外に出る怖さ
最近、鬱病で外に出るのが怖いと感じます。冬の寒さもあるんでしょうけど、一人で外に出ると急に不安になります。
嫌いな人に会うんじゃないか、何かトラブルに巻き込まれるんじゃないか、事故にでもあうんじゃないか、そう思ってしまって休みの日は近場しか外に出られません、薬は貰っていますがそれでも、不安感を拭いきれません、どうすればこの不安感を克服できるのでしょうか?
高校卒業後の仕事選びに失敗してそれからずっと実家でバイト暮らしを送り、昨年に29歳になるもその年の冬にて鬱症状になり、バイトを辞めて休養、しかし生活のことやお金のことでとても悩んでおり、難病指定の腎臓病も患っていることもあり、人生に絶望しかけています。
お坊さんからの回答 2件
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こういう時こそ観音様
外に出るのが怖く、不安が強くなるとのことですね。寒さも相まって、気持ちがより沈みがちになる季節ですし、ご自身の感覚を大切にしながら、無理なく過ごせる方法を見つけていけるといいですね。
不安をなくそうとすると、かえって不安が強くなることがあります。不安は「未来に起こるかもしれないこと」に心がとらわれることで大きくなるため、まずは「今、できること」に意識を向けるのが大切です。
例えば、「外に出ること」にも段階があります。いきなり遠くに行こうとせず、 『スモールステップ』 で、少しずつ慣れていく方法を試してみませんか?
- まずは玄関を開けるだけでもOK
- 家の前に1分立つ
- 近所のコンビニまで歩く
- 友人や家族と一緒に少し遠くへ
こうした小さな挑戦をしたあとで、「ちゃんとできた」「思ったほど怖くなかった」という経験を 『ふりかえり』 、積み重ねていくことが、不安を減らしていくカギになります。
仏教の教えには「念彼観音力(ねんぴかんのんりき)」という言葉があります。観音様の力を念じれば、どんな苦しみの中にいても救いがあるという教えです。これは「誰かに頼る」という意味だけでなく、「一人で抱え込まなくてもいい」「ゆっくりでも前に進めばいい」という励ましでもあります。
「嫌いな人に会うのでは」「事故にあうのでは」と心配する気持ちは、未来への不安からくるものです。でも、「今、この一歩」に目を向けることで、不安に飲み込まれずに進むことができます。
まずは今日、「ほんの少しの挑戦」をしてみてください。そして、「できたこと」に目を向け、「大丈夫だった」と感じた瞬間を大切にしてください。焦らず、ゆっくり進んでいきましょう。あなたのペースで大丈夫です。
禅のエッセンスで自らを救う
不安の根源を探ることが必要だと思います。
よーく人をみてください。
嫌いな人とおっしゃっていますが、「嫌いな人」という人が存在しているのではないことに気づくと思います。
どこにもいないですよね。
人という存在すら言葉の上のことでただのものがそこにあったというだけ。目はそのように見ているはずです。
そこに後から、人とか、嫌だなこの人、嫌いなタイプ、と付け足していくのが思考でしょ。
自分の都合好き嫌いというフィルター越しに見ると色々事実にトッピングし始めるのです。
そのあたりの仕組みがはっきりしてくると楽になります。
思考や思いを中心に生きると、リアルが蔑ろになります。リアルは人を傷つけませんから、安心してください。
質問者からのお礼
ありがとうございました、これで外への一歩が踏み出せそうです