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自分が何をしたら良いのか分からなくて困っています。

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私は現在31歳独身の男性で、今は理学療法士として働いています。

私には夢がありました。自分の勉強してきた知識を使って太って困った人を痩せて健康にしたい。そして活動を続けていくなかで、一人でもいいから芸能人になれるような方を育てていきたいという夢がありました。

そんな夢がありましたので、4年前にダイエットトレーナーとして会社を立ち上げました。しかし、1年前に潰れてしまいました。

会社を立ち上げた時は大変で、ここに書ききれないぐらいの努力や辛い事を経験しました。

潰れた事によって自分の夢やお金、そして当時の記憶の一部が無くなりました。(思い出そうと思っても、思いだせません)

会社が潰れてから1年間、自分自身と向き合ったので、ある程度気持ちは整理が出来ました。

夢に対しても、自分の中でけじめがつきました。(1番信頼していた方から騙された事、そして無くした自分の感情)

本当にいろいろありましたが、騙された人についても、自分の中で許す事は出来ましたし、むしろ沢山の事に気付かせてくれたという感謝の気持ちが出るようになりました。

そんな今の状況なのですが、夢を無くした影響もあり、やりたい事が何もない状況です。私としては命を頂いて生きているのだから、もっと努力したいですし、学びたい気持ちがあります。

理学療法士として患者様の為に尽くす事も重要だと思います。しかし、夢を追っていた時の情熱も無いですし、当たり前のように与えられた仕事だけをしている自分が嫌です。

どうしたら良いのか、凄く悩んでいます。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

できることをできる範囲でやればよい

人生、どうせできることしかできないのです。
できることをできる範囲でやれば良いだけ。
他人から頼まれた仕事があれば、断る必要がなければ、犯罪以外は引き受ければよい。
理学療法士として普通に平凡に過ごすだけでも、多くの患者さんが救われるわけですし。
誰かが毎日農作業をしたり、発電所を稼働させたり、浄水場できれいな水を製造したりしているから、私達は生きていけます。
普通の仕事を普通にこなす。
ただそれだけのことが、多くの人々を救うのです。

仏教の開祖であるお釈迦様は、色んな人や神様や悪魔からのお願いごとでも、頼まれたらけっこう引き受ける方だったのです。
お釈迦様が真理を発見したあと、人々に真理を説き始めたきっかけは、梵天という神様に「教えを人々に説いてください」と頼まれたからです。
それで、40年以上教えを説く旅を続けたのです。
お釈迦様が80歳で亡くなったのも、悪魔から「そろそろ死んでください」と頼まれて、別に断る理由がなかった(弟子や信者がりっぱに成長したから)からなのです。
また、お釈迦様が亡くなる間際で体調も悪くなってるとき、「弟子にしてください」と訪ねて来た人がいて、お釈迦様の側近は断ろうとしたのですが、お釈迦様は快くOKして訪ねてきた人を最後の弟子にしたのです。
あなたも、お釈迦様のように身軽に、世間のニーズに応えて活躍してください。
できないことに悩む前に、できることをサッサッサとやっちゃいましょう。
お釈迦様は、自分からの売り込み営業はほとんどしませんでしたが、庶民から国王の間まで大人気になってひっぱりだこになりました。
宗教者というと、政権からにらまれたりするケースもありますが、お釈迦様は処刑されたりもせず、安らかに寝床で亡くなりました。

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質問者からのお礼

早々のコメントありがとうございます。

この回答で、一般的に言われている“与えられた仕事を、一生懸命取り組む”という意味が改めて理解出来ました。

そうですね、おっしゃる通りだと思います。

出来る事を出来る範囲でやればいい。

他人から頼まれた事を一生懸命取り組めばいい。

これに尽きると思います。

ありがとうございます。

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