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強くなりたいです。

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はじめまして。私は、言いたいことが言えず、心に溜め込んでしまう、相手の顔色をうかがってしまう、そんなところがあります。特に旦那に対してです。

旦那は昔から口数が多くはなく、ぶっきらぼうで、たまに口を開くと言い方がキツめで、その度にシュンとなってしまいます。

20年ほど前に鬱病になりました。原因の半分は旦那に気を使いすぎたためだと思っています。
その後自分も割り切れるようになり、分かってくれなくてもいいや、こういう人なんだからと諦めてきました。

娘が成人し、一人暮らしを始めた頃から旦那の雰囲気が変わってきました。娘も変わってきたというのもあるのですが、会話が増え、表情も少しずつ穏やかになってきました。

そんな時、職場のストレスで2度目の鬱病になり、現在休職しています。
最初は旦那の気遣いも見えました。
現在半年近く休み、身体も楽になってはきていますがまだ休養が必要と感じています。

そんな中、生活費のことで旦那と少し言い合いになりました。問題は一応解決したのですが、その後の旦那の態度が変わった気がするんです。また昔の旦那のようで...

その時、旦那の言い方がキツい時があって言いたいことも言えない時があった、という話もしました。
旦那は納得していないのか、まだ何か言いたいのか、引っかかってるのか...
いろんな想像をしてしまいます。
旦那とお金の話になるのが1番嫌なんです。お金に大して細かくてシビアな人です。
今までのように穏やかに話しかけてくることもあまりなく...

先日、私の精神科の診察があったので、誘ってみたのですが、別の日に休まなきゃいけないからと断られました...
今までは簡単に休んでいたのに
それもかなりショックでした。
毎日旦那が帰って来る頃はドキドキするし、顔色をうかがってしまう...
もう考えすぎてしまう自分に疲れてしんどいです(泣)

せっかく病気も少しずつでも快方に向かっているのに、こんな状態だとまた悪化しそうです。
どうしてこんなに旦那に対して弱いんでしょうか、もっと気持ちを強く持てないんでしょうか...
病気も早く治したいですし...
どうか...どうかお願いします。
助けてください(泣)


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

強くなるって何でしょうね

ご相談拝読しました。

「強くなる」というのはどういうことか、が大事ですね。屈強な心になって溜め込まず自己主張が出来てストレスと無縁!という様なイメージでしょうか?

でもそれって単なる無神経のワガママなイタイ人かもしれませんね。

仏教では「強くなる」というよりも「物事をありのままに観る」ことや、それによって「柔軟心(柔らかな心)」となることなどが説かれます。

薄々ご自身でもお気づきですが、私たちは相手や降りかかってくる境遇・出来事などの対象ふ振り回されてるようで、実はそれに対する「自分の思い」に振り回されているのです。

>旦那の態度が変わった気がする
>いろんな想像をしてしまいます。
>もう考えすぎてしまう自分に疲れてしんどいです(泣)

対象それ自体をありのままに観るのでなく、対象について勝手にああではないか?こうではないか?と思いをグルグルと巡らせて不安や憤りなど負のループに陥ってしまう、そんなところではないでしょうか。

でもシンプルな事実ですが対象は思い通りにはなりません。相手がどう思うかは相手が決める事。相手がどうするかは相手が決める事。相手の気持ちはわからない。

そしてそれは相手からしたら私だってそうなわけです。そういう二人が共にいるということです。

私たちはどうも「努力すればわかりあえるはず」とか、「なんで分かってくれないの?」とか「なんで分かってあげられないんだろう」とか自責していく傾向がありますが、そもそもそれは自分の思いを通して相手をみている、あるいは自分自身ではなく自分の理想像を見て今の自分と比べているという「幻想」なのですね。

幻想を主軸にして考え、そうはならない現実を嘆いている。

それなら、以前のように割り切ればいい、何もかもあきらめればいいというのは開き直りです。もっというとそれすらも「割り切る」「あきらめる」という「我が思い」の範囲内です。

そうではなく、あきらめるもなにも、既にしてそうであることが事実なのですね。事実は我が思いと関係がない。思い以前の厳然たる事実です。

事実ではダメな人など一人もいません。でもダメだと「思わされている人」、「自ら思ってしまう人」はいるのです。

自分の思い以前の事実をこそ大事にする。よくよく自分が何に振り回されているのか意識してみましょう。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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