家族の仲
うちはお寺をしています。義父が住職で主人も跡を継ぎ、同居し一緒にお寺を切り盛りしています。
義父はかなり飄々とした性格で、失言も多く、長年住職をしている割に、信念や熱い思いが無くて法話も適当な感じです。
怒ったりする事は滅多に無く、寧ろいつもヘラヘラしてる感じです。
が、毎朝晩のおつとめや、法要、事務仕事はきちんとされています。
反対に主人はとても熱い人で、住職、お寺の家族はこうあるべきというのが強く、家族中にも自分と同じ様に、仏の道に一心になって生活する事を求めてきます。
お互いに厳しくし合ったり、家庭内でも常に御仏の話をして、精神を高めるべきだと言います。
そこで真逆な性格の義父と主人が、いつも衝突し、間に入る私も気がおかしくなりそうです。
いつも私が間に入らないと解決しないし、ほっておくと主人の怒りは増すばかりになります。
主人は父親を殺したくなると言います。
何度も話し合いをしても、義父も今更、主人の願う様な人にはなかなか変わりません。
主人のイライラする気持ちも分かるし、主人の怒り方が異常なので、ビクビクしたり、プライドをグチャグチャにされて反発してしまう義父もかわいそうになります。
私はどう動いたら、どのような考え方をしたら気持ちが楽に心が自由になれるのでしょうか。
参拝される方には和やかに「穏やかに過ごすように」と法話をしている主人が、家の中では毎日ピリピリしていて‥
毎日、朝から晩まで主人と義父の様子を伺うのに疲れ果ててしまいました。
主人の歩き方、口調声色でイライラ度を伺うのが癖になっています。
主人が怒った時の様子が家族中のトラウマになっていると思います。
もう、家族で和気藹々と、お寺を盛り上げる事はできないのでしょうか‥
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
ご質問ありがとうございます。
こんなことを言えば怒られるかもしれませんがお許しください。
ご主人はまだお坊さんとして未熟なのだと思います。(そういう私も全然未熟です。ただ私も実は昔ご主人のように父に反抗した経験があるのでご主人の気持ちも少しわかる気がします。)
なぜならあなたもお分かりのように怒りを捨てることができていないからです。
また、この世は自分の父親も含めて思い通りにならないものであるという仏教の真理を忘れているからです。
先ずはご主人が自分の姿や行動、言葉や心の中の怒りや貪りを見つめる事が大切だと思います。
そして家族にはお檀家様と同じように慈悲の心で接する事が大切です。
今のご主人はお釈迦様の弟子のダイバダッタに近いです。ダイバダッタはお釈迦様に対してもっと教団は戒律を厳しくするべきだと反抗して教団を乗っ取ろうとしたり、お釈迦様を殺そうとして結局自滅してしました。
そうならないように改めて仏教は何のためにあるのか?考えてみて欲しいです。
自分が住職になるまではしっかり父の姿を見ておくことです。
法話にもっと力を入れたいのならそこはご主人が担当するということでもいいと思います。
お互いの得意なこと苦手なことを補い合ってくださいね。
あなたはむりのないように少し両者の間から距離を置いてストレスを減らしてくださいね。
あなたがうつ病にでもなればますます大変なことになりますからね。
2人が討論するのなら好きなだけさせておけばいいです。
宗派が違うかもしれませんが浄土宗の宗祖である法然上人もよく師と討論になっていたようですからね。(師が怒って枕で法然上人を叩いたこともあるのですよ)
ただし怒りは捨てて、仏教やお檀家様の為ということを忘れずに討論するようにお伝えくださいね。
今日は節分の日らしいです。
ご主人に自分の心の中の鬼を追い出してもらいましょうね。
なお、この回答をそのままご主人に読んでもらってもいいですからね。
お返事ありがとうございます。
私と同じような立場のご主人に忘れないようにして欲しいことがあります。
家族がお亡くなりになられたご遺族に対して必要なことは仏教の教えよりも先ずはご遺族の気持ちに寄り添うことです。
私たち坊さんはお檀家様や周りの人達の人生を応援してあげることです。
その事をふと思い出したのでお伝えくださいね。
「改訂 再回答」
なるほど…
既にその段階だったんですね…
ウチも、ジェネレーションギャップみたいなものはありましたが、体調等の理由で先代が身を引きましたので、シフトチェンジできました。
近隣のお寺さんで、まだ世代交代が済んでいないお寺さんは、役割分担で住み分けしているところもありますが…
ご主人が独善的になってしまうと、仮に世代交代しても「自分のやり方の邪魔をしないでくれ」とも言いそうですし…
