息子の夢
先日大学を卒業した一人息子。その息子が、ミュージシャンになると言い出しました。
私自身は、バンド仲間と趣味として楽しんでいる程度と思っておりました。就職活動に失敗したのことも一つの要因ではと考えてりますが、息子の宣言に困惑しております。
もちろん応援したい気持ちもありますが、自分の息子であるがゆえに、堅実にと願ってしまいます。夢を追いかけ、失敗、挫折した時に守ってあげるための、私自身の経済力にも不安です。
父親としてどうすべきか、どう助言できるか悩んでおります。
よろしくご回答お願い申し上げます。
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息子の夢は息子のもの
拝
親はいつまでたっても親とは申しますが
親は自分の経験上危険な事を子供にさせないようにしようとします
これは本能的機能です
ただそれが成人に対しても同じようにして良いかと言われれば
為にならず
毒になってしまうことでしょう
子育ては奉仕です
大学まで出したのだから少しは言うことを
聞いてほしいというのも親心
でもそれも
大人になった子供にとっては大きなお世話でしかないのです
生きる上で大事なことは
安全に長く生きることではありません
自分も周りも幸せにできる人間になる事です
そして時は有限です
若いうちにしかできない失敗を沢山させれば良いのです
金銭的にも完全に独立させ
貧乏も苦しみも経験させると良いのです
そうして人の苦しみというのも理解できるようになるもの
私も高校中退で音楽一直線でした
親にはやりたい事をさせていただきました
親はいつも黙っていてくれました
長男なのに寺に行くと決めた時もそうです
信頼があろうがなかろうが
黙っていてくれたから
今こうして私は自信と感謝を持って
ここに居られるわけです
反対に定年されて余裕ができたはずなのに
「若いうちにあれやりたかった」と申され
時間も金もあるのにやらない方は非常に多いです
やられる方は何歳になってもやりたいことをします
というか見てますとやりたい事を続けていると
やりたい事がどんどん出てきてさらに楽しくなるようです
例えば私は子供達にスケボーを教えておりますが
中には60代で皆勤賞の方や70代の方までいらっしゃり
子供より楽しんでらっしゃったりします
中には先生や結構な会社の社長だっております
生き方に共通されているのは
自分の思うように生きてきたというところ
自分の思うように生きる人間には
自信が備わるものです
他人から見て失敗でも
本人からすれば成功のための失敗なのです
若輩者の説教で大変失礼致しました
合掌