言われるがままに生きてきて
自分の家族は全員医療関係の仕事や勉強をしています。自分も親の家業を継ぐためになんとなくではありますが、親の言うとおりに苦労して大学に入り、留年もせず今年卒業しました。留年率の非常に高い学校だったので毎年毎年ふるい落とされないように必死にがんばりました。ですが、国家試験にあとわずかな点数で落ちてしまい、現在浪人中です。落ちたことを報告すると父から「お前は家の恥だ!」「お前は自分が一番可哀想だと思ってるだろうが、世間は俺(父)の方に同情してくれる。こんなクソみたいな子供に何十年も足引っ張られ続けて……」などと罵られ、ものすごく傷つき、今までなんのために頑張ってきたのか分からなくなってしまいました。そしてそもそも自分は本当はなにをしたいのか、なにになりたいのかを考えたことがないことに気づき、なんのために生きているのか悩むようになりました。
現在は予備校に通うために借金をし、また足りない分をバイトで稼いでいるのですが、バイト先の5つや8つも年下の同僚を見てまた鬱になります。色々な遊びの話や経験談をしてくれて面白いし勉強になるのですが、同時に勉強以外してこなかった自分は彼らに比べて圧倒的に人生の経験値が足りないんだな、という凄まじい劣等感に苛まれるのです。三十路も近いのに自分ではなにもできない、できてない。やりたい事もわからない。全てが親の言いなり。なんて惨めな人生なんだと。
国家試験に向けてまだ頑張っていく所存ではありますが、正直もう心が折れそうです。苦しいです。明るい未来が全く見えません。自分はどうすればいいのでしょうか。
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親の敷いたレールを「全力で走り抜けた君」は素敵です。
苦労して大学へ入り、一度も留年を経験せず卒業。
国家試験あと一歩のところまで勉強して、そして今は予備校に通うために借金をしながら足りない分をアルバイトで稼いでいる。
拝読させていただきましたが、大変なご苦労を今も続けていらっしゃるようですね。
それで、一つお尋ねしたいんですが、貴方は貴方が将来継ごうとしている「家業」を、どのように思っているのですか??
他を犠牲にしてでも、険しい山の頂にチャレンジするほどの魅力があり、大勢の人を助け力になれる職業だと思うのか。それとも、自分にとっては努力するほどの価値も無く、やる気も起きない。他に進むべき道、やりがいのある仕事を見つけられるはず...そう思っていらっしゃるのか。
貴方が、今回及第点に及ばなかったことは、大きな挫折であったろうし、お父さんの感情的な言葉にひどく傷ついたことでしょうね。
でも、馬車道から逸れて、見つめ直すきっかけになったのも確かです。やりたいことが分からないまま、親の敷いたレールを「全力で走り抜けた君」は素敵です。
様々な経験をして、ハチャメチャな体験談や笑い話で、楽しい時間を過ごせるバイトの同僚。そんな仲間たちに囲まれながら、貴方は今を犠牲にしてでも、スキルを高め、それを突き詰めようとしている。それでいいじゃないですか。劣等感に埋もれてしまうなんて勿体ない!
お父さんが、どうのこうのじゃない。
貴方が、どうするかでしょ。
心が折れるほど思い悩む前に、今まで貴方がひとつひとつやり遂げてきたことを誇りに思って欲しい。今後、貴方がどのような道を選択されるにしても、貴方の良いところをマイナスに考えないで欲しいと思います。
無駄なことなんて1つもない
質問読ませていただきました。
大きな挫折を味わい、父親の言葉に傷ついておられることでしょう。
私も、受験に失敗し、小さい頃から「お前は坊さんやりながら、弁護士になるんだ」と師匠に言われ続け、司法試験も失敗した記憶を思い出しました。
さて、質問者さんが、親の敷いたレールを走り続けてきたことは、まずは素晴らしいことです。
頑張らなければ、レールを走ることすらできませんからね。
そこは、まず自分をほめてあげて下さい。
そして、そのレールを走ってきた中で、色んなことを考え・悩み・そして学んできたことでしょう。
それら全てが、あなたの糧になっています。
それらを「無駄なことだった」と思ってしまえば、本当に無駄なことになりかねません。
「必ず自分の将来に活きる」と思えれば、自分が経験したことは全て役に立ちます。
悩み、苦しんだことすら自分の糧になります。
質問者さんのバイト先の若い子達も色んな経験をしてきたでしょうが、あなたも方向性は違えど、その人達が経験してないようなことを、たくさん経験してきたんです。
それを活かすかどうかは、あなた次第です。
まだ質問者さんはお若い、その経験を活かして何にだってなれます。
まずは、今まで経験しなかったような色んなことにチャレンジしてみて下さい。
その中で、きっと自分がやりたいと思えるようなことに出会えるはずです。
ご自分の夢を見つけ、その夢を叶えられるようにお祈り申し上げております。
質問者からのお礼
ありがたいお言葉ありがとうございました。
一時期まっすぐ歩けなくなるくらいまで追い詰められ、それを必死に乗り越えた先がこんな結果で、親からも国からも今までの全てを否定され今回ばかりは流石にこたえました。思えば、いままでずっと親に怒られないように殴られないようにだけ頑張って来たような気がします。自分のことは全然考えて来ませんでした。こんないわれるがまましかできない(それすらもままなっていませんが)、世間と比べてかなり進歩の遅い自分を褒めてもいいものなのでしょうか。この苦しみを血肉に変えて歩いて行くにはまだまだ時間がかかりそうですが、少しずつ消化していけるよう頑張っていきます。
やりたいことはまだまだわかりませんがとにかく今はここを乗り越えて、また探そうかなと思います。