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「死」とは何か、納棺体験の意義はあるか。回答受付中

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有り難し有り難し 4

人生の折り返し点を迎えました。

昨年、全身麻酔で外科手術を受けました。定型的で難しくない術式なので、医師に任せておけばいいとは思ったのですが、医療に完璧はありません。迎えた手術日当日、急に穏やかではない気持ちになりました。朝の空が昨日まで綺麗な朝だったのに黒い雲で暗く、カラスが鳴き、談話室に行けばちょうど亡くなられた方がいたのか、葬儀の打ち合わせ、生前整理のパンフレット…。

そういったネガティブ要素が重なるに重なりました。

もっとも手術自体は無事終わり、今は元気に日々を暮らしておりますが、思えば人生の折り返し点です。ここにきて何か「死」に対してこと考えるようになりました。全身麻酔も言ってみれば安全に手術を行うために人間を限りなく「死」に近づける医療、目が覚めた時、手を動かした時、生きてるとも感じました。

まだまだ、これからやることはたくさんあります。
生きたいと思います。

日々、生きるためにどうやって今回あったようなネガティブな要素を消していけばいいのか、悩んでいます。結構クヨクヨする性格ではあります。

と、そういう話を繰り返すうちに「納棺体験」というところに当たりました。何かこの先、自身が生きるための一つのアプローチにはなるかなとは思ったのですが…これってどうなのかなとも思いました。

2025年8月14日 19:43

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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

死に向き合い、本当に生きることを選択して下さい

拝読させて頂きました。
あなたが「納棺体験」つまり死んだ後の体験を意識することですね。あなたがそのようなお考えに至ったことはとても貴重なことかと思います。それは一つのきっかけとしては大変有意義なことだと思います。
一度何かの機会に実際に体験なさってみるのもいいのではないでしょうか。
あなたが自らの死にお向き合いなさることは結果としてあなたのこれからの人生にとってとても有意義なことになるでしょう。
あなたも私も誰でも必ず死が来ます。それは次の瞬間かもしれません、このように回答している間にも死ぬかもしれません、或いは明日の朝目が覚めず死ぬかもしれません、或いは3日後に事故や災害で亡くなるかもしれません、或いは一年後、三年後、五年後、十年後、三十年後、五十年後かもしれません。
いずれにせよ死は必ずやってきますし、刻一刻と死に向かっています。

であるならばあなたは自分の人生を本当にどう生きていけばいいと思いますでしょうか?
あなたはかけがえのないあなたの人生を何を大切に生きていけばいいと思いますでしょうか?
あなたは残りの人生で何を信じて生きることがよいでしょうか?
あなたにとって本当に大切なことは何でしょうか?
あなたに本当に残されることは何でしょうか?
改めてしっかりと自分や周りの人達のことも見つめ直してみて下さい。
そしてこれからの人生を本当に有意義に、あなたにとって価値ある生き方をどうか自らご選択なさり、自ら志して生き抜いて下さい。
あなたを心より応援させて頂きます。至心合掌

2025年8月14日 20:04
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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

質問者からのお礼

ありがとうございます。納棺体験は、機会を見つけて体験してみようと思います。

本文に書いたことに加え、身内の死が続いたことから、死生観について深く考えるようになりました。この機会を通じて、改めて自分自身を見つめ直したいと思います。半生、良いことも悪いこともしてきたでしょうから、納棺を体験させていただける機会を、自身の転生の機会として捉え、穏やかな人生を送りたいと思っています。

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