高齢な親を施設に入れるべきか悩んでいます
はじめに私のプロフィールを一読いただけますと幸いです。
プロフィールの通り、私は学生で現在就活中です。しかし父親の病気がここ数年で一気に進行し、親を施設に入れるべきか、加えて自分の進路や今後家をどう守っていくかについて悩んでいます。
父親の状態だけ見れば、明らかに施設に入れるべき状況なのです。しかしながら父親を施設に入れるということは、不活動宗教法人になるということであり、未だ後継者が決まっていない私の寺院から直に私たち寺族は出ていかないといけない。檀家様にも説明しないといけない。
こういうとき、まだ私には何をどのようにしたらいいか何も術がありません。
だからせめて少しでも長く活動し続けられるように、ここ数年は私が依頼される全ての塔婆を書き、お盆の準備は私がほとんど行い導師は知り合いの僧侶に手伝ってもらいながらなんとか活動を続けてきました。
ですが母親のガンが発覚したこともあり、母親がこのまま介護を続けられるのも時間の問題で、もう寺院としての活動は諦めるしかないですよね。
でも私がすんなりとそうできないのは、ずっと実家が無くなってしまうということを受け入れられないからです。
この家が自分の家じゃなくなるんだ、この家に母親がごはんを作って待っている状況が無くなるんだ、この家に誰もいなくなっちゃうのかな、この家からこのお寺から嫁ぎたかったな、結婚してこの家に戻ってきたかったな、もうちょっとでいいから実家が実家として私の居場所で帰る場所であってほしかったな
そんな思いが錯乱して涙が出て、どうしたらいいか分かりません。
親戚のおばさんたちからはこの家をどうするか早く決めてくれないと死ぬに死ねないって言われたり、早く婿探してきなよって言われたりして、もうそんなの今決められない。
最終的に継ぐというのは可能性として残していますが、
今勉強していることを活かしたやりたい仕事がやっと見つかってそれに向かって頑張りたいのに諦めないといけないのかな、普通の今時の恋愛もっとしたかったな
そんな気持ちも止まらなくて、人に相談するともちろん自分の人生を優先すべきと言われます。でも私の家がもう少しでいいから私の家であってほしいのも私の人生なんです。
方向性を早く決めて、心を自立させるためにはどうしたらいいのでしょうか。
分かりません。長文駄文ごめんなさい。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
育った環境を大切に思えばいい。信仰は変わらない。
難しい選択ですよね。病のことは、誰も責められませんしね。
お寺自体の所有は個人のもの(個人財産)ではなく、檀家方のものですから、日々の寺務は家族がこなしていけても、このような自体になれば、僧侶の立場で考えれば檀家方のことを一番に考えて、お寺の責任役員と一緒に相談していく必要があります。
あなたにやりたいことがあるという将来を、大切になさっていただきたいというのもありますから。後を継ぐことが、寺のためというより、あなたのためなのかも、今考えるときなのでしょうね。
私のお寺もそうですが、住職の後継者が寺族でなければ、入寺される僧侶に引き継いで、寺も住まいである庫裡も引き渡さないといけないでしょう。お寺で住むとは、そういう役割がありますからね。
私の夫は、就職した矢先に前住職が倒れたこともあり、悩んだ末に、仕事と法務の両立を続けてきました。大変だったと思います。そんな環境でなければ、仕事でもっと活躍したかったことでしょう。
ここで生まれ育ったのですから、自分の家であるという想いは強いですよね。現実的には、宗教法人の寺則をもとに、今起きた状況にどのように選択をしていくのか。責任役員とともに、協議していくしかありません。そのためにも、自分の将来の方向性を定めていく必要に迫られますよね。
親の高齢や病のタイミングで、どこのお寺も、選択を迫られることでしょう。
どの選択をしても後悔のないように。お寺を別の方に引き継ぐことになろうとも、育った環境を大切に思えばいいし、お寺参りもすればいい。私の寺だと愛していけばいい。信仰は変わらないわけですからね。
そして、ご両親の身体を思って、より良い環境での生活を整えてあげたいですよね。
どうか決して慌てることなく
拝読させて頂きました。
とても難しい問題ですね…。あなたや皆さんが追い込まれておられることをとてもお察しします。
ひとまず落ち着いてみましょう、冷静になってゆっくりとお考えなさってみることです。
お父様の介護がやはり必要であれば施設でお世話になることも良いかと思います。お寺の法務についてはお寺の法類さん等にもご相談なさってみても宜しいのではないでしょうか。その中でお手伝いなさって下さる方々もおられるのではないかとも思います。
またあなた自身もこれからどの様に生きていきたいのか、ご家族の皆さんとどう生きていきたいのか決して慌てることなく何度も思いめぐらし相談なさってみましょう。
人生にはその様な岐路があるものです。そんなときだからこそ決して急いで結論を出さずに自分の意志や思いを見つめてみて下さいね。
必ずや活路は見えてくるでしょう。
あなた自身の人生を大切になさって下さいね。そしてご家族や周りの方々の人生をご縁を大切になさり生きていきましょう。
あなたがこれからの未来をご自身でしっかりと見つめていかれて、あなたの志す未来を開いていかれます様に、素晴らしい出会いに恵まれながら皆さんと一緒に心から豊かに充実なさって幸せに生き抜いていかれます様に切に仏様や神様やご先祖様に祈っております。そしてあなたを心より応援しています。
自燈明法燈明、あなたはきっと仏様や神様やご先祖様にいつも見守られていますからね。
質問者からのお礼
Kousyo Kuuyo Azumaさま
相談に乗っていただきありがとうございます。
先日、父にショートステイに入ってもらうために色々と手続きをしてきました。そのような目の前のことを、まずはひとつずつ解決していきながら、私がこれからどう生きたいかまだまだ悩んでみようと思います。時間に迫られているような気がして、もう私のこの先の人生を早く決めなきゃみたいに自分で首を絞めていたかもしれません。Kousyo Kuuyo Azumaさまのおかげで、悩むことは悪い事じゃない、とことん悩んでみようと思うことができました。自分を大切にして、納得するまで悩んで、決断していきたいと思います。ありがとうございます。
中田三恵さま
相談に乗っていただきありがとうございます。
お寺を別の方に引き継ぐことになっても、信仰は変わらないというお言葉に救われました。確かにそうですよね。家を引き継ぐことになったらもうお寺とは縁が切れるんだろうなくらいにまで思ってしまっていて、余計辛くなっていたかもしれません。お寺の今後がどういう形になっても心は変わらないと肝を据えて、この問題にしっかり向き合っていきたいと思います。ありがとうございます。