『私は輪廻転生しても魂はその人の人格そのものとして永遠に残り続けると思っていました。』

私は素敵な考え方だと思います。

ただ魂って何のことを指すのか
案外難しくて
人格のようなものだとしたら
うーん、永遠に続くかなあ？
と疑問に思ってしまいます。

人格って人間関係次第なので
そういう変わらないコア(核)のようなものが肉体とは別に存在する、とは
仏教では基本申し上げないようですね。

そうすると魂っていうのが本当にあるのかどうか。

でも「ある」と思って生活している場合もありますよ。
それはそれでよい部分もあると私は思います。

「魂のこもった作品」とか
「肝に銘じ魂に銘ず」とか
「大和魂」とかもそうですね。

はるひさんにその魂があれば
亡くなったあとも残る可能性はおおいにあります。

みなが良いと思ったものは
残ると思います。

ただ悪意があればその魂も
はるひさんのみならず多くの人を苦しめる原因になりかねない。
そうすると消滅してしまうかもしれない。

『輪廻転生すると、魂は無くなってしまうのでしょうか？』

結論からいってしまえば
「それははるひさんの心意気しだい」
ではないかと思います。

魂といえども
ふだんの心持ちや気持ち、ふるまいや行いから
無縁ではいられません。
良い影響も受け、悪い影響も受けながら
保たれているのでしょう。

いまこうして
朝起きて洗面をしているとき
水をそっとすくいあげるその瞬間にも
魂は宿るんですよ。

永遠にありつづけるような
確固たるものでは全然なく
とてもはかないものだと思います。
ひと思いに消すこともできるかもしれません。

ですから
はるひさんが、どんな魂を宿したいか。
どんな魂をのこしたいか。

そんなふうにして
魂と、向き合っていただければ。

輪廻転生はその先にあると思います。

南無釈迦牟尼仏　合掌

吉井浩文

Buddhism. knowing what it actually i...

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