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仏様、「信頼のかたち」って何?

回答数回答 1
有り難し有り難し 18

いつもお世話になっております。
色んな人の話を聞いて思うの
ですが、「この世は苦である」
と説きながらも、「他者は大切
に」「信頼も大事」という教えも
あり、少々理解が難しいです。

つまり、
「私もみんなも苦の中で生きる
からこそ、相手にはやさしく、
信頼して、また、時には頼る
ことも必要」
ということでしょうか?

また、そう言われている中でも
「縁なき衆生は度し難し」など
という法語もあり、???と
といった感じです。
私自身も、まわりから
「縁なき衆生」と思われていない
か不安です。

私自身の実体験と照合して
考えたりもしますが、理解が
なかなか難しいのが実情です。
少しでも理解ができれば、より
楽に生きられるのでしょうが…

お知恵を拝借したく存じます。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

対機説法

矛盾するような様々な教えがあり混乱するのですね。

仏様の教えは対機説法です。

機(その人の能力や状況など)に対して最適の説法をするのが仏様の教え。

だから機が異なれば教えも異なる。でも表面上は違っても本質は同じ事を説いているはず。

それがおっしゃる通り「苦」を離れる道だからです。

仏教で「苦」とは「条件付けられていることにより思い通りにならない・不満足性」といった意味です。

自分の事ばかり中心にして相手を傷つけたり孤独に陥っている人には「他者は大切に」「信頼も大事」も説くかもしれませんし、逆に相手を優先しすぎて疲弊している人には「自分を大切に」「付き合う相手をよく考えて」などと説くかもしれません。

両者は苦の中において徧(かたより・極端)を離れる在り方で共通しています。

自分自身に説かれた教えや、その時の自分に響く教えを中心に聞いていきましょう。

>「縁なき衆生は度し難し」

について真意は分かりませんが、母が愛する子に向かって「そんなことする子はうちの子じゃありません」と叱るように、

けして本当に突き放してしまうわけではないが相手を思ってあえてそのように言うという類のもので、

仏が衆生を救わないわけではないが、仏の教えを求めないものは仏の教えで救われないのは道理なので、教えを求めるように促す意図のものではないでしょうか?

ロータスさんは既に仏縁をいただいているでしょう?その中で教えを鏡として今の自分を見つめていけばよいのですよ。

思い通りになるものは何もないので「他者」ももちろん「苦」なのですが、その「他者」が自分自身もやはり思い通りにならない「苦」であることを教えてくれる身近な存在でもあります。
闇雲に「他者」を信頼しなさいという事でなく、「他者」も「自分」も同じく等しく仏様から救いたいと願われていることを信頼して歩んでいきましょう。

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有り難し
おきもち

はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生...
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質問者からのお礼

【吉武文法 先生】
 お礼が遅くなってしまい申し訳ございません。
 そういえば、法然上人のご問答の中にも、「人を騙して施しを受けようとする人に
施しを与えるのは、罪である」と記述があった気がします。
 さいわい、私は人よりも少々、相手が悪意の人かどうか見分ける力に長けています。

 教えを鏡に自分を見る…私、ちゃんとできてるかしら。仏さんの教えについて
行けてるかしら…仏教でもPDCAサイクルは必須スキルなんですかね…

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