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過去の悪行についての罪

回答数回答 1
有り難し有り難し 25

独身の時、既婚者と不倫してから10年以上経ちます。
当たり前かもしれませんが、未だに
罪に苛まれています。

相手は自分の倍位の年齢の、妻子持ちの上司でした。
とても尊敬していた上司で、私は全面的に慕っていました。

入社してしばらくすると、上司から昼休憩などに呼び出され、家庭がうまくいってない等悩みを度々打ち明けられるようになりました。
そして私といると力をもらえると言われました。

私は次第に「この人の役に立ちたい」
と愛情を持つようになりました。

一線を越えたのは 会社のメンバーで飲みに行き、上司が他の部下を途中で帰し二人きりになった時でした。
私は泥酔してたのもありますが、その上司に惹かれていたから許してしまったんだと思います。

私はこともあろうことか、奥さんと面識があったので酔いから覚めて罪悪感を持ちました。
しかし、その上司は
「奥さんと別れているので問題はない。君の両親に今すぐ挨拶に行きたい」
と言いました。

私はまだ若かった事や上司と歳が離れすぎていた事、奥さんと面識があった事もあり、すぐには結婚には踏み切れないと話しました。

そして「それより先に元奥さんに付き合うことを承諾してもらいたい」と伝えました。
上司は「結婚をする、と固まってからではないと認められないから無理だ。」
と言い、私は言う通りにしてしまいました。

少しして、元奥さんと上司は不仲の末 
別居を始め、私は上司が一人暮らししている家へ通うようになりました。

上司は元奥さんと連絡を取る気配が一切なかったので本当に別れていると思いました。

今思えばどこかでおかしいと感じながらも
聞づかないふりをしていたのかもしれません。

関係を持ってから一年位経ち、上司と「元」奥さんと思っていた女性は籍が抜けていなく、別れてもいなかったことが発覚しました。
私は奥さんに打ち明け、謝罪をし、会社を辞めました。

その後転職した先の会社で
パワハラを受け、私はうつ病になり、働けなくなりました。
今も心の療養中です。
「不倫した天罰だ。」と思いました。

以来、家族などにふりかかる不幸も 
全て「不倫の天罰」と思うようになりました。

自業自得だと思いますが、罪の意識から楽になりたい、と思ってしまいます。

乱文と長文をすみませんがお導きお願いします。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたは何も悪くありません。

 ご相談内容からすれば、不倫の全責任は元会社の上司にあります。
 あなたが奥さんに不倫の事実を告げたことで、元上司は必ず家庭内であるいは社会的な何らかの罰を受けていることは間違いありません。これは当たり前で、ある意味自然なことです。
 そして、あなたに申したいのは「過ぎたことは忘れて下さい…」ということです。あなたに罪はない…しかしながら、あなたは過去を自らの過ちとして後悔し続けていらっしゃったようです。長きに渡り、随分辛い思いを重ねてきましたね…。
 もう十分ですよ…御自身を許してあげましょうよ。心を解き放って下さい。
 仏教では天罰ということを申しません。因果の道理とは申します。
 今のあなたを苦しめているのは、あなた御自身です。あなたの思いこそが苦しみの因なのです。そして、あなたが御自身を許さない限り、あなたに安らぎの日々は決して訪れません。
 そんなあなたの心身をご心配続けて下さるのが仏様です。
 御自身を責める思いを解き放たんが為に、仏様がおたらき下さっています。そのことをそのまま有り難く受けとめてくださいませ。
 繰り返しますが、あなたに天罰など下りません。仏様もはっきりとそうおっしゃっています。
 だから安心して日々を送ってくださいませ…。

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有り難し
おきもち

質問者からのお礼

小林様
ご回答ありがとうございます。
ふわっと心が楽になり、涙が出そうになりました。
そして小林様も仏様も
天罰が下らないと言い切って下さり、
安心しました。一年前に姉が他界したのですが それも私のせいだったら…と苦しくなる事が度々ありました。
これからも 私だけでなく私の大切な人に天罰が下ったら、と思う度とても不安な気持ちになっていました。
なのでとても救われる思いです。

仏様が心配してくださり、責める思いを解き放とうとしてくださってるとのこと、
ありがたく受け取らせていただきます。
そして、私も私自身を許すように努めていきたいと思います。

小林様、あたたかい心とお言葉を
本当にありがとうございました。

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