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私は、まず何を頑張るべきですか?

回答数回答 4
有り難し有り難し 24

何を、または何から、頑張ればいいのか、自分で考えてもわかりません。
今の状況ではダメだから、どうにか変えなければ、という気持ちだけがあって、行動に移すことができません。
明確な目標を、自分で考えることができません。

いじめ→不登校→高校中退→引きこもり→精神科に通う→バイトしたり辞めたり、してダラダラと生きてきてしまいました。
10代の頃は、自分の現在のことだけ考えて嘆いて、でもやってこれましたが、今は年齢的に、もっときちんと、まともに生きなければ、と焦っています。

人を心から信じられない、友達がいない、すぐ昼夜逆転してしまう、[やる気が出ない]と甘える、頑張れない、コントロールや我慢ができない、プライドだけが高い、など書ききれないんですが、ダメなところが本当にたくさんあります。

私はまず、何を頑張ったらいいのでしょうか?
「社会不適合者という人の条件」みたいなWebページの内容とかも、とても当てはまりますが、普通?一般的?世間の大多数の人と同じように、まともに生きたいです。

死にたくはないんです。死ぬとしても親より先には死にたくないです。
私がダメ人間のままだと親にも恥ずかしい思いをさせてしまうし、育ててもらった恩を何も返せていないので親孝行をちゃんとしたいです。
でも、そのために、何を頑張って何を目指したらいいのか、わかりません。

今とてもいっぱいいっぱいになってしまっていて、読みづらいし、まとまりがない文章になってしまってすみません。
親も私も恥ずかしくないような、きちんとした人間になるために、何を頑張ればいいのか、ヒントみたいなものでもいいので、教えてもらえませんか。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ヴィーナーの譬え

こんにちは。
 仏教の修行に「中道」という考えかたがあります。
 以下のようなお話があります。

 ある長者にシュローナという名の息子がありました。彼の両親は、坐ったままでも学べるヴィーナー(弦楽器のひとつ)を彼に習わせました。歩く事すらしなかった彼の足の裏には毛が生えてしまったということです。
 成長して、このままではダメだと自覚したシュローナは、出家して釈尊の弟子になりました。シュローナは他の修行者に倣って瞑想修行に励みました。ですが、その努力精進は、彼にとっては度を超したものだったのです。
 古来、瞑想の際には、経行(きんひん)といって、反復歩行を行います。一般的な修行者であれば特に問題ない程度の経行であっても、今までほとんど歩くことがなかったシュローナにとっては実践不可能なほどの難行苦行だったのです。軟弱化した彼の足の裏は、経行に耐えられませんでした。足の裏は破れ出血し、瞑想どころではありません。「皆と同じように勤行精進しているのに痛いばっかりだ。もうやめてしまおう」と彼は思いました。
 シュローナの決心を知った釈尊は、彼のもとへ赴き、次のように問いました。
 「シュローナよ、そなたは出家する以前、弦楽器であるヴィーナーの名手であったな?」
 シュローナが「はい」と答えると、釈尊は、
 「シュローナよ、ヴィーナーの弦が張りすぎの時、良い音を奏でただろうか?」
 シュローナが「いいえ」と答えると、さらに釈尊は、
 「シュローナよ、ではヴィーナーの弦が緩めすぎの時、良い音を奏でただろうか?」
 今度もシュローナは「いいえ」と答えます。そこで釈尊は、
 「ではシュローナよ。ヴィーナーの弦が張りすぎでも緩めすぎでもなく、ちょうど良い具合になっている時、良い音を奏でただろうか?」
 シュローナは、「その通りです」と答えました。すかさず釈尊が教誡します。
 「シュローナよ、まさにそれと同じ事なのだ。度を超した努力精進は心を昂ぶらせるし、努力精進が少なすぎれば懈怠を招くのである」
 (鈴木隆泰「本当の仏教」から抜粋)

 いきなり「何か仕事を」と考えるのではなく、今のあなたに無理のないことをまずやってみる事だと思います。例えば昼夜逆転を改善させるとか。少しずつステップアップしていく事だと思います。

