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前世

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こんにちは、私は息子を亡くしてからずっと元気がでなく毎日いろいろ考えてしまってます。

ある人から息子の前世は人を殺した事のある人でその魂が息子だと言われその為に短命だ!と言われました。

そんな事って本当にあるのですか?

息子は、優しくて家族思いで友達にも好かれ、真面目で大人しい子でした。

そんな子でも、前世が悪人だったとして現在は善人でも宿命で短命として生まれてくるんですか?

人間の寿命は、前世で決まってしまうのですか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どう考えてあげたら、息子さんは救われるのか。

こんばんは。亀山純史と申します。
亡くなられた息子さんへの悲しみに、少しでも寄り添うことが出来るならばとの思いで、回答させていただきたいと思っております。

平安朝の女流歌人の和泉式部は、幼い我が子の死を悼んで、「夢の世に あだにはかなき 身を知れと 教えて帰る 子は知識なり」と詠んでいます。「幼くして逝ってしまった我が子は、この私にこの世の無常なることを教えるために、生まれ、そして死んでいった仏さまだったのだ。」ということです。お子さんを亡くされた方が全員、このような心境になることは難しいことかもしれませんが、少なくとも、この和歌の中には、「あの子は前世があーだったから」などということは、全く詠われておりません。もしも、「前世の影響であの子はこうなったのだ。」と思うならば、それは亡くなられたあの子に大変申し訳ないことだと私は思いますが、母ちゃんさんは、どう思われますか。
大切なことは、母ちゃんさんがどうしたら納得するか、ではなく、どうしたら、あるはどう考えてあげたら、亡き息子は救われるのか、ということだと思います。先にご紹介した和泉式部の和歌も、どう考えてあげたら、幼くして亡くなった我が子は救われるのか、という思いから詠まれたものだと思っています。

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有り難し
おきもち

hasunohaを訪れてくれた皆さん、こんにちは。私は浄土真宗本願寺派の僧...
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悪意や悪言を信じないこと

拝読させて頂きました。
息子さんを心を込めてご供養させて頂きます。
南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

息子さんは四十九日の旅を経て仏様のもとに生まれ変わり、仏様のもとにで親しい方々やご先祖様方に迎えられて心から安心なさることでしょう。そして心穏やかに清らかになり円満ななご成仏なさいます。
息子さんはご先祖様方と一緒に穏やかにあなたや皆さんをこれからもずっと見守っていて下さいます。
あなたや皆さんと息子さんとのご縁はこれからもずっと続きます、いつでもどこでも息子さんはあなたに寄り添い支えて下さいますからね。どうか安心なさって下さいね。

その方のおっしゃることはうそですしまやかしですし、悪意や悪言です。

もしも万が一前世の業によるならば人として生を受けないでしょう。ですからその方のおっしゃることは信じるに値しない愚かなことです。

息子さんは人の身に生まれて皆さんとのご縁の中一生懸命に人生を生き抜いていかれ、仏様に導かれていかれたのです。
そして心円満になられているのです。
そのような愚かな虚偽や悪意に惑わされない様に気をつけてくださいね。

人の世ではそのような仏様の教えに背くような愚かな世迷い言はあるものです。

そのような愚かなことに惑わされることなくこれからもずっと息子さんとのご縁を大切になさり、真心込めて息子さんをご供養なさって下さいね。
息子さんはいつもあなたの思いや祈りに耳を傾けていて下さいますからね。

あなたがこれからもずっと息子さんとのご縁を大切になさりながら、心清らかに安らかに皆さんと一緒に生き抜いていかれ、あなたがその天寿をまっとうなさる時には必ず仏様があなたをお導き下さり、仏様のもと息子さんがあなたを優しくお迎えなさって下さいます様にと切に仏様にお祈りさせて頂きます。

至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ

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おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

お坊さま回答ありがとうございました。
気持ちが楽になりましたm(__)m

「輪廻転生」問答一覧

解脱する方法は確立されていますか?

私には、「もう二度と人に生まれたくない」という、漠然とした、でも強烈な願望があります。 生まれ変わった自分は今の自分とは関係のない赤の他人であり、そんなことを気にする必要はない、なぜそのような悲しいことを考えるのか、もっと楽しく生きなさい なんてことを言われたりするのですが、むしろなぜ他のみんなはそう考えないのだろうと思うくらい 私にとっては本当に強く願っていることが「もう絶対に、絶対に生まれてこないこと」です。 仏教には輪廻転生の考え方があり、その輪から外れる方法が解脱だと聞き齧りました。 まだ仏教について何も知らない人間の質問で大変恐縮なのですが、 つまり解脱することができれば、もう命として何かに宿ることは二度とないのでしょうか。 私にはそれがとても魅力的なことに感じます。そこで、解脱の方法とは、こうである、と言うものが確立されているのであれば教えていただきたいです。 でもきっと、そんな簡単な、うまい話はないのだろうとも思いますし、この質問自体どこかズレているのかもしれません。 もし回答できるものではないのだとしたら、自己研鑽として、仏教について学びたいとも考えておりますので、何も知らない人間がまず手始めになにをすべきかを教えていただけますと幸いです。 このような場を設けていただいていること、質問のご縁をいただけたことに感謝致します。

