両親のDV関係について
小さい時から父は、母や子供達を見下し王様の様に従わせていました。暴力こそありませんでしたが、立派な言葉の暴力の元に育ちました。けなげな母、私達は父の機嫌を損なわない様、ワザと近所、友人、親戚の悪口を言ったり、TVに出ている人の容姿から発言内容まで、どの様に言ったら父が「そうだ、そうだこんな奴」と機嫌が良くなるか敏感に感じながら育ってしまいました。医者、弁護士、警察官、公務員、、、が大嫌い。自分は有名大卒で歪むこともないのに、何故か毛嫌いし近所でも有名な気難しいオヤジでした。
今度は私が結婚すると夫は暴言、さらに暴力で私を同じ様に従わせようとしてきました。子供が出来ると、私の気持ちが子供に行ってしまうことに嫉妬して暴言、暴力で何とか振り向かせようと感情の高ぶりは増していきました。私はなんと、自分が育った環境と同じ事を知らずに繰り返していたのです。夫婦とはこんなもの、と母は知らぬ顔。自分も耐えてきたのだから上手くやりなさいと、上から目線で話も聞いてくれません。夫を通報して、警察沙汰となり離婚できた今も、両親は私がいけない。と、自分達の積み上げた罪から目を背けるために執拗に私に説教してきました。その時は心身ともに疲労困憊となり、二度と相談するまいと思いました。しかも、昨今、私の実兄夫婦もDV関係である事を20歳の姪っ子が暴露してきました。兄は父と同じようにお嫁さんを見下し、やる事なす事バカにしているというのです。自営の兄は人からの信用も失い倒産同然、しかも家庭崩壊寸前だと言うのです。私は素直に両親に感謝できない事に罪悪感を感じつつも、どうしても複雑な心境になってしまいます。命を授かった事、食べさせてくれた事に感謝出来るのですが、人への思いやり優しさはほとんど他人から学びました。今回も友人、知人が私の離婚に際しどれだけも救いの手を差し伸べてくれました。感謝の気持ちで一杯で恩返ししたい気持ちになります。一方で私の両親は知らぬ顔です。父も88歳、母も75歳を超え残る余生安泰に過ごして欲しいのですが、私の気持ちの中でDV関係を一日も早くやめて欲しい!と叫んでしまいそうなのです。そんな理由で実家に帰る気持ちにもなれずにいます。このDVの連鎖を断ち切るにはどうしたら良いのでしょうか?我が子が同じ目に会わぬ様、私の心の持ち方を教えて下さい。宜しくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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非暴力コミュニケーションを学ぶ
真珠 様 相談ありがとうございます。
DVの体験、お辛いですね。
DVに関しては、肉体的暴力を受けた場合は
まず、身の安全を確保するのが大事ですから
離婚したのは正解かと思います。
離婚しても付きまとわられる場合がありますから
追いかけられないように、あらゆる対策をとるべきです。
肉体的暴力がなく、言葉、精神的な暴力の場合も同様、
距離を置くべきですし、精神的安定を得られる場所へ行くべきと思います
なので、真珠さんの判断は間違いでないと思います。
そして、ご両親に関してですが、おそらく男性優位封建的社会を見て育ってきた体験が強くある世代なので、暴力的な言葉、一方的な指示をすることが当たり前で、自分から他の方法を学ぼうとしない限り、変わることはありません。
そんな言葉を使うことしか方法を知らないし、体験がそれしかないからです。
お兄さんも同様で、暴力的父を見て育ったのだから、それがあたりまえ、他の方法を知らないのです。自ら変わろうとしない限り同じことを踏襲します。
多分おそらく、離婚したご主人も他の方法を知らなかったのでしょう。
あるいは暴力を受けた体験が強烈に残っているのでしょう。
真珠さんはそこから抜け出せたのです。
まず、身体の安全、精神的安定を確保する場所で生活してください。
両親や家族などのしがらみより、安全安心です。それが確保できてこそ、健全な精神、生活が出来て来ると思います。
そして、学ぶべきは、非暴力コミュニケーションです。
二冊の本を紹介します。
マーシャル・B・ローゼンバーグ著「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」(日本経済出版社)
トーマ・ダンサンブール著「なんでわかってくれないの!と思った時に読む本」(紀伊国屋書店)
です。
自分の欲求に気づき、相手の気持ちを損なうことなくコミュニケーションできることが書かれています。是非読んで、学んで実践してみてください。難しければ、ネットの講義などもありますので活用してみてください。
真珠さんとお子様皆様が、安心してそして笑顔あふれる生活ができますようご祈念申し上げます。
お読みいただきありがとうございました
参考までに。一礼
質問者からのお礼
本松寺 釋 様
私の悩みをお読み頂き、そして親身になって考えて下さりご返信頂きありがとうございました。初めてこのような重たい内容を人に相談しました。友人には軽く言ったこともありますが、重すぎて皆上手く答えられないので申し訳なくなり躊躇していました。両親と距離を置いていいのですね。身の安全と安心こそが健全な精神と生活に繋がるのですね。当たり前のようですが、親が相手だと自責の念に駆られていました。今日の秋晴れのように気持ちが爽やかになりました。本当にありがとうございます!二冊の本直ぐに読んでみます。釋 孝修様の益々のご活躍を心からお祈りいたします。感謝。