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何が正しくて、何が間違っているのか分かりません

回答数回答 2
有り難し有り難し 29

大学生です。
部活の人間関係に悩んでいます。

小中学生の頃、自殺を図るほどのいじめにあっていました。
メンタルの不調がずっとあり、叶えたい夢を1度は挫折しました。
20歳を過ぎてから、いじめが原因のPTSDを発症していることが分かりました。
治療しながら、他の人より数年遅れてしまいましたが大学に進学しました。

部活に入って1ヶ月も経たない頃から人間関係がうまくいかず、様々なことがあり、落ち着いていたPTSDの症状が再発しました。
どのようなことがあったかは書くと長くなるので省略しますが、周囲の人は単なる部員同士の不仲ではなく、私に対するいじめだと捉えている人もいます。
具合が悪くなり、部活に行けなくなる日が多くなりました。
練習や行事も、当日になって行けなくなることも多かったです。
先輩に相談しようかと思ったこともありましたが、なかなか言えずに1年経ちました。

先日、先輩から「行事に来ないことが多すぎる。他の部員に示しがつかない。迷惑だ」というメールが届きました。
「もう全て話そう」と思って、複数の先輩が集まって下さったので、そのとき全て話しました。
PTSDを発症したこと、再発したこと、そのきっかけ、周囲から私がいじめられていると思われていること、なぜ行けなかったか、もうすぐ引退なので最後まで頑張りたいことを全て話しました。
そのことに対して先輩は
「君の不幸話はいいから」
「それいじめなの?人間関係の不仲なんてよくあること」
「最後まで頑張るっていうのは、今までやってきた人が言う言葉」
「めんどくさい行事には来ないと思ってる」
「他の部員は仲間はずれなどしてるつもりなかったと言ってる」
「君が来なかったことで他の人が迷惑かけられた」
「続けるなら同じ学年の子に謝った方がいい」
「これからは何かあったら言って。ずっと黙ったまま後になってまた君の不幸話を聞かされても」
など言われました。
「私はいじめられてると思いたくないです」という私に「君がいじめだと思わないならいじめじゃない」と。

私がPTSDを発症したこと、またそれが再発したことは「不幸話」でしかないそうです。
私に非があることは認めます。
ですが、部活での出来事がきっかけで再発したことに関して他に言うことないの?と思ってしまいました。
完全に私が全て悪者で丸め込まれました。

私は間違ってますか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

周りの無理解は辛いですよね。

 こんにちは。それは大変、辛い目に遭っただろうと思います。病気を抱えているけれど、頑張って努力して、精一杯やってきた。なのに。なのに。悔しい思いをしているだろうと想像します。
 でも一方、「こういう人がいる」あるいは「こういう話の展開になることもある」というのは厳然たる事実です。あなたが今回経験してしまった事は、少なくとも「この世の一つの側面」です。「世の中の誰に話しても、今回のような結果になる」事ではありませんー「そう、それは大変だったね。よく分かったよ。けど、もう少し早く話してくれたら、もっと君のことを大切にできたかも知れないね。済まなかった」とかいう展開になった可能性はあります。可能性は。
 なので、「打ち明けるのが正しい」「打ち明けるべきでない」は、単独で言える事ではありません。それまでの積み重ねがあって…今回の結果になった訳です。
 私の気になる点は、「相談しようかと思ったが、言えなかった」ということです。こういう気持ちは理解できます。言い出しにくいことであろうな…と。
 けれど、それを酌量するか否かは人それぞれです。「言わなきゃ分からないよ」「そうだったのか、よく話してくれたね」「君の不幸話はいらないから」…こういう繊細な話を切り出された時にどう答えるかで、その人間の器は大きくなるものですが、現代それを育てる…それが育っている機会は減っていると思います。「合理化」とか「効率至上」という価値観のせいで。
 これはね、先輩達だけでなく、あなたにも当てはまると考えた方がいいですよ。彼らにとってサークルは、「その目的達成のための団体」です。活動に来ない人のことを尊重する集団ではないのです。何のサークルか分かりませんが、「この仕事を分担してね」と言われていて欠席…では困ります。属しているコミュニティの価値観って、大抵は一つだけですよ。サークルならサークル、ゼミならゼミの価値観が一つだけあって、「その他の価値観」はスルーです。
 ということは、「そのサークルにおいては、あなたの告白は間違っていた」というべきでしょう。ここで注意して欲しいのは「そのサークルにおいて」という限定です。「世の中のどこにおいても」ではない事は忘れないで下さい。
 そして、あなた自身、「そもそも何をしに大学へ入ったのか?」です。勉強?それともそれ以外ですか?

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有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
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今の生き方に間違いはありません

拝読いたしました。

なんとも淋しい世の中ですね。
あなたを間違っているように仕向けなければ、成り立たないのでしょうか。
人に対して鈍くならなければ、うまくやっていけないのでしょうか。

小学生の頃のトラウマから脱出できているのではないか、と感じていた矢先の人間関係の不具合。

いじめ。
そんな噂が立つこと自体、悔しいですね。

あなたはもう、過去のトラウマから抜け出したいのです。
だから、「いじめ」とかそんな言葉はもうたくさんなのです。

先輩の発言には淋しさを感じました。
マジメに花子さんと話をしているのかな?と。

先輩方の発言は、あなたに同調すると「のけ者」にされる、という恐れがあっての発言としか思いようがないのです。
保身かな?
人間誰だって、いじめが怖いのでしょうね。

その点あなたは、よく頑張っておられます。
小学生時代のトラウマを抱えながらも、大学に行き、部活にチャレンジし、今こうして先輩に正直に打ち明けられました。

勇気ある行動です。
あなたは確実に、前へ進んでいます。

PTSD。
それを認め、公言しているあなたは不幸なのでしょうか?
それをひたすら隠し、いつわりの自分を演じている事こそが不幸ではありませんか。

私は先輩に聞きたい。
幸せとはなんでしょうか?
人の幸福話、のろけ話なら、いくらでも聞けますか?と。

私には、何が正しくて何が間違っているか、正確には答えられません。
しかし、あなたは間違っていない、悪者じゃない。
少なくとも私はそう思います。

部活に出れないのも、具合が悪いなら仕方ありません。
自分を大事にして下さい。
もう、戦わなくてもいいのですよ。

自分に正直に向き合う。
背伸びしない。
そんな生き方が、本当の意味での幸せです。

時が満ちれば、いい方向になってきたぞ。という日がやってきます。
誰が見ていなくとも、仏さまは見ておられます。

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有り難し
おきもち

時宗の寺院で住職をしています。 今の時代、お寺の在り方とは、僧侶とはいっ...
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質問者からのお礼

相談した後にログインせず、お礼が大変遅くなって申し訳ありません。
回答ありがとうございます。
部活は最後まで続けました。
この経験はきっと今後の人生で私の役に立ってくれるはずです。
お坊さんのお言葉は当時の私を救ってくださいました。
ありがとうございます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