『挫折』とまではいかなくても、少し立ち止まって周囲と自分を見直せるキッカケでもあると良いんですけどねぇ…
総員で取り組まなければいけない行事(もしくは困難)などに向かい合うと、同じ方向を向かざるを得なくなりますが…
一晩あれこれ考えてみましたが、具体的な解決案が思い浮かびませんでした…
お力になれず、申し訳ありません。
満足な回答もできず、無責任ではありますが、どうかご自身のお心とお体ご自愛なさって下さい。
質問者からのお礼
大変にありがたいお言葉をいただき、泣きながら拝読させて頂きました。ありがとうございます。
主人は、お付き合いのあるお寺様や、御檀家様から「大変に立派な跡継ぎができた」と喜ばれており、義父も周りから「羨ましい」と言われている程家族外からは信頼されていますので、誰にも相談できずにいました。
今まで、仏様に手を合わせ、色んな本を読むことで何とか気持ちを立て直してきました。
御回答頂いたように、主人は未熟と私も思います。同居している祖母もそう申しております。
同じように「法話が得意なら、あの子が担当すれば良い。其々が、其々のところで出来る事を一生懸命させて頂けば良い」と言っております。
が、主人は「自分は間違った事は言って無い」が口癖の人で、正論でまくし立てるので、そんな祖母の言葉も受け入れません。
御回答頂いたお言葉も、主人に読ませるのは難しいので、私の心の支えとして、事あるごとに繰り返し拝読させて頂きます。
昨日は節分で、子供が鬼の面を作りましたので、主人が鬼になって豆撒きを致しました。
子供から「鬼は外!」と豆を投げられておりましたので、本当に心の鬼が逃げて行ってくれると願っております。
直ぐに御回答頂き、感謝申し上げます。
救われました。ありがとうございました。
ガルーシャ様、御回答頂きありがとうございます。
仰られる通りです。主人は危機意識を強く強く感じております。
御檀家様が減っていく現状を何とかせねばと、思っているのです。
その為に家族一丸となり、皆で意識を変え、同じ方向を向いて進んでいきたいと言っています。
主人の言いたい事は間違っていないし、気持ちは良く分かるのです。が、伝え方が間違っていると思うのです。
そして、ここまで拗れてしまうと、義父も主人の話を明るく素直に聞く事ができなくなっています。
元々、義父は「現状維持で」という考えです。しかし現状維持さえできなくなってきている状況です。
義父も高齢で、元々の性格から、なかなか意識を完全に改革する事は難しいようです。
どんなに素晴らしい正論でも、主人のように、怒りに任せて怒鳴りながらまくし立てても、相手には伝わらないと思うのです。それは主人にも言っています。
檀信徒様からは、頼りない義父への不満は少し聞いた事があります。私が「伝えて改善に努めます」と言うと「いいのよ。其々に性格があるんだから。そう言う厳しい部分は、副住職が補っていけばいいんだから」と仰って頂きました。
主人も、怒りに囚われてしまう事に苦しんでいるようです。
お酒を飲み過ぎてしまう事もあります‥
私は、明るく皆で改善点や思いを話し合い、良い家庭になる事で、お寺も盛り上げていけると思っているのですが。
義父義母共に、主人を警戒している様な毎日なので難しいのかもしれません。
お礼の言葉なのに、長々と申し訳ございません。
御回答を拝読させて頂き、主人の思いを改めて考える事ができました。ありがとうございました。
三宅聖章様、ガルーシャ様。再び御回答頂き、大変ありがたく勿体無い事です。御礼申し上げます。ありがとうございます。
仰られる通り、いくら相手に変わってくれと言っても、本人が心から変わろうと思わなければ変われないですよね。
毎日が義父母と主人との板挟みで、苦しいです。
主人は、檀信徒の方々の心に寄り添うのは心がけていて、檀信徒の方々も主人をとても信頼しています。逆に義父は、その部分が疾患があるのでは?と思う程、欠落しています。よく喋りますが、温かい言葉をかけるという事が、あまりありません。
でも、そのやり方で今までやってきたので、主人の熱い思いが分からないようです‥分かっても、プライド等で、できないようです。
ただ、主人は「自分は、檀信徒の心に寄り添えている。信頼されている」という変な自信をつけてしまってる気がします。
一番身近な家族の心には寄り添ってくれないのですから‥
すみません。御礼がまた長くなってしまいました。
昨日から何度もお二方の、御回答を拝読させて頂いています。
胸に刻みます。長々と何度も、申し訳ございませんでした。ありがとうございました。