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火葬場と墓場前の新築物件。

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テレビでこのサイトを知り、とても興味がわきました!敷居が高いと思っていたお坊さんのありがたいお話を、わたしでも聴けるなんて…という事で、初めて質問させていただきます!

この度、新居を購入することになりました。ラッキーなことに、ずっとわたしが住みたかった地域で、わたしたちの手に届く新築物件が建つんです!間取りもお値段も納得。ここにしようかな。

ところが。
周辺施設に少し気になるところが……
隣には大きなお墓、目の前には立派な葬儀場と火葬場があるではないですか。
必ずわたしたちもお世話になるところだし、物件から見えるわけではないのですが…なんだかすごく気になってしまって。しかもマンションの建つ前の敷地も、大きな火葬場だったみたいなんです。

もし、何か不吉なことが起きたら…とか、寝ているときに金縛りにあったら…とかいろいろ考えてしまってなかなか踏み切ることができずにいます。

そこで!お坊さんにとっての火葬場、お墓、とはどんな意味を持つものでしょうか??普段から生死を目の前にしているお坊さんからのご意見をぜひ!聞きたいです!


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

焼き場も墓地も通る道、寛容に、寛容に

私の街でも葬儀会館の近くにはいまだに「葬儀場反対!」とノボリや旗を掲げているところがあります、が!

葬儀会館や墓地でなくとも焼き場は誰しもがお世話になるところです、それを自分が何となく嫌だからなどという気持ちで反対するのはいかがなものか、と。

そんなに嫌ならば貴方が亡くなったあとは適当に生ゴミと一緒に混ぜて処理してもいいのですね、はいじゃあここに同意書あるんで、はい判子押して

と、まぁそんなことは言いませんが何をそんなに毛嫌いしてるのかと考えると死を汚らわしいものと考えてるからかと思います。
死が汚らわしいか、そうかそうか

そしたらアレやな! お前の親父やおかんも亡くなったときお前は汚らわしく思ったんやな? 人生を全うしてお前をしっかり育ててくれた親を汚らわしいと思うたんか?

と、まぁそのようなことは言いませんがまぁそういうことですよね。

それと不吉なことと金縛り、ということでしたら私自身は金縛りは脳と身体の関係の現象であると思っていますし、不吉なことは起こるし起こらなければ起こりません。
むしろ不吉なことが起こりそうとそっちにばっかり頭が意識がいってて他が疎かになるから結果として怪我したりなんやかやなったりするんですよ(`・ω・´)

黒猫通った!
不吉や、どうしよどうしよ・・・うわぁ・・・・犬のフン踏んでもた・・・黒猫のせいや、ってなもんで
そればっか気にして普段避けるのに足元疎かになってるんですよ

それとこれは私自身の気持ちで言わせていただきますと
金縛りや不吉なことなんざどこに住んでても一緒、ということで

以上で候

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心を養い、優しさを育む「田んぼ」です。

子供のころから、墓地を散策するのが好きでした。
確かにいのちがここに生まれ、一所懸命に生きた。それを大切に葬り、供養する人がいる。
その営みを感じることが好きだったからです。

火葬場や墓地は、私たちの心を養い、優しさを育む「田んぼ」のような場所だと感じています。
決して忌み嫌われる、不吉な場所ではありません。

仕事柄、ご出棺に立ち会う機会が多いです。
臨終、お通夜、お葬式という一連の流れの中で、ご出棺は一番生々しく感情が吹き出す場面です。

「お父さんの娘で良かった」
「私もすぐに行くからね。待っててね」
「また一緒にゴルフしような!」
「お疲れさま。ゆっくり休んでね」
「ありがとう。本当にありがとう…」

亡き方の後生のお幸せを信じて、ともにまた出会えるときを願って、手を合わせる姿。
人として生まれて、一番尊い姿だと感じます。
根底にあるのは慈悲の気持ち、感謝の思いです。

大切な方との別れ。悲しみ、辛さ、寂しさの嵐のなかに、私たちは真実と出会います。
どんなに愛する人、親しい人とも別れなければならない。
私もまた同じように、全てを手放しいのち終えていかなくてはならない。
それらの気付きは、苦しみの中に、目を開かせてくれます。

「では、この限りある人生を、私はどう生きるのか?」

人に生まれるのは難しく、短い人生の中で真実の教えに出会うのは一層難しいです。
亡き方に手を合わせるご縁の中に、自らの命についても思いを致す。気付きが生き方や価値観を豊かに変え、実りをもたらす。
そのような場であればこそ、「田んぼ」と表現させていただきました。

新居ご購入おめでとうございます。
これからご家族の楽しい思い出をたくさん作ってくださいね。

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気にしなくて大丈夫です。

葬儀場も、火葬場も、悪い縁を切ったり、ミソギを、する場所と考える事も出来ます。

金縛りになることもそれが原因では、絶対に起こらないから大丈夫です。

だいいち、元々、土葬が多い国です。実はいたるところその可能性も有りますし、今と違い火葬場も、部落ごとに火葬場がありましたよ。

大丈夫です。

気になるならは、一度きちんとおはらいをなされば問題ないですよ。

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長谷雄蓮華 (ラジ和尚)
ラジオ パーソナリティ 『 命の 相談会 』開催 愛知県愛西市...
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どんな場所も、生き死にの場

節分豆さん
はじめまして、なごみ庵の浦上哲也と申します。
テレビでご覧頂いたのですね (^_^)

あこがれのマイホームに手が届く!と思ったら、敷地が以前火葬場だったらしいとか、目の前に火葬場や葬儀場があったりとかで、気になっていらっしゃるのですね。
もしかしたらそれが要因で、少し手が届きやすいのかもしれません。

不吉なことが…とか金縛り…とか不安を抱いているようですが、でも心配はいりません。
考えてみれば、どんな場所であっても何百年前、何千年前、何万年前もさかのぼれば、そこで人や生き物が亡くなったり生まれたりしているでしょう。
また、着るもの・食べるものなど身の回りには、他の命の「おかげさま」が満ちあふれています。

あまり気にかけないことです。心配をすれば、何かが起こった時に無理に結びつけてしまうものです。

僧侶にとって火葬場やお墓は、縁遠いものではありません。
かえって変な施設が建たないから良い、なんてご意見も聞きます。

また、命の尊さをお子さんに伝えることにも役立つのではないかと思います。
槇原敬之さんの「親指を隠さずに」という歌があります。霊柩車を手を合わせて見送る母子を見て、槙原さんが書いた詩のようです。
そこには「もっと教えておくべき大事なことがある。たとえば誰の命も限りがあることとか」と書かれています。

全文は、リンク先をご覧ください m(_ _)m
http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=B13852

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浦上 哲也
横浜市神奈川区で、新しく小さなお寺を営んでいます。 仏教の教え・浄土真宗...
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質問者からのお礼

早速のご回答、ありがとうございます!!

周りの方とはまた違った目線での見方。とても勉強になります。

不吉なことが起きるとか、金縛りが起きるとか、そんなのはお墓などとは関係ないですね。勝手にわたしが抱いている妄想でしかない。
むしろ、娘に大事なことを教えてあげれる良い場所なのかもしれません。

不安な気持ちが払拭されたところで、明日、早速物件の契約に行って参ります。

家族3人、これから素敵な思い出がたくさんできるように、毎日笑顔で過ごしていきます!

ありがとうございました^^*

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