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どうして自慢していると言われるのでしょうか?

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有り難し有り難し 64

この夏、ネットでのお知り合いの方から、突然電話がかかってきて、身体を壊して動けない、どうしたらいいのか?とひどく心細い状況で相談を受けました。遠方ですので、駆けつけるわけにもいかず、電話で介護タクシーのことやその他、自分でわかる限りのアドバイスはしたと思います。

こちら地元の痛めた箇所のご利益があるという神社に代参してお守りをお送りしたりしていました。雑談やら何やら話しているうちにやっと相手の方の体調もよくなったようです。

お礼がしたいと言ってくださったので、私へではなくて、この時期ちょうど辛い思いをされている方々のために寄付してあげてください、とお願いしました。恩送りというやつですね。

で、先日その方から突然、「もうメールもコメントもしないで欲しい」と言われました。その人の話だと私が自慢話をしているように思われるそうです。自信過剰だとも言われました。

でも自分では全くそういう意識はありません。もともと私は優越感も劣等感もほとんどなくて、価値観は多様だからその人がいいと思われることを尊重する人間です。自己肯定感は強いほうですが。自慢したことなどないと思います。自信過剰でもありませんし。

SNSなどでどなたかのリア充だという投稿を見ても特に羨ましいとも感じたことはありません。唯一健康面は生まれつき弱いのでちょっとだけ羨ましいですが、それを人に言ったりしたこともありません。極端な話、国家元首でもホームレスの人でも対等に同じように話せるんじゃないかと思います。

もう両親はおりませんが、家族の仲はよかったです。もしかすると機能不全家族の中にいた人に、普通の家族の話をすると、普通のことを話してもそういうのが自慢に聞こえてしまうのかな?と考えたりしています。

どうも釈然としませんが、私が悪いのか、もしくは相手の方の受け取り方によるものなのか悩んでいます。あまり価値観が違うと、無理に付き合わないほうがいいだろうな、とは思いますが。これはおそらく埋められないものなんでしょうね。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

猿沢の池

『手を打てば 鳥は飛び立つ鯉は寄る 女中茶を持つ猿沢の池 』
こちらが無意味に手を打ったとしても、鳥は威嚇されたと思って逃げるし、鯉は餌が貰えると思って寄ってくるし、女中さんはお茶を所望されたと思って持ってくるし。

何事も相手によって受け取り方は様々です。
どれだけ注意を払っても、思わぬ誤解は自他ともに往々にしてあるものです。あなたもすこぶる心外な思いをなされたことでしょうが、本当にあなたに悪意がなかったのであればその旨を伝えた上で、相手に不愉快な思いをさせてしまったと謝罪するのが無難でしょう。この手のトラブルは、もちろん事と次第によっては徹底的に対抗せねばならぬ事もあるでしょうが、できれば無用な衝突摩擦は避けて、できるだけ平和裏に解決されるのがよろしいかと思います。

ちなみに【猿沢の池】とは、法相宗の大本山である奈良の興福寺にある池のことだそうです。

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【公認心理師】 【レンタルお坊さん】活動中。 とりあえず何でも相談して...
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SNSでは、幸せ報告やキラキラな私生活は、妬みの原因に。

そんなことがあったのですねぇ。。。

難しいですよね〜
こちらは そんなつもりがなくても、違う受け止め方をされてしまったり、急に否定的な態度を取られたり。
あなたには、理由が分からず、一方的に やり取りを断つと言われても、ちょっと 失礼な人ですよね。自信過剰に見えるなら、放っておけばいいものを、わざわざ 言ってくるなんて。こちらも、いい気がしませんよねぇ。

SNSでは、他人が、自分に無いものを持っていたり、幸せ報告や、キラキラな私生活は、妬みの原因にもなります。
面倒くさいけれどね〜人間とはそういうもんです。

何か、相手の人には、気に食わなかったのかもしれませんね(泣)

あなたも距離を置かれたらいいと思います。
悲しいですけれどね。
これ以上、こちらも、傷つきたくないですものね。

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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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質問者からのお礼

転落院様、中田様

ご回答どうもありがとうございます。

やはり受け止め方というのは時には予想がつかないものなのですね。私などはまったく人様から羨まれるような生活はしていないのですが(^_^;) 障害年金で慎ましく暮らす日々で半日外出するだけで疲労困憊する体力のなさなので、今回の反応はものすごく意外でした。

もともと他人様と比較する性分ではないので、ただ困惑するばかりで、相手の方に対して怒っているわけでもないのです。
「相性が悪い」といえばそれまでかもしれませんね。きっとこれ以上のご縁は繋がない方がいいのだろうと思います。今回のことは教訓として今後に生かせる努力をしたいと思います。

でも聞いていただけて気持ちが楽になりました。
どうもありがとうございました(^^)

「他人と自分を比較しないこと」「外見や経歴や学歴などなど、そういうものとは無縁で心の目で見ること」「如何かすると性別すらも意識しないこと」などは誰にとっても「普通のこと」ではないのだなあ、とも思いました。

自分がずっとそういう姿勢で生きてきたので、日本の中では同調圧力みたいなものがとても苦手で生きづらさも感じていました。

自分の「当たり前」は他の人の「当たり前」ではないこと、知っていたつもりですが、意外と壁は厚かった気がします。私も期待しすぎないように心がけたいと思います。

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