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苦渋の選択

回答数回答 2
有り難し有り難し 34

目の前に二つの選択肢があります。
どちらを選んでも酷いダメージを受け、自分にとって望ましくありません。
どちらかを選ぶ必要性に迫られています。希望はありません。

どちらも選択したくない時、どうすれば良いのでしょうか?
抽象的ですがアドバイスを頂ければ嬉しく思います。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

選ばされるのでなく選んでやる

どちらを選んでも後悔もあるでしょうし、困難が待ち受けているのでしょう。

大事なことは、「どちらを選ぶか」ではなく「どういう態度で選ぶか」ではないでしょうか。

どちらがよりダメージが少ないか、どちらの選択がより自分にとって都合がよいかを考えて選ぶならば、結局は選んだあとの状況に振り回されビクビクオドオドすることになります。

そうでなく、「たとえどんな困難であろうとも私はこの道を選ぼう」というあなたの主体的な態度がその選択を有意義なものとするのではないでしょうか。

それは輝かしい未来が待っているという意味でなく、あなた自身が強くなるという意味においてです。

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はじめまして。北海道の片田舎の農村のお寺で住職をしております。 人生経験も仏法聴聞も、まだまだ未熟な私ではありますが、皆様のお悩みに対し真摯に向き合い、共に悩み共に考えたいと思います。 お話しする内容は「こたえ」ではありません。仏法を聞いてもお金が儲かるわけでも、人間関係に恵まれるわけでも、病気が治るわけでも、何ものにも左右されない心の持ち様が手に入るわけでもありません。 仏法の救いとは悩みが私の思い通りに解決することでなく、どんな悩みも私の現実として引き受けて、悩みながらも生きていけることだと私はいただいております。 悩みを救う(解決する)のではなく、悩む人を救う(悩む私という存在を引き受けていける)のです。 「こたえ」ではなく、「問い」を共有することで、悩み苦しみを引き受けて生きていける一助となれれば幸いです。 【回答について】 後から読み返し、誤字脱字に気づいた際は訂正を入れます。訂正ではなく、お礼コメントへの返信のため追記する場合はタイトルに〔追記あり〕と記載します。 なお、タイトルも本文も字数制限があるため際限なく追記できないこともご承知おきを。
基本的には平日13時~15時のみ対応可能です。お寺の行事、急な法務で対応できない場合もあります。

4つの捉え方

ヒカリさん、はじめまして。質問を拝読しました。

ヒカリさんには目の前に二つの選択肢があり、どちらを選んでも酷いダメージを受けてしまうのですね。でも、どちらかを選ばなくてはいけない状況なのですね。

物事の選択には4つの捉え方があります。
win-win どちらにも利益があり納得できる
win-lose 自分に利益があるが、相手は損をする
lose-win 自分がわざと負けることで、あいてを勝たせる
lose-lose どちらにも利益がない

もっとも良いのはwin-winであることは明白です。ヒカリさんの場合はlose-winでしょうか。あるいはlose-loseでしょうか。

どうしてもwin-winにならない場合はNo deal(取引しない)を選ぶこともできます。

どの選択肢をとるにしても、自分が主体的に選ぶことが大事だと思います。どの選択をしても相手のせいにしない心持ちが必要です。覚悟と言ってもいいと思います。

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おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の月例法話の他に、地域の出張法話の依頼もあります。 出張法話で寺のある地域の特産品「梨」を紹介するので、「梨のおじゅっさん」として有名になりました。 ホームページ http://houwa-kanonji.com/

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