超高齢の親
夫と年金暮らしに入っている年代のものです。
長年両親と同居してきましたが、その両親が、四捨五入すれば一人は100歳に近く一人は90歳に近いです。ありがたいことに、手助けは必要ですが、まだ介護にはなっていません。
夫には病があります。私自身は、年齢的なものや乗り越えて来た出来事もあり、長年の疲れも出たのか、うつ病になりました。
自分も夫も年を取っていろいろな病を抱える・・。その上高齢の両親まで背負っていると、時々その重さに心が萎えそうになります。
ですが、なんとか最後までこの荷を背負っていく覚悟です。
こういう場合、どのような心構えで生きて行けばよいでしょうか。
なんとか頑張ってやっていきたいと願っています。
アドバイスを頂ければ幸いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
出来ないことは出来ない、と割り切るしかないです
親が長寿だからと言って、子も健康で長寿であるとは限らないですよ。
今の医療制度や福祉制度が在宅医療と在宅福祉にシフトされてきていると聞いております。しかし、それが成り立つには病人や高齢者を看病介護してあげられる「丈夫で健康な家族がいる」という前提があってこそ、可能となります。
老老介護が続く中で、介護疲れで子供が急逝するケースも少なくないと思います。今は要介護ではないとはいえ、遠からずその時期はやってくると思います。地域包括センターに行き、ケアマネさんに相談してみましょう。あなた方のご夫婦の健康状態を伝え、今後在宅での看病介護が難しくなる旨を相談しましょう。
医療においてセカンドオピニオンが当たり前になっているご時世です。介護についても、いくつかの地域包括センターを訪ね、複数のケアマネさんに相談しましょう。
「荷を背負っていく」という覚悟は御立派です。その気持ちは尊いと思います。しかし、ご自身が病気を抱えていたり、ご自身のの健康に不安を抱えている場合は、割り切ることも大事です。出来る範囲で頑張ってください。でも、くれぐれも無理をなさらないことです。医療や福祉のサービスを駆使して、無理をせず、ご自身の健康にも留意して、ご両親を見送ってください。
志操堅固のこころがこれからを支えてくれます。
拝読させていただきました。
人は皆、迷いの連続であり、迷いこそが苦しみを生み出してしまう煩悩でもあります。
「背負っていく覚悟」を志をお持ちなら、問題ないです。行く末、困難に出くわしても、志が邁進力と変貌していきます。
誰しも折れそうになるのが常であります。私自身も僧侶をしているものの、仏の智慧を学んでも、折れそうになることは多々あります。
しかし、同じく志操堅固のこころを持つことで、困難が修行と捉えるようになれます。
弘法大師の一句にこのようなお言葉がございます。
「阿字の子が 阿字のふるさと 立出でて また立返る 阿字のふるさと」
私たちは仏の国から生まれ、この世に修行をしに来ていると説きます。
これまでの多くの人生経験を振り返れば、様々な困難を乗り越えて来られたこととお察しいたします。そこには蘇生術なる知恵を修得されてることとも思います。
迷いの中では不安から、良き知恵が浮かびにくいものでもあります。
志操堅固のこころを再度言い聞かせ、奮い立たせ、邁進あるのみと念じてくださいませ。
よき方向へと導かれますようご祈願いたします。
南無大師遍照金剛
質問者からのお礼
お二人の僧侶の方に返信を頂き、心より感謝いたしております。
お二人のアドバイスを心にとめ、回りの協力も得ながら、前向きに歩いていこうと思いました。
本当にありがとうございます。