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虚弱と寂しさ

回答数回答 1
有り難し有り難し 6

お話を聞いてくださるだけでもどうか...

私は世間的に若い部類に入りますが、うつ症状や不眠症、お腹の難病等で引きこもっています
二日も出歩けば何日も動けなくなりますし、少し怒ったり感情が高ぶっただけで熱を出す程、一時を境に脆く弱くなりました
(いずれも命に直結はしません)

人間は老化する生き物なので、皆様も経年と共に体の不自由はある程度の段階をもって表れてくるものだと思われますが、急激に脆く弱くなりましたもので、気持ちがついていきません

同世代の方々が、ある程度体の不調や不満を持ちつつ懸命に職務に励んで休日を楽しんでいる様を見ると、裂ける程に自分が情けなくもなります...
元気だった若い頃ばかりを思い出してしまい悲しくなります...

近頃は、以前相談した長い付き合いの友人も、金銭や体力が著しく劣っている私に遠慮して、会う頻度も極端に減ってしまいました

体力の衰えと共に確実に周りの人が消えて行きます
私はこれからも治らない病気と一人で付き合っていくしかないのでしょうか...
寂しいです。とても...。つらいです


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

見つめてみて下さいね

拝読させて頂きました。
おっしゃる通り私達は少しずつ少しずつ老化していきますし、それによりできることも少しずつ限られてきます。
健康で若ければスポーツ選手として活躍することもできるでしょうけれども20代から30代になっていけばなかなかスポーツ選手として活躍することはできなくなっていきますよね。スポーツ選手はその年齢による体力や精神力の限界によって引退していきます。ましてや病気やケガによって著しく能力が低下してしまえば引退せざる得ない状況になりますからね。
スポーツ選手が限界に達して自分の夢や目標を諦めざるを得ない状況に陥った時には大きな挫折感を味わうことになるでしょうし、深く苦しむことになるかもしれません。
それはスポーツ選手だけではなく誰しもが大なり小なり経験していく苦しみでしょうし、挫折感でもあります。
とはいえそのような自分の変化は健康な状態でも病いにかかっていてもあることです。
そのような変化に対してどのように受け入れて生きていくことができるのか、或いは病いにあるならばどのように治療して心も体も回復していけるのか、健康であるならばどのように少しでも安定して保っていけるのかをそれぞれ時と状況に応じて考えて備えて対応していけるのかですよね。
私達の体は生まれてから何度も何度も入れ替わり部分的に生死を繰り返しています。そしてそれぞれに寿命があり、全て入れ替わる時を迎えます。
そのことをどう考えて備え受け入れていくことができるのかも重要なことですよね。

あなた自身もゆっくりと見つめなおしてみてはいかがでしょう。

改めて自分自身の一つ一つをとても大事に愛おしく感じとることができるかもしれません。
また今与えられている命や力は様々な生き物や人々やつながりから恵まれているものでもありますからね。
ですから私もあなたも決して独りで存在しているのではありません。多くのあまたのつながりの中でご縁がつながっています。

どうかゆっくりと見つめてみて下さいね。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お礼が遅れてしまい申し訳ありません
分かりやすいお言葉で丁寧にご説明いただき、ありがとうございました
老いることや一つずつ病が増えることに対して異常に恐れ、戸惑いを隠せなかったのですが、お陰さまでようやく老いていく自分に少し慣れてきたような気がします
これからも老いと病は進行して行きますが、慌てず焦らず、誰もが通る道であり、一人ではないことを意識して心掛けようと思います

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