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自分の弱い心

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今、学生をしています。
学校で共に国家試験合格を目指していこうとする仲間に対して、複雑に思ってしまいます。
この国家試験を受験するには、受験資格である検定を取得しなければならず、その受験資格である検定を入学した当初から勉強していました。私はその検定を合格することが出来、今は国家試験の勉強に励んでいます。私と同じように検定に合格することが出来た仲間もいれば、落ちてしまった仲間もいます。落ちてしまった人はまたその検定を受験します。
その中で私は、頭では落ちてしまった人の次の検定の合格を願おう そう思っていますが実際、合格を願えない自分がいます。理由は、落ちてしまった人に勉強面で追いつかれる・追い抜かされるのが怖い と思ってしまうことにあります。
私はその検定に受かりましたが未だに自信がありません。その検定を受かったのは、たまたまでた範囲が解けただけでたまたま運が良かっただけでその検定を取得したと胸を張って言えるまでの実力はないと思っています。
人に負けないように勉強すればいいという話なのですが、なかなかそうはいかず勉強しても勉強しても どうせ私なんか受かったところで と思ってしまいます。
そう思ってしまうから仲間に対して心から一緒に頑張ろうと思えないのだと思います。
私が今思っていることは自分に対する甘えなのだということもわかっています。ですがその現状から抜け出せない弱い心があります。どのようにすれば私は自分の甘くて弱い心から抜け出せることが出来ますか。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

そのままのあなたで居てください

こんにちは、初めまして。

仲間と共に「合格を願えない自分」に「複雑」な思いを抱きつつ、検定に合格しつつも「自信がありません」という自分を「弱い」と感じていらっしゃるのですね。

まず、あなた様が検定に合格したのは実力です。こう言うと、たまたまなんです、という声が聞こえてきそうです。しかし、そのたまたまを逃さない知識量があったから受かったのでしょう。謙虚なのは美徳であるし、また勝って兜の緒をしめるのは慎重を期す意味ではいいでしょう。自分の実力を過小評価するではなく、受かった、という事実をそのまま受け入れれば宜しいと思います。その意味では、どうぞ胸を張って下さい。弱くなんてありません、あなた様は努力をし続け、合格をもぎ取る「強い」意思を持ったお方です!

どんな分野の資格でも、資格取得はその職業の始まりに過ぎません。どんなに優秀な成績だろうと実務がダメということも珍しくありませせん。まず、資格取得のために努力、そして資格を取ってからも努力、ですしその長い道程の中で、試験はほんの一部分にすぎません。受かってからこそ、あなた様の勉強の本番が始まると考えれば宜しいと思います。その資格を得てから仕事上で、受験の時の内容を再度確認することも度々あるでしょう。長い目でお考えいただいてはいかがでしょうか。

また、仲間の合格を素直に願えない自分に悩んでいらっしゃいますね。私は、それが人間のありのままの姿なんだと思います。

浄土真宗の祖・親鸞様は、その人間の黒い感情(煩悩)を直視された方でした。その闇の部分は、一生を通して抜きがたいものである、と。仏様は全ての人が平等に幸せになることを願われるけれども、人間は身内の幸せ、もっと言えば自分の幸せのみを優先して他を押しのける、それが人間なんだと気付かされたお方です。しかし、その自分を省みながら少しでも仏様の真似事を、他の幸せを少しでも願える自分になっていければいいですね、と教えて下さいます。

合格する人がいるという事は、不合格の人が必ずでるという事です。全員が合格なのであれば、その試験の専門性が疑われます。不合格の上に合格の人が立つ。それが、残酷ではありますが、現実なのはお分かりでしょう。そのどうしようもない現実をそのままのあなたで生きるのです。その中で自分の出来るところで仲間の幸せを願う、それでいいではありませんか。

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

釋先生、ありがとうございます。
そのままの自分でいい とても心に染みました。検定がゴールでもないこと、スタート地点であること、改めて確認できました。
本当にありがとうございました。

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