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寿命について

回答数回答 1
有り難し有り難し 20

私は長生きを望む気持ちはありません。年相応に弱って亡くなっていくのが自然だと思っています。
でも医学の進歩で、望まなくても長生きしてしまうかもしれません。

検査や治療は寿命を延ばすために必要かもしれませんが、辛くて苦しいものがたくさんあります。かえって体調が悪くなることさえあります。これまで何十年も頑張ってきましたが、もう終わりにしてもらいたいと思っています。

これからは 病気に対しては、苦しみや痛みを取る治療だけをお願いして、自分の寿命を迎えたいと思っています。
検査や治療を怠って 余命が縮んだとしても、それはそれで私の寿命だと思うのです…

こういう考え方は自分勝手でしょうか?病気に負けていることになるでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

人は寿命で亡くなるでしょう。

人間は、この世をいつか去ります。
この世を去るとは、肉体そのものが存在できない状況になるということでしょう。
肉体が存在できなくなる原因には、病気、事故、災害等、なかには自ら停止させる人もいます。
いずれにせよ、さまざまな原因はあるかと思いますが、やはり寿命としか言いようがないと私は思います。
ある医師は、死(肉体の停止)は失敗といいました。何が何でも肉体の活動を停止させないことが大前提です。だから、延命治療をはじめ様々な方法で心臓を動かしています。
私も病気がありますが、病気と闘おうとは思っていません。もちろん現代医学のサポートは受けています。でも、病気だからとか、病気そのものが生きる全面にあると、生きることそのものが何のためにとなります。
そういう意味でも、いつかは肉体の停止は来るでしょうけど、それが寿命だと受けとめていれば、今を楽しくどのように過ごすかとなります。
せっかくの人生です。うるるさんが毎日楽しく過ごせるようお祈りします。

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有り難し
おきもち

日蓮宗のお寺で、名古屋市南区にあります。 ”お寺は生きている人のためにも...
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質問者からのお礼

鈴木 海祥 様

おはようございます。
ご回答 ありがとうございました。

私は今まで、がむしゃらに病気と闘ってきたように思います。そのことが生活の大部分を占めていました。
そのため、鈴木様のおっしゃるように「病気そのものが生きる全面にあると、生きることそのものが何のために」という虚しさを感じていました。

これからは、残された人生を少しでも楽しめるように 生きていきたいと思います。病気であるということをあまり意識しないというところから始めたいと思います。

ありがとうございました。

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