輪廻
最近、ふと思います。
子どもの頃、死んだら生まれ変わる。誰に教えてもらったともなく、そういうもんだ、そう思っていました。
仏教としては、死んだらお釈迦様の弟子になり修行をするのですよね?
何故、生まれ変わる、と思ってきたのかなぁ…と最近は自分に不思議です。
死んだからと生前のその人の事を綺麗さっぱり忘れられません。むしろ、思いは生き続けるように思います。思いを引き継いだ者が、さらに誰かに引き継ぎ万年も生き続けると思うんです。
だから、輪廻はある!そう思っていたのかもしれません。
そう思いながら生きる事を教えてくれた亡き人生の先輩に想いを馳せる雨の夜です。
お坊さんからの回答 1件
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追記5月9日 浄土に転生すれば仏様の弟子になれる
仏教では、輪廻転生、業報輪廻を前提に考えます。
少なくとも、仏教の経典では、輪廻転生を前提にしています。
私達が今いるこの世界(シャバ世界)には、仏様(真理に目覚た者=ブッダ)がもういません。
シャバ世界に現れたブッダ(お釈迦様)は、2500年ほど前に80才で入滅されたので。
しかし、シャバ世界以外にも、無数の世界がこの宇宙にはあると、仏教では考えられます。
たくさんある世界の中で、仏様がいらっしゃる世界を浄土と呼びます。
浄土もたくさんあると古来考えられました。
たとえば、西方極楽浄土という浄土には、阿弥陀仏という仏様がいらっしゃると信仰されています。
つまり、私達が亡くなったあとに、極楽浄土に輪廻できれば、阿弥陀仏の弟子になることができるのです。
浄土に輪廻転生することを往生(おうじょう)と言います。
経典に書かれているお話では、阿弥陀仏は、本願という誓いによって、
「南無阿弥陀仏」と名前を称(とな)える念仏をする人を必ず極楽浄土に往生させてくれるそうです。
輪廻転生は、次に何に生まれかわるかわからないのが一般的です。
亡くなる瞬間の心の状態によって、次のう先が変わるとも言われます。
虫に生まれかわったり、地獄や餓鬼に生まれかわる可能もあります。
しかし、阿弥陀仏の力にすがって念仏すれば、極楽浄土への転生(往生)が確定し、
仏様の弟子(菩薩)の仲間入りができるのです。
なので、浄土宗や浄土真宗では、南無阿弥陀仏の念仏を仏教修行の中心にしています。
追記5月9日
悪人でも念仏すれば極楽に往生できます。
ただし、極楽に生まれてからのレベルに9段階あり、善人の方がレベルが上です。
レベルが上(善人)の方が、極楽に行ってから悟る(成仏する)までの時間が短く済むと思われます。
質問者からのお礼
願誉浄史 様
生まれ変わり、輪廻はあるのですね。お釈迦様の弟子になる事も輪廻なのですね。
私はちいさい人間なので、「南無阿弥陀」と名前を念仏する者は必ず極楽浄土に往生できる、ということに、うなずけません。だってシャバ世界でさんざん悪い事をしても南無阿弥陀と念仏すれば極楽浄土ですよ。
それとも、さんざん悪い事をしたら「南無阿弥陀」と念仏したくなくなる…そんな気持ちになるのかしら。
追記、ありがとうございます。
レベルがある事に驚きました。
誰にでも手を差し伸べる阿弥陀様の優しさと、悟るまでの時間の厳しさとあるのですね。
感動しました。
ありがとうございます。