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続・人の悪口は怖いがSNSはやめられない

回答数回答 1
有り難し有り難し 6

こんにちは。半年ほど前、同様の相談をさせていただきました。
あの時に「全員に好かれるなんてできない」ということを教えていただいたことから、今はうじうじと悩んでいる期間が半分程になったような気がしています。
嫌われることもあると思うととても気持ちが楽です。

さて、この半年の間でまたしても青い鳥(今はアルファベットですね)の、「ありがとう」「大好きです」以外のことを言ってはいけない、気持ちがとってもマロやかになる機能から、全然マロやかではないメッセージが届きました。
「お前とは全然価値観が合わない、気持ち悪い、そんなのをみんなに見せているお前は非常識だ~~!!!」と、こんな感じです。

正直何も刺さらなかったのですが、これをきっかけに、加害者はどうして匿名で加害をするのかというところを調べることに至りました。インターネットもそれなりに長い歴史があります。同じ考えを持つ方はとても多く、沢山のご意見を拝読できたと思います。
ただ、加害者は口をそろえて「(相手はそのつもりが無く楽しんでいる掲載を見て)自分は傷つけられた、それを正すのは当たり前」「加害したつもりはないのに相手に加害と受け止められてしまった、でも私は正しいことを言った」と仰るのです。
私もすべからく「こんなに私は被害を被ったのでそれをやり返しているだけの私はお前を傷つけることなど1mmも悪くない」ということを言われてきているので納得の考え方でした(私としては見ず知らずの人に対し気に入らなかったことを相手に喧嘩吹っ掛けてまで主張しに来ること自体が既に悪いと思いますが)。

本当に単なる興味なのですが、二次的(あらゆるもの・ことを含め、既にあるもので、かつ不特定多数でありその人に向けられたものではないもの)な媒体であり、かつ身を守るなどの必要もない状況にもかかわらず、ただ単に『自分が気に入らなかった』という理由だけで人は自分の正義をどうして振りかざしたくなってしまうのでしょう。
私も行動にしたことはないとはいえ、考えとしては身に覚えはあります。怒りを覚えたりしたことに理性が働いて行動に出なかったというだけです。このことについて、制御できる人としない人の違いは明確にあると思いますか?
また、仏教的な観点から、もしこのような加害行動に理由があったら、教えてほしいです。

2023年11月30日 11:39

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

私達の心の中にあるのです

拝読させて頂きました。
なるほど、仏教的な観念というか…その様なことを発信する方々はいらっしゃいますね、その方々の心は満たされず、とても愚かで貧しいのです。

そういう発信をしてしまう方々は社会の中で自分は認められていない、しかし自分の考えていることや主張していることは正しい決して間違ってはいないという意識が常に頭の中で働いているのであり、赤の他人であろうと一切関係なく自分の主張を押し付けていいと思っているのでしょう。

ましてネットの中で匿名で自分だけは安全なポジションで他人を非難し誹謗中傷し攻撃し、心の中の憂さを晴らしている様に私は思います。

その様な考えは悪意であり悪言であり悪行です、つまりは悪業です。
自分の意見が通らなければ否定されれば平気で他者をおとしめる様な非道な考えであり行いです、そして大変排他的です。

私達の心の中には貪り・怒り・愚かな煩悩、つまり罪や悪があるのです。それそのまま発信していることは罪悪です。

私達は誰しもその様な愚かな考えや行動をしてしまう恐れがあるのです。

その様な考えの行きつく先は争いであり残虐行為であり戦争になります。つまり深い罪悪になっていってしまいます。今までの私達人間の歴史がその真実を証明し続けています。

お互いを尊重し理解し合い、思いやり合い分かち合うことができないならばいつか私達は自らの煩悩や悪業に飲み込まれてしまい奪い合い殺し合うことになり、自ら滅びていくでしょう。

改めて自らの心をしっかりと見つめ戒を守り、善き考えや言葉や行いを進めていく様に心がけていきたいですね。至心合掌

2023年11月30日 17:16
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脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お世話になっております。
ご返信ありがとうございました。お礼が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
この質問をさせていただいてから半年がたちますが、ありがたいことにこの半年、そういった意地悪なコメントをもらうことはありませんでした。私が琴線に触れそうな話をしないよう気を付けるようになったこともあると思いますが、私や他の人たちの心にも、「自分にも愚かな部分が何かしらある」という気付きと「尊重しあう」気持ちがあったことで今があるのであればいいな、と思う毎日です。

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