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宗教が違う家に嫁ぎました

回答数回答 2
有り難し有り難し 7

ある宗教を信仰している家に嫁ぎました。

私の実家はお墓は浄土真宗ですが、別のお寺(曹洞宗)へもよく行きます。神社にも行きます。

夫はあまり信仰心はないそうですが、年に数回その宗教へ参っているそうです。
また、お墓は曹洞宗だそうで、お墓まいりなどはそちらへ行くそうです。

私がその宗教の施設へ行ったとき、怪しいなどとは感じませんでした。
また、私が夫づてに「行きたくない」と言っても、義理の両親は、私に対して嫌な顔もしません。
夫の家族はとても素敵な方たちだと思います。

しかし、私の中で、次のような思いが消えません。

・集まりが頻繁にあったり、青年会などの組織があるその宗教の熱心さに抵抗を感じる
・宗教を信仰する人は、宗教の方向性が変わればガラッと変わるのではないかという不安
・今後何か悪いことが起こった時、「夫の実家の信仰をしなかったせいだ」または、「これまでと違う宗教に触れたせいだ」と思い込んでしまうのではないか

本当は、彼の家の信仰は彼の親戚のお家に行く気分でつきあいつつ、彼の家のご先祖様や私の元々の信仰をそのまま続けていけたらいいと思います。

でも、やはりこれからも必要以上に宗教が絡んだ生活はしたくないし、
「おつきあい」程度だとしても宗教と関与している以上、実家の親族や周囲に、自分や、自分の子供(まだいませんが)がどう思われるのかと思うと、その判断も間違っている気がして、怖いのです。

結婚する前に散々悩んで、それでもやはり夫と離れられないと思い結婚を決めたのですが、毎日このもやもやがとれません。

私はどうしたらいいでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

合意点

拝読させて頂きました。
あなたは旦那さんとご縁がありお互いが好きになり合意なさってご結婚なさったのですね。
ですからあなたが今考えていらっしゃる不安についてもお二人でじっくりとお向き合いなさりそれぞれの思いをお話しなさってみて下さいね。
直ぐに答えが出ないこともあるでしょうし、それぞれの考えで納得いくこともあるでしょう。また意見や姿勢の違いもあるでしょう。
それぞれに宗教団体とのお付き合いや距離感も違いますでしょうからね。また実際には信仰についても違いあると思います。

あせらないでこれからお二人でじっくりと合意点を見いだしてみて下さいね。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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クリスマスやハロウィンと同じ

仏教では、儀式・儀礼や迷信、間違った修行などに執着することは「戒禁取」という煩悩に数えます。
煩悩は悩み苦しみの原因になります。
宗教に対して執着したり、根拠のない不安を抱いたりするのは、悩み苦しみの原因にかります。
ですから、その宗教に関わる場合は、クリスマスやハロウィンみたいなイベント・風習程度に考えてはどうでしょうか。

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有り難し
おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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質問者からのお礼

ご回答いただきありがとうございます。

夫とは結婚前から本当にたくさん話し合い、夫の信仰というものに対する考えかたにはとても共感できます。

ただ、互いの両親が関わってくると、お互いに苦しい面があります。(お付き合い程度で関わることも私の親は嫌がるが、完全に宗教と縁を切るのは夫の両親が悲しむ等)
こうなることは分かっていたことではありますが…
どちらの親も大切にしつつ、私たち二人が納得できるような形を、いつか作れたらいいなと思います。

また、宗教に執着し、根拠のない不安にとらわれるのも煩悩だというお話にハッとしました。
まさにその通りで、宗教のことを考えるあまり、本来したほうがいいこと(建設的に将来のことを考えたり、料理や家事のやり方を学んだり等)がおざなりです。
ハロウィンやクリスマス、とても心が軽くなりました。今時点でなにか被害を被ったわけでないのに新宗教に抵抗がかなりある自分にも、改めるべきところはあるのだと思いました。
悩んでもいっしょになると決めたのだから、できるだけ明るく考えたいと思います。
ありがとうございました。

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