昔に比べて感動することが減った
はじめまして。なちみと申します。
今年32歳になります。
最近の私の悩みは昔に比べ、
楽しいと思えること、楽しみに思えることが減ってしまったことです。
例えば昔は映画が大好きだったのに、
今は新しい映画に触れることが億劫で、
時間があっても今度でいいや、とか思ってしまいます。
もちろんたまに感動して泣けるくらいのことはありますが…。
休日が出来て、どこか出かけよう、と思っても、
お金がかかるし、とか思って家でダラダラ。
ひどい時は食欲もありません。
感動がないのもありますが、
やる気が気力がない、というのも近い表現かもしれません。
正直毎日つまらない、と思い日常を過ごしています。
元気な体で仕事をして、大きな人間関係の悩みはない
今の自分の環境には感謝してますが、
どこか色あせたように感じてしまうのは、
どうしてでしょうか。
何故か自分を責めたくなったり、切なくなったり
周りはもっと楽しそう、と比べて、
心が沈みます。
感動が減るのは年齢のせいでしょうか。
心が充実するようにする生き方をするにはどうすればいいでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
初体験
私もその状況に陥ったことがあります。
周囲の人たちが輝いて見えてさみしくなりますよね。
お力になれるかわかりませんが、その時に試した我流の荒療治をひとつ。
初めてこの地球という世界にやってきた異世界人の気持ちになってみましょう。
今までの記憶を全消しするイメージです。
アホみたいですよね。笑
ですがこれで何が起きるかというと、今まで見えてこなかった、もしくは当たり前だと思っていたことに気づきます。
例えば牛乳。
牛乳は牛乳です。いつもの牛乳です。
ですが牛乳を初めてみた人になりきるとでしょうか。
「何これ白い!これ飲めるの?・・・うまい!牛の乳ってこんな味なんだ!なめらかで〜」
みたいになります。
これをすべてのもので繰り返していくと、いままで見過ごしてきたものをつぶさに観測でき、好奇心が湧いてきます。
「あの本のタイトル変だな、どういう内容なんだろうか?」
「ハンバーガーっていろんなもの挟まっているけど、一口で全部味わえるかな?」
「こんなにビルがたくさん立っていると空が見えないな」
「ウニを最初に食べた人すごいな、誰だろう」
というように、自ら立てる問いによって当然だと思っていたことに対して好奇心が駆られてきます。
行動することでやる気が出てくることはすでに証明済みですが、この「行動したい!」という欲求は好奇心だと私は思います。
しかしたくさんのものに触れると「あーはいはい、これね」というわかった気持ちになりがちです。それをリセットするのが記憶消去です。
こんな変な方法やりたくない!というのであれば、自分が全く知らないことをしてみるといいかもしれません。なにか発見できるかもしれませんし、「面白くない」とわかったら「面白いもの」が相対的に輝いて見えます。
ということで、童心に返った思いで世界に触れてみると、少し風景の色づきが変わって見えるかもしれません。
人を感動させるのは命
拝読させて頂きました。
いろんなことに触れてみましょう。映画だけでなく音楽や演劇や絵画など、或いは旅に出てみましょう。
あなたが感動出来ること心揺さぶられるような激情や感動があなたの周りにはあふれていますし、ここに生きる人々や過去積み上げられた人々の生活や営みにはあなたの意識を根底から覆すようなことや人々の愛情や慈しみの歴史を感じるところが沢山あります。
見慣れたこともよくよく見つめなおしてみると本当に素晴らしいものがあふれていますからね。
先日私は松本清張の名作である映画「砂の器」を見ました、また森村誠一の「人間の証明」を見ました。役者さんたちは亡くなられた方々がたくさんいらっしゃいますけれども本当に素晴らしい表現をなさっています。加藤嘉さんの叫ぶ声や松田優作さんの眼差しは本当に人の生き様を表しています。
よかったらご覧になってみて下さいね。
世界はあなたを感動させるような素晴らしいものごとや人々の生き様にあふれていますからね。
はい、あなたにも私にも未だ知らないもの、見たこともないもの、素晴らしいものがありますからね。いろいろ見て回って体験して下さいね!
質問者からのお礼
石井様
回答頂きありがとうございます。
お坊さんでも同じような経験があるといるだけで救われます…!
さっそく記憶をリセットする方法を試してみました。
前よりも新鮮に物事など感じられるようになりました。同時に初めてその事柄を知ったときの感動が
思い出されて、今の生活を
感謝できるようになりました。
わたしの仕事は自宅での作業で、
毎日同じ繰り返しですが、例えば画材を初めて使った時の感動。昔はお金が無くて買えなかったよな…
と、思い出しつつ、初めて使った時のワクワク感が
蘇り、新鮮に感じられました。
食べ物も全てこれは初めて食べる!と思いながら、
食べてみようと思います!
お言葉にもあるように、好奇心、
これが今までの自分に足りてなかったような気がします。たくさんのものに今まで触れて、
分かったような気がしていたかもしれません。
身の回りのものをもっと興味を持ち、
新しい物の見方をして、好奇心を育てたいと思いました。ありがとうございます!
Kousyo Kuuyo Azuma 様
回答ありがとうございます。
そうですよね、世の中には感動できることがたくさん
散りばめられてますよね…
ずっと旅行には行きたいなぁと思ってまして、
時間を作って行ってみたいと思います。
砂の器、人間の証明、共に気になってはいたものの、
まだ観てなかったので、これから観てみたいと思います!
見慣れたものも、よく見つめ返して、
感動することを思い出したいと思います。
ありがとうございました!