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人のことが気になる。

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有り難し有り難し 15

何事にも自分のことが他人にどう評価されているにか
気になって仕方がない。
私は私、人は人と気にしないようにするには
どうすれば良いのでしょうか


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

第二者と向き合う

学生のころ、通学電車の中でどのくらいの年齢の方まで席を譲るかで迷いました。
初老という言葉がしっくりくる程の女性に譲ろうとしましたら、まず動揺し、そして悲哀の表情を浮かべられました。何となく周囲からも冷たい視線を感じました。うーむ、これは失敗…

その後も何度か試みましたが、皆さんどういうわけか中々座ってくださらないのです。そんなある日、フジテレビの特ダネで六十歳以上の人へアンケート調査をしていました。その結果、席を譲って欲しいか?の質問に72%の人がNOと答えていました。

周りの人々は若者はご高齢の方に席を譲れと迫ります。しかし、実際は譲って欲しくない方が多数派…私は分からなくなり、一緒に見ていた祖母にどうすれば良いのか問い詰めるように質問しました。すると祖母は一言、「あら、そんなの座りますか?って聞けばいいだけよ。」ナルホド、確かにそりゃそうだと納得しました。

それから程なく、電車で座っていると、年輩の方々の中でも特にご高齢の男性に出会いました。足がすっかり弱ってしまい、半歩半歩あるいていらっしゃるような方でした。私はこの人ならきっと喜んで下さるだろうと思いながら伺いました。「座りますか?」男性は無言ながらもニッコリと笑って、席に歩みを進めました。良い事をしたなぁと晴れやかに感じたその瞬間、男性のお子さんでしょうか、あるいは比較的若い奥さんだったかもしれません。タタタッと駆け寄っていらして「ダメダメダメ!!!」

私も男性もビックリしました。女性は男性を制止すると、こちらを向いてこうおっしゃいました。「ごめんなさいね、次の駅で降りるのですけど、この人は座ってしまうとなかなか立てないから、降りるのに間に合わなくなるんです。お父さん、座っちゃダメよ。」

男性はすっかり落胆されましたが、私は(はぁ〜ナルホドなぁ…みんなそれぞれ色んな事情を抱えて生きているのだなぁ…常識だからこうする、ではなく、その人自身と向き合わないといけないのだなぁ)と深く感じました。それ以来、相手が座ろうと座るまいとに関わらず、「座りますか?」の一言に誇りを持つようになりました。

目の前のお相手(第二者)の思いを汲み取って、寄り添うように行動できれば、第三者の目は気にならなくなります。私は私、他人は他人、ではなく、私とあなた、他人は他人、です。

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曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouT...
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気配りは大事です

私たちは無人島で暮らしている訳では無いので、他人が気になるのは仕方ないことだと思います。
「私は私、人は人」というのは、何か自分で決断を下す際に必要な考え方であって、周りを一切気にしないような人には、なるべきでないと私は思いますが、いかがでしょうか。
人を気にするのではなく、人に気を配るようになれたらいいな、と思っています。

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住職のかたわら、大道芸人PRINCOちゃんとして幼稚園保育園など各種施設、...
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そんな思っているほど見られていません。きっと。

他人からの評価、気になりますね。
学生の時代は良い成績のために先生からよく思われるよう気を使い、社会人になったら給料のために上司からよく思われるよう努力して、私たちは常に人からどう評価されているのか気にしながら生きている気がします。生活のための本能みたいなものです。仕方がないですね。
 でもいつもそんな事していたら息がつまりますね。
 人は自分が思っているほど他人から見られていないものです。実際renkonさんも他の人をそんな注意深く見て評価などしていないですよね?

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有り難し
おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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