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実母にいらいらしてしまう

回答数回答 1
有り難し有り難し 11

実母にたびたびいらいらします。
先日も主人が転勤になり、母に知らせると夫の転勤部署はどこなのか聞いてきました。そこが花形部署なのか、夫の出世や地位を伺っているようなのです。まっさきに夫の出世の動向を聞くところに卑しさを感じ、嫌悪しました。
以前も親族の集まりで、親戚の奥さんに子供はお受験させるのかしつこく聞いていました。
私が子供の頃は、父の出世と私と兄の進学ばかり気にしているようでした。
父はエリートなので、親戚の目もあってか、ヒステリックになりながら毎日のように勉強しなさいとひどく叱られました。特に成績の悪い時は「恥ずかしくてよそのお母さんに顔があわせられない」など、言われた事もありました。兄は勉強ができる人だったので、思春期の頃はたびたび兄に比べられ相当つらく、死にたいと思う時もよくありました。
なんとか大学も出て、就職をし、よい人と結婚した今でもなお、夫の出世を伺ってきたり、他人の出世や学歴ばかり気にしてる様子に腹がたちます。
娘が大きくなったら、今度はお受験や勉強について聞いてきたり、兄の子供と比較したりするのではないかと思うとひどく気が重いです。
母に抗議はしています。しかし、治りません。昔から私の事を「すぐキレるんだから」と言って、私の気の短さを指摘し、私の意見は聞いていないようなのです。
現在海外に住んでおり、もうすぐ帰国します。家族で揉めたくないですし、穏やかに暮らしたいです。今後、このような母とどのように付き合っていけばいいのでしょうか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

気にしないこと

拝読させて頂きました。なるほど、そのように言われたりするのは大変おつらいですよね。あなたも今まで沢山嫌な思いをなさってこられたことでしょう。あなたのお気持ちを心よりお察し申し上げます。
お母様のそのような見た目のエリート意識や価値観を変えることはなかなか難しいですね。そのような観念で生きてきたのならば余程のことがない限りはおそらく変わることはないでしょう。
先ずそのような前提であなたはお心持ちになることは必要です。
人の価値観はそれぞれに違いますから簡単に変えさせることはできないですし、まして親子の間では余計に難しいものです。

とはいえやはりあなたにとってはそのような価値観を押し付けられることは本当に嫌でしょうし、わずらわしいですよね。

あなたにとってあなたのご家族にとって本当に大切なことは何でしょうかね?
あなたもご家族の皆さんにも改めてじっくりとお考えなさって頂きたいと思います。あわてることはありません。あなたが皆さんがそれぞれに人生を生き抜き、そしてその人生を全うなさり、この世を去っていく訳ですけれどその人生の中で何が大切でしょうか?何を大切になさることが大事なのでしょうか?まして亡くなった後からもずっと続いていく大切なことです。
せっかくなので皆さんにじっくりと考えて頂きたいです。
逆に亡くなった時に置いていかなくてはならないこと、持ってはいけないことは何でしょうか?
じっくりと考えてみると自ずとそれぞれに違いはあるでしょうけれども答えは出てくるでしょうね。

そして私達はいかに目先のことやたわいもないことや価値のないことにとらわれているかがわかります。

仏様が教えて下さるように全てのものはつながりあいながら移り変わりゆくものです。表面上のことや目先のことは常に移り変わりゆきます。そのような中で変わらずにあるものや大切なものがあるはずですよね。

宜しければどうぞある坊さんがそんなこと言ってた、とお母様にお伝えなさって下さいね。

それでもお母様が一切聞く耳持たない、絶対に曲げないならば今は割り切ってお付き合いしましょう。ムダですからね。
それよりお子様をお育てなさることに専念しましょう、あなたのご家族の生活や幸せに専念しましょう。

いずれお母様は天寿全うなさる時にわかりますからね。

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Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。
涙しながら何度も読みました。こんなに真摯に、丁寧に、お返事を頂けると思っていなかったので、とても感動しました。
また同じように辛い気持ちになったら頂いた回答を読み返そうと思います。
人生の中で何が一番大切か考える事、本当にその通りだと思いました。
こんな小さな自分の悩みを聞いてくれ、一緒に考えてくださったお坊さんがいたと思うだけで、すごくありがたく、幸せに感じました。気持ちが前向きになれました。
本当にありがとうございました。

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