hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

油断からペットを死なせてしまいました

回答数回答 1
有り難し有り難し 22

先週、6年と少し飼っていたペットのウーパールーパーを私の油断から死なせてしまいました。

6年前、おそらく生後2ヶ月位の頃に、ご縁あってその子は私の元へやってきました。頂いたなら育ててみようか、位の軽い気持ちで飼い始めましたが、世話をして日に日に成長する姿を見ていつしかとてもかけがえのない私の家族になりました。

ウーパールーパーは暑さに弱いので、夏は室温と水温の管理をし、万が一を考え外泊もしていませんでした。去年までの夏はこれで乗り切ってきました。

ところが今夏、私のどうしても観ておきたかったものが地方で開催される事を知りまた日帰りの距離では無かった為に、一晩だけ家を空ける事にしてしまいました。

夏は私が不在の時、水温が上がらないようにエアコンを常時つけており、エアコンをちゃんと点けてさえいれば一晩くらいなら大丈夫だろうと思い私は出掛けてしまいました。

翌日夜、帰宅して水槽を覗くとウーパールーパーが亡くなっていました。
前日朝にはいつも通りの姿を見せてくれたのに、と信じられない気持ちと、自分のしでかした事の重大さに打ちのめされました。

翌々日、近所のペット霊園にて火葬と埋葬をして頂きましたが、亡くなってから一週間経つ今も後悔ばかりで涙が止まりません。

私が自分の都合を優先したばかりに、あの子の死に際に立ち会えなかったこと。
また、私が居れば何か出来たかもしれないという自責。

全て今さらな事なのですが、見届けられなかった最期を想像するだけで自分を消してしまいたくなります。

また、死に目に会えなかった事は私が自分の都合を優先した事に対するあの子なりのメッセージのような気がしてなりません。

昔から家族というものに恵まれなかった私に、あの子だけが唯一の「無償の愛」を教えてくれました。
そんなあの子に私は酷い事をして死に追いやってしまい、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

これからどのような心持ちで生きていけばあの子への贖罪になりますでしょうか。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

これまでのかかわり方が大切

ウーパールーパーにお悔やみを申し上げます。人間の家族や親せきはひとを苦しめたり裏切ったりすることもありますが、飼っている生き物が飼い主を裏切ることはありません。無償の愛ということを教えてくれた、とおっしゃっていますが、そんな掛け替えのないコンパニオン(同伴者)だったのですね。

さて、最期のときいっしょにいられなかった、ということですがそれは仕方ないことだと思います。人間の家族の死に目にあえなかったということを悔いる方がたくさんおられますが、最期のときに同席できない縁があれば同席できません。私も両親の死に目にあっていません。そのとき同席できない事情があれば、ずっと介護し続けている方ですら死に目にあえません。

あなたの場合、家を空けたそのときに、ということなので食いに残るところは大きいでしょう。ですが、室温調節はキチンとなさっていたのですから、ちゃんと対策はたてておられたわけです。お尋ねにお答えするためインターネットで調べましたが、あなたに落ち度があったとは思えず、たまたまそのときに寿命を迎えたのでしょう。残念かもしれませんが、ご自身を責めることではないでしょう。

私はいつも死に目にあえなかったという方に申すことがあります。時間的なその一点を問題にするより、どこまで大切に思い、愛情をかけて関わってこられたかという時間の継続の方がずっと大事だと思います。ずっとずっと大切に育ててこられたなら、最期には立ち会えなくてもウーパールーパーは感謝し、あなたとの出会いと、あなたとの日々を喜んで、感謝しているはずです。あなたにありがとうといって命を終えているはずです。その点で、何も自分を責めることはありません。人間はいろんなことをしたいし、しなきゃならないから、亡くなるその一点にはタイミングが合わないことがあるのは仕方ないです。そんなことをウーパールーパーは全然責めてなくて、あなたにありがとうって言ってくれていますよ。

{{count}}
有り難し
おきもち

私はお坊さんといっても、ひと様に何か答えらしいものを提示できるような立派な...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ご多忙の中、有難いお言葉をありがとうございます。また、回答の為にインターネットでお調べ頂いたとの事、重ねて篤く御礼申し上げます。

最期に会えない縁、もあるのですね。
とても寂しい事ですが、それなら仕方ないのかもしれないと少しだけ自分を楽にしてあげられました。また、生前の関わりの方が大切というお言葉にとても救われました。
亡くしてから今まで自責の念ばかりが私を支配していましたが、これからは常にあの子への感謝の気持ちを持ち続け生きていこうと思います。
ありがとうございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