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・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoha回答僧登録。 好きな言葉は「和顔愛語」。和やかな顔と思いやりの言葉という意味です。曹洞宗開祖道元禅師は、愛語には世界を一変させる力があると仰っています。回答には厳しい言葉を入れることもありますが、相手を思いやる気持ちがあってこその言葉と捉え、受け止めていただきたいです。 ※質問の答えについて、話の大筋は変えませんが、投稿してから誤字脱字を直したり、内容をよりわかりやすくするため、若干加筆修正することがあります。ご了承ください。 ※「お礼」は必ず拝読していますが、それに対して回答の追記は原則しないことにしています。ご了承ください。 ・回答する件数は減っていますが、ほぼ全ての質問とつぶやきに目を通しています。
話すのが苦手なので、原則不可とさせていただいています。どうしても!という場合は運営さんに問い合わせてみてね。

まずは四諦(したい)を理解しましょう。

四諦(したい)とは、仏教のあらゆる教えの根本である4つの真理のことです。
1)苦諦(くたい)。人生には苦しみが必ずある。
2)集諦(じったい)。人生の苦しみの原因は、心の中の煩悩である。
3)滅諦(めったい)。煩悩を滅すれば、悩み苦しみが滅する。
4)道諦(どうたい)。煩悩を滅して悩み苦しみを滅したり、煩悩を制御して悩み苦しみを制御したりする、その方法が実際にある。

煩悩を滅するのは難しいですが、煩悩を制御すること、悩み苦しみストレスを制御することは誰にでもできます。
まずはそれを信じてください。

それと、自分というのは実体のない概念だ、細胞はどんどん入れかわっていき、肉体は毎日新しい物体。心は瞬間瞬間に浮かんでは消えてゆき、この私は毎秒新しい私、と思いましょう。

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四十代男。 仏教は、悩み苦しみを制御したり消したりするための教えです。まだまだ未熟者の凡夫ですがよろしくお願いします。

継続して働ければいいですね

読まさせていただきました。

できることからやっていきましょう。

10代からいろいろなことがあったのですね。

いじめ→不登校→高校中退→引きこもり→精神科に通う→バイトしたり辞めたり
ですが、ダラダラとなんて生きていないですよ。きっかけはいじめだったようですが、
それで自分を責める必要はない。精神科に早くかかって引きこもりを脱出することに
早く成功したのですし。素晴らしいことですよ。

自分の性格ですが、
人を心から信じられない、友達がいない、すぐ昼夜逆転してしまう、[やる気が出ない]と甘える、頑張れない、コントロールや我慢ができない、プライドだけが高い
などはダメなわけじゃないですよ。性格は個性。みんないろいろな性格があり、それぞれに
尊いのです。長所と短所は表裏一体なのです。

心が弱っているということも考えられますし、今も精神科医にはかかられているのですか?
ロゼレムといった昼夜逆転に効く新薬の助けを得ることも一つでしょう。

何を頑張るってバイトが長続きするように頑張ることではないですか?
ウェブで自己診断して社会不適合者だなんて落ち込む必要はないのです。
また、世間一般だなんて隣の芝生は青く見えるのですから、比べる必要もないのです。

