切にお祈りさせて頂きます。そしてあなたを心より応援させて頂きます。
自分を好きになれない時の心の持ち方
1. 自信は「結果」ではなく「積み重ね」から
「職もなく友人もほとんどいない、病気持ちの自分には誇れるものがない」と思うと、何もないように感じてしまいますよね。ですが、自信とは「大きな成果」や「人に誇れる肩書き」から生まれるだけではありません。
むしろ 小さな積み重ねを自分で認めること が土台になります。
読書をして知識を増やしている
日々を何とか過ごしている
過去の失敗や後悔を「解決しよう」と考えている
これらはすべて、自分をより良くしようとする姿です。その意欲そのものが、すでに誇れる「軸」になり得ます。
2. 「良いところ」を見つける練習
仏教には「自灯明(じとうみょう)」という言葉があります。自分の心に灯りをともす、つまり他人の評価ではなく、自分の中の小さな光を拠りどころにすることです。
実践としては:
毎晩、自分を一つだけ褒める
「今日も起きられた」「本を一章読めた」「親にありがとうを言えた」など、どんなに小さくても構いません。
他人と比べない褒め方を選ぶ
「○○さんよりできた」ではなく、「昨日の自分よりできた」で比べてみる。
繰り返すうちに、自分の中に「光」があることを少しずつ信じられるようになります。
3. 「特別でなくていい」という安心
ご相談に「特別になりたいわけではない」とありましたね。そこにあなたの本音があるのだと思います。
では「特別でなくてもいい」と自分に許可を出すとどうでしょうか。
仏教では「ただ生きていること自体に意味がある」と考えます。大病を抱えながらも、今日こうして相談できている。その事実だけで、すでに尊い生き方なのです。
4. 今できること
読書の中で「心に残った一文」をノートに書き留め、1日1回思い出す
自分を責める言葉が出てきたら「それでも私は今日を生きている」と言い直す
数少ない友人とのつながりを大切にし、無理に増やそうとしない
まとめ
自分を好きになるとは「立派な自分を作ること」ではなく、「小さな自分を認めていくこと」です。
あなたはすでに読書や内省を続けています。それは、心に灯りをともす尊い行為です。どうか焦らず、その小さな光を大切に育ててみてください。
合掌