変わろう!思う時、すごく不安になります
最近、様々な本を読み始めて、このままではいけないな、変わりたい!と思うようになりました。
他人に対しては求めるより、与える生き方がしたいと思うようになってきた一方で、すごく体が震えたり、不安になったりします。
どうして、前向きな変化に対して不安な反応が起きてしまうのでしょうか?
私が、このまま前を向いて生きていくにはこの反応とどう向き合えばいいのでしょうか?教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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変化することは、誰もが恐ろしいんですよ!
質問読ませていただきました。
前向きに自分を変えようと思えること、とても素晴らしい事だと思います。
さて、人というのはどうしても知らないモノに恐怖を覚えます。それは私たちが五感や経験や記憶を頼りに、周りを認識して近い将来を無意識に想像しながら生きている以上、仕方の無いことです。
そして自分を変えるということは、自分を知らない世界に置くということです。変化するために新たな環境に飛び込むことが怖い。その自分の変化の過程に置いて、どんな苦難が訪れるか分からないから怖い。自分が変化した後、それが自分の望んだ結果を生むかどうか分からないから怖い。
という風に、自分が予測できない世界に飛び込んでいくから恐怖を覚えるのです。
ですので、それは前向きな変化であろうと後ろ向きな変化であろうと変わりはありません。「安定」ではなく「変化」という行為そのものに対する恐怖ですから。
そう考えると「変化」という恐怖よりも、「安定」という安心の方に心は傾いていきがちですから、自ら「変化」を意識して求めない限り、人はそうそう変わりません。
しかし現状が辛かったり、自分が変わりたいと思うのであれば、やはり「変化」していくことが必要です。今の自分のままじっとしているだけで、周りが自分に都合良く勝手に変わっていくことなんてほぼありませんから。
「変化」という恐怖の中に飛び込み、それに打ち勝つことで、必ず自分にとっての新たな幸せをつかみ取ることが出来るのです。
結局のところ、「変化を怖れて現状をキープし、今のままの状況や感情を受け入れるのか?」と、「変化の恐怖に打ち勝って現状を打開し、新たな状況や感情を生み出すのか?」ということになろうかと思います。
何か参考にしていただき、自分がなりたい自分になるために、恐怖に打ち勝たれることを心よりお祈り申し上げております。