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これからの生き方

回答数回答 1
有り難し有り難し 7

私は10代の頃はお酒やタバコ、ドラッグ漬けでした。
見るもの全てが不愉快で、馬鹿馬鹿しくて不機嫌でした。  
そんな生き方を、祖母の介護が変えてくれました。
重度の認知症になった祖母は、祖父から殴られ蹴られ、アザだらけでした。
粗相をしては、父母から嘆かれ
祖父から暴力を受けていた祖母を守りたくて、オムツの交換や体を拭いたり洗ったり
着替えさせたり、食事の介助を懸命にしました。
寂しそうだなぁっと思ったら、ぎゅーっと抱きしめて、大好きだよと言いました。
今では祖父母は他界しましたが、
最後に少しだけ恩返しができたこと、嬉しかったです。
守ろうと思ったことで
自分がしっかりしようと思えるきっかけを祖母がくれたことに感謝しています。

その数年後、自分が大病に倒れ体の自由が奪われてしまいました。
2年の寝たきりの生活や、病気の痛み苦しさに悶えて8年経ち、今に至ります。

病気をしてよかった事は、視野が広がった事と、やさしく穏やかになれたことでした。
今は殆ど怒りません。
イラっともしなくなってきました。

冷たく強く当たってくる人もいますが、
そんな人でさえ愛しく思えるときがあります。

ここまで成長できて、よかったぁ。と思います。

ただ、私はこれからどのような心構えで生きてい行ったら良いのかわからなくなってきてしまいました。

こちらで質問するのは失礼かとも思ったのですが、仏門に入るかクリスチャンになるかを迷っています。

ご助言頂けたら幸いです。
宜しくお願い致します。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

どのような道でも開かれます。

こんにちは。
まるさんの今日までのこと過去分も合わせて読ませて頂きました。
10代は自分の思いのまま生きてこられ、そして、おばあ様を通じて、人としての優しさを学び、孝行され、多くの事の学ばれました。
しかし、ご自身も病になられ今を生きているということです。

ご質問の
>私はこれからどのような心構えで生きてい行ったら良いのかわからなくなってきてしまいました。
心構えは、おばあ様を通じて学んだことや、病を通じて今あることへの感謝などの心そのものが、これからの生きていく根底にあればいいと思います。

また、今までの経験など通じて、仏門かクリスチャンを選んでいこうとされていると思いますが、それは自由です。肝心なことは、どのような心、思いを持ち、道を求め、又、納得できる学びができるかということです。
ただ、まるさんが言われる、具体的な意味で仏門を求められるというのは出家をなされたいということでしょうか。もし、そうであれば、少々お話の内容は変わりますが、在家であっても仏教を学び実践していくことはできますし、出家者よりも出家者以上の求道心や実践はできます。お答えが少々見当違いかもしれませんが、どのような方法でも求めていくことで道は開かれます。

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質問者からのお礼

鈴木海祥様

ご回答いただきありがとうございました。

一度は、出家したいと考えたのですが、
今は在家で仏教を学ぶことを考えています。
本を読んだり、お寺に通ったり、座禅に通ったりしているのですが、なかなか理解するのに時間がかかってしまっています。

仏教の考えでは、
生きることは苦しいこと。ならば、
視点を変えて、苦しみを減らし、笑って生きる菩薩になれば良い。と言うことなのでしょうか。

生きることの苦しみから、救いを求めてしまっています、、

まだまだ迷いの中ですが、
ご回答いただき、心が楽になりました。
ありがとうございました。

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