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できる事とやりたい事

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クリエイターとして絵を描いて生活している20代後半の男です。
大好きな作品を制作していた会社に就職できたものの、芽が出ず、環境を変えようと考えています。

仕事の中で、技術的に足りない部分を抱えながら、その克服の為に必要な努力を自分なりにしてきたつもりでしたが、思うように成長できず、後輩に先を越され、上司には退職を促され、自分には適性がないと思い知らされました。

できる事とやりたい事があり、やりたい事を仕事にするのは自分のエゴで、社会にとって迷惑なことなんだと思えてしまい、辛いです。

これまでの人生で目指してきた絵の世界を外れ、生きていくことに希望が持てずにいます。

自分で踏ん切りをつけるべき情けない悩みを聞いていただいて申し訳ありません。
お忙しい中、読んでいただきありがとうございました。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたのこの質問&問答&脳内で生まれる感覚こそクリエイト

クリエイターっていう言葉に引っかからんことです。
息をするのも吐くのもクリエイト。
退職して時間を持て余すのもクリエイト。
言葉じゃないんだな。
ああ、俺が手を動かせば、そこで活動がなされるじゃないか!っていう気付きを持つことです。
元々何もなかったところに「何か」を作り出す。
何かが作り出される。
まず試しに部屋の模様替でもはじめてみることです。
それが創造すること、作り出すこと、生み出すこと。
模様替え一つでも天才がいじれば大きなビフォーアフターがある。
この身心の活動の上における体の運びはみんな製作・創造・クリエイトなのです。
わがなすことはみな創造。
24時間、クリエイトでないものなどないのです。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

お返事ありがとうございます。
生きて行動することすべてがクリエイト。凝り固まった物の見方をほぐされた気持ちになりました。
プロとして活躍することだけに執着していたのでは、ものづくりの本質を見失いかねないですね。

前向きな意欲が湧き出ている訳ではありませんが、目の前のことから一つづつ感情を動かしながら行って、自分に向き合おうと思うことができました。ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