これから幸せになれますか?
北海道から上京してくる際、その地に浪人生の彼氏を置いてきました。
彼とは小学校から一緒で、いじめられているわたしを支えてくれたり、また彼の両親が離婚した際にはわたしが力になれるよう尽くしたりと、2人で辛い時を乗り越えてきたという思いがあり、交際を続けることを選択しました。
今年の7月某日、サークルの男友達を家に泊めてしまい、浮気をしました。1週間後には、北海道の浪人している彼がわたしの家に泊まりに来ると知りながらも、彼を裏切ってしまいました。
通話で正直に打ち明けると、彼はもちろん激昂しましたが、わたしにチャンスをくれたのでしょう、一度会うことを了承してくれました。
そうして私の部屋で話し合うことになったのですが、会った瞬間冷めてしまいました。彼はわたしを許そうと、交際を続けようと言ってくれましたがわたしはもう浮気した彼の方へと気持ちがそれてしまっていて、数ヶ月前から泊めると約束していたのにも関わらず部屋から追い出してしまいました。ですが罪悪感が拭いきれず、その次の日もう一度会おうとわたしから言い、会ったのですが、顔を見た瞬間帰りたくなってしまって、駅に彼を1人置いて部屋に帰りました。数十回かかってきた電話も全て無視し、彼が北海道へ帰るのをひたすら待ちました。
わたしは、小中高 いじめにあってきたので どれほど信用してた人に裏切られることが辛いか知っているのに、わたしは1番やられて嫌なことを彼にしてしまったのです。わたしが彼の居場所になると言ったのに。
そうして悩み続けて過ごしてきたのですが、先日彼のブログを見つけてしまいました。
彼は今泣き、苦しみながら浪人生活を送っているそうです。彼はきっとわたしを許しません。
わたしが高校で裏切られた女友達を一生許せず、未だに不幸になれと恨んでいるように、きっと彼もわたしに対しそう思っている事でしょう。
浮気相手だった彼との交際や大学生活が順調であればあるほど、わたしは涙が溢れて眠れなくなります。北海道で苦しんでいる彼の人生を踏みにじってしまったのに、わたしは幸せで、許されるわけがありません。
彼がブログで苦しさを吐き出すたびに、わたしはやはり幸せになってはいけないと再確認させられますが、わたしは、裏切ってしまった彼に、何もできません。
君の幸せだけを追求して生きろと言われますが、それは正しいと思いますか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
人生はデコボコ道です
のっけから私ごとですが、先日、叔母が亡くなり葬儀に出席しました。そのとき、別の叔母もなくなっていたことを知り、言葉が出ませんでした。遠く離れて暮らしているので仕方ないと思いましたが突然なので信じられませんでした。さらに叔母のご主人も脳梗塞で寝たきりになっておられ、病院に行って話しても私が誰だか分からない状態でした。私は両親を若い頃に亡くしており、叔父叔母の存在が大きかっただけにたいへんショックでしたし、今も立ち直れていません。遠くなので浦島太郎なのは仕方ありませんが、いっぺんに聞いたのでガックリ来ています。
つい叔父叔母たちのことを思い出してしまう昨今ですが、どの人の人生もデコボコ道でした。誰の人生も壮大なドラマで、栄光の部分もありますが、ちょっとインターネット上では書けない負の部分もあります。事実は小説より奇なり、みたいなことは叔父叔母たちだけでなく私にもあり、誰にもあるものと思います。
あなたもイジメに遭いながら成長され、かばってくれた彼氏に申し訳ないことをなさったと後悔されていますね。今後のあなたの人生にも似たようなことがあり、もっと過酷なことや後悔しつづけなければならないこともあるのでしょう。
でも、そうした経験を積み重ねざるを得ない人生だからこそ、他者の痛みや苦しみに共感でき、他者の過ちを許す寛容さや懐の大きさが身についていくのだと思います。
20代のはじめ、私は定食屋さんでご飯を食べていました。相客はお爺さんが一人。そのお爺さんが、店のオバサンに、突然、ポツリと「ワシ、カネない」と言いました。「そんなん、困りるわ」と言い、オバサンは警察を呼び、お爺さんは連れていかれました。私は、「エライ目に遭われましたね」と言いました。意外にも店のオバサンは「あんたはあの爺ちゃんのような目に遭うたことないわな」と応えました。そのオバサンも地方から出てきて辛い時期を過ごしたことは明白でした。方言が残った話しぶりで分かります。
これから幸せになれますか、という問いですね。辛い状況にある他者の痛みを忘れず周囲の人々を上から目線で見ず、痛みを共感する姿勢を持ち続ければ、周りの人が大切にしてくれるのではないでしょうか。過ぎたことは変えられませんが、そこから学んでいきましょうよ。
一度手放したものを、いつまでもつかんで(ああではないかこうではないかと気にして)いては幸せにはなれません。
別れた彼だって、あなたからいつまでもそのように思われていているとわかっては辛いでしょう。