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神通力

 前回「釈尊の悟りは神通力を得た結果?」を投稿しましたが、当たりのようです。  駒沢大学学長を歴任された水野弘元先生の著書「釈尊の生涯」の「成道と三明六通」には「(前略) そして濾尽智通以外の五神通は、必ずしも仏教者だけでなく他の宗教家や鬼神狐狸の類に至るまでも、浅深の差はあっても、これも得ることが出来るとせられる」と書かれています。  三明六通の「六通」とは先ほどにに記述の「五神通」とあるように、「六神通」と考えることが出来ますので、「神通力」を得たと考えて差し支えないと思います。  古代インド社会では「輪廻転生」は常識であったそうですが、当時のインド宗教者は、互いに神通力を競い合ったと考えられます。  三明の最初の一明は「過去に関するすぐれた智慧の宿命通(宿命明)」となっていますから、釈尊だけでなく、それ以前の宗教者にもそこに到達して、「輪廻転生」が世間に広まったと考えられます。  余談ですが、阿含宗を創設した桐山靖雄師は、著書「輪廻する葦」のなかで、成仏法と称して、神通力を修練することを勧めたようです。私は読んでいませんので想像ですが、論理の「阿含経」ではなく実践法の「雑阿含経」を研究していたようです。

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輪廻転生の考え方について

質問が2つあります ①仏教では輪廻転生と言う考え方で生まれ変わると言われていますが 人口の増減についてはどう考えているのでしょうか? 今の日本の人口は1億人を超えていますが 奈良時代 大宝律令ができたころは310万人~320万人ほどだったようです。 日本史の教科書では 昭和初期の満州事変が始まった頃のことを 日本は中国人4億5千万人を敵に回すことになった と書かれていますが 今は中国の人口は軽く10億人を超えています 同じ国籍だけに輪廻転生するとは限らない 世界規模で考えるべきとしても 現在世界の人口は70億人程度いるようですが 1世紀に前に比べても数倍になっています もっと言うなら 数万年前の ~~原人 とかいたころはどうなのか? とか いろいろ説明がつかないことばかりです。 昔の 江原啓之さんが出てくるような心霊番組はテレビでやらなくなりましたが (便乗した霊感商法 悪徳商法がはびこるようになるとか、輪廻転生を信じた人が人生をやり直すために自殺するケースが出たなどの理由で弁護士などがテレビ局に抗議したそうですが) 当時の番組では江原さんは輪廻転生を言っていて 「あなたの前世は~」と言う話になると 全て人間であり、他の動物だったケースは見たことがありません。 しかし 全ての人間が また人間に輪廻転生をするとすると 個体数の関係で辻褄が合わないことになります。 これは仏教ではどう考えているのでしょうか? ②私は亡くなったら全て「無」に帰す 霊魂も輪廻転生もないインチキだ と言う考え方は好きではありません。 それは 大切な肉親を亡くし時点で「永遠の絶縁」を意味するからです。 死ぬことは怖いとは思いませんが、肉親と未来永劫絶縁になると想像するほうが怖いです。 霊魂や輪廻転生を完全否定する宗教家の方もいるようですが、肉親を亡くしたら情なんて捨てろ と考えているのでしょうか?

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誕生の仕組み

 輪廻転生が真実であるとすれば誕生の考え方が大きく変わります。  まず結論から言いますと、「心は自分自身であり、親から貰ったものではない」と言うことです。 即ち自分の生老病死は自己責任であるということです。  ことわざからはじめますと、  「身体髪膚これみな父母より賜う。あえて損傷せざるは孝の始めなり」  これは身体だけであり、心は別ということになります。  「子は授かりもの」   もし心も親譲りであれば我が子であって、授かるとは言わないでしょう。  「とんびが鷹を産む」  親子の気質は別物であるという事でしょう。  「愚兄賢弟」  もし親譲りであれば、兄弟でも性格が違うとは、遺伝子的には考えられません。 原則的には類を以って集まるはずですから、性格が似ていることは多々あります。  臨死体験者(新堂のぶ子氏)の言葉(講演会にて)  「親が子を生むのではなく、子が親を選択する。」  ある宗教学者はネットで「龍樹と輪廻転生」と題し   「ブッダは、『大縁経』で、意識が母胎に流れ込むことによって、そして、そこで身心(名称と形態)が増大することによって、この世に転生するありさまを説明した。」と述べています。  「意識」は心と同一と考えてよいと思います。   以上が結論の根拠です。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