友人に心無いことを言ってしまいました
お父様を自殺で亡くした友人について、以前ご相談したことがあります。
その後、数年たち、数か月に一度くらいの割合でランチに行っておりました。
その際、話の流れから、自殺した人は成仏できないらしいということを言ってしまいました(発言の後に、友人の父が自死だったことを思いだしました。成仏できないと言ったのは、別の友人の父で自称霊能者の方です)。
失念していたとはいえ、心無いことを言ってしまい、その後自分から誘うことができずにおります。
向こうから接触があるまで、そっとしておくべきでしょうか?
半年以上接触がなく、私が傷つけてしまったのではないかと思いやりのなかったことを後悔しております。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
応病与薬
こんばんは。
難しい言葉はタイトルだけにして、「おうびょうよやく」と読みます。意味は「病気に応じて薬を与える」ということ。お医者さんだって、何の診断や見立てもなく薬を出すわけではありませんね。私達が自殺含め、何某かについて話す時にも「どんな状態の人に伝えているのか?」を無視することはありません(ゆえにプロフィール欄は大切に読んでいます)。
ですので、私だったら…「今、自ら命を絶てば、先になくなったお祖父ちゃんにすぐ会えるはず。だから実行します!」と言っている人に対しては「そんな粗末なことをしてはいけないと思うよ」と伝えるでしょう。しかし、既に過去の話となっている場合は、「彼なりには仕方なかった、他に選択しようがなかったんではないかしら。それだけ苦しかった、視野が狭くなっちゃったんだろうね」と伝えるでしょう。ご本人はいらっしゃらないのですから、周りの人に対してですけれどね。
しかし、ね…。あなたが「心にもないことを言った」という無責任さんであることは免れないと思います。「成仏しないんだって」にせよ「成仏できるんだって」にせよ、ただの伝聞でしょう?どこからか「成仏できない」と聞いて、自分を責めている人はたくさんいます。どこからか「成仏できる」と聞いて、変に背中を押されちゃった人もいるかも知れません。残った人から「何であんなこと言ったんだ!止めてくれなかったんだ!」と責められるかも知れません。
先方が、あなたの件の発言を理由にコンタクトして来ないのか?それも分かりませんが、機会があったら謝る、という姿勢は自戒として覚えておくべきと思います。その自律の姿が、この問題で今も苦しんでいる人を、少し救うことに繋がるかも知れません。