親の死
現在、週末期を迎えている父がいます。
父は10年以上前に病気が発覚し、すでに末期だったので現状維持を目的とした治療をしてきました。
完治はない事からずっと覚悟はしてきたつもりですが、8月に入って急激に悪化し、あっという間に動けなくなりました。
両親は横浜、私は東京で一人暮らしです。
姉夫婦が近くに住んでいて、頻繁に様子を見に行ってくれていますが、基本的に母が一人で不安と戦いながら面倒を見ていると思うとそれも辛いです。
職場の理解もあり、隔週で休みを多めにもらい実家に帰っていますが、帰る度に弱っていく姿を見るのが辛くて怖いです。
東京へ戻ると、急変したらどうしようと考えて眠れなくなる日も。
父がその時を迎えるのを直視できる自信がありません。
それなのに、全てが終わったら長期休暇を取って10年間支えてきた母の疲れを取るため、一緒ににゆっくり過ごそうか。と今から不謹慎な事を考えてしまう自分もいます。
でも、その為には父との別れを経験しなければいけません。
いつ来るかわからない、そう遠くない別れを待つ日々が辛いです。
穏やかに、静かに迎えたい気持ちと、
早くラクにしてあげたい気持ちと、
やっぱり怖いと思う気持ちと。
心がゆらゆらしています。
どのような気持ちを、どのように保てば良いのか教えてください。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
今あなたに出来ることを精一杯やってあげること
こんばんは。亀山純史と申します。
お父様は病を通して、人生のはかなさと、だからこそ、人生を有意義に過ごして行くことの大切さを、あなたに教えてくださっているのです。そのようなお父様に対して、今あなたがしなければいけないこと、それは「今あなたに出来ることを精一杯やってあげること」でしょう。そして、お父様はそのことをわかってくださると思っています。
私たちが身内の病、看護、そして死という現実に直面する時、私たちは後悔の念に苦しめられます。今あなたが、穏やかに、静かに迎えたい気持ちと、 一方で早くラクにしてあげたい気持ちと、 でも、やっぱり怖いと思う気持ちと、心がゆらゆらしています。これは、如何にしたら、後悔せずに親の死を受け入れることが出来るのか、という気持ちの表れでしょう。私はどのような気持ちであっても、後悔の気持ちは生まれると思います。それは、私たちの行動は、幾つもの選択肢の中から、たまたまひとつの選択肢を取っただけに過ぎないからです。どうしても後から、「このようにしておけば良かった。」などと思うのです。ですから、先に述べたように、「今あなたに出来ることを精一杯やってあげること」それに尽きると思っています。
以上が私からの回答です。あなたのお父様に向けられている愛情は、間違いなくお父様に届いていることでしょう。自分を責めることなく、精一杯、お父様に接していってください。
かけがえのないとき
拝読させて頂きました。
お母様をいたわりながらお姉様達と一緒心を込めてお父様にお向き合いなさり、これからのひとときひとときを皆さんで大切にお過ごしなさって下さいね。
これからの時間お父様と共に皆さんにとってかけがえのない時間となります。
皆さんでお互いを思いやりながら改めてこのつながりを大切に確認なさりながら心穏やかにお過ごしできるようにと心がけて下さいね。
お父様がこれからもずっと皆さんとのご縁を大切にお感じなさり心から穏やかに皆さんと一緒に生き抜いていかれますようにと心よりお祈りさせて頂きます。
そしてお父様が天寿をまっとうなさり仏様に導かれて心から安心なさり、これからもずっと皆さんを優しくお見守りなさって下さり、皆さんとのご縁が深まっていかれますようにと切に仏様にお祈りさせて頂きます。
質問者からのお礼
温かいお言葉ありがとうございました。
実家に帰る予定を増やし、大切に過ごしていきます。
私にできる事を考え、ゆかりのある人達を訪ねて動画を撮って父に見せたりしています。
これから乗り越えなくてはいけない事がたくさんあると思いますが、家族で協力し合っていきたいと思います。
ありがとうございました。