死と親孝行のくだり、しっかりとした考え方をもってらっしゃるではないですか。
親はあなたが働いて自立してくれるのが一番うれしいと思いますよ。

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個別相談可能
浄土宗僧侶です。 寺に生を受け、小学校5年で、得度(お坊さんになる儀式)、その後宗門大学(浄土宗の僧侶養成機関)である大正大学佛教学部で学び加行(住職修行)を得るための修行)を受け浄土宗教師(浄土宗の正式なお坊さんとしての、住職資格)を取った後、某寺に入寺、京都の大本山黒谷金戎光明寺内にある浄土宗教師修練道場(浄土宗教師が更に1年間研鑽を務める場)にて1年間修行研鑽、その後も研鑽を続け、教学(浄土宗を中心とした仏教の教え)・法式(お経のあげ方・儀礼)・詠唱(ご詠歌・和讃)・布教(教えの伝え方)・雅楽の研鑽を積んでいます。 がしかし、もともと小学校時代から精神疾患で、大学で精神科初診、20代は通院しながら、学業・修行・僧職を勤めていましたが、30代で仕事と結婚のストレスがさらにかかり、大きく心身の体調を崩して入院して以来、寺は休職しています。そして、今は寺を離れ草庵に暮らしています。 2003年に大きく体調を崩して、入院以来入退院を23回繰り返しています。40代過ぎから、徐々に精神的に安定し、50代手前の最近少しバイトが出来るようになりました。デイケア、障害者職業訓練、B型就労支援事業所とステップアップし、単発派遣から初めて、バイトで、2社に勤めて、体調悪化で入院してこの2社をやめて、今は3社目のアルバイトをしています。その中で得られた人間的成長の気づきもフィードバックしていきたいと思います。 精神障害2級の統合失調症・双極性障害・不眠症持ちです。 こんな私ですが、どうぞよろしくお願いいたします。 連絡先は、blister55.takahiro@gmail.com
対応できる時間は昼間です。音声のみにてお願いいたします。体調などにより対応できない場合もあります。専門分野は精神疾患・恋愛・人生・仕事・浄土教などです。よろしくお願いします。

まずは現在の自分自身に集中したらどうでしょう。

こんにちは。亀山純史と申します。

「今の状況ではダメだから、どうにか変えなければ、という気持ちだけがあって、行動に移すことができません。」ということですが、 何が行動に移すことが出来ない原因になっているのでしょうか。「10代の頃は、自分の現在のことだけ考えて嘆いて、でもやってこれましたが、今は年齢的に、もっときちんと、まともに生きなければ」と焦っているようですが、もしかしたら、この焦りが行動に移すことを妨げているのかもしれません。あなたも10代から20代になり、色々と考えているのですね。でも、まずは現在の自分自身に集中したらどうでしょう。仏教では、「全てのことは繋がっている」と教えてくださっています。つまり、縁起の教えですね。自分自身のことが、やがては他の人達のために繋がって行くのです。

以上、私からの回答です。少しでもお役に立てれば幸いです。

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hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧侶です。令和6年3月に、公立高校の教員を勧奨退職しました。その後、縁あって、令和6年4月からは「まちサポ雫石」というNPO法人のお手伝い、また、令和6年10月からは公立高校の非常勤講師をしています。 浄土真宗における僧侶は、仏さまの教えに生き、その教えを伝える者であり、人を悩みから救う能力を有した者ではありません。人の悩みを救う救いの主は阿弥陀さまです。ですので、hasunohaにおける私の回答では、仏さまの教えに救われているこの私の生き方、考え方を、皆様にお見せするだけです。そして私自身、お答えできるご相談の範囲はそう広くはありませんが、皆様のお役に少しでも立てればと思い、回答させて頂いております。

質問者からのお礼

回答してくださってありがとうございます。
全部読ませていただきました。
本当はすぐ読んだのですが気持ちが受け入れるのが難しく、お礼が遅くなってしまってすみません。
昨日、書き込みした時より、落ち着いた気分になれました。

バイトは4年間と2年間続いたのが2つありますが、変に見られないようにしなきゃ、と力が入りすぎてしまって、だんだんボロが出ていく自分がつらくて辞めてしまいました。
不登校からうつになって、それがバレたら嫌われると思って、元気な感じを維持するのが、長期間になると限界がきてしまいます。

他人と比べてしまうことが多くて、たぶん焦っているのも、同年代の人が結婚したり子どもを産んだりが増えてきたのがあるような気がします。
他の人より自分が劣ってる、と思っていて、それは本当にそうなんですけど、自信をもつのが難しいです。

精神科は今は通っていないのですが、昼夜逆転に効果がある薬があるとは知りませんでした。
自力で改善できそうになかったら、また精神科に行ってみることも考えてみようと思います。

1つずつ、解決するように頑張ってみます。
途中で困ってしまったら、こちらに来るかもしれないので、またお話を聞かせてください。
本当にありがとうございました。

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