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寺嫁2

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有り難し有り難し 28

お互いバツイチで再婚し、初めての子どもを授かり、お寺と子育てを中心に頑張ってきました。
前回の相談内容は、方丈が子育てに参加せず、パチンコに行き、寺嫁には子育てと寺庭の事を求め、そしてケンカになり、1度実家に帰りました。
その後、条件付きでお寺に戻りました。
それから月日は流れ・・・相変わらず、子育てに参加しない方丈(夫)に嫌気がさしている中、週2回パチンコに行き、子どもの行事はそっちのけで自分は1人で飲みに行き、終いには私と子どもがお風呂に入って出たあと、子どもの着替えを子ども自らお願いすると、自分はゲームとお酒に没頭してて、「自分で着替えろ!出来んのんならママにしてもらえ!」と凄い剣幕で怒鳴ってドアを外して投げつけたのです。私は怒りが頂点に達し、「それでも父親か!毎日酒酒酒飲んで飲んで!」と我を忘れて怒り狂いました。
怒りが収まらない私は保育園の園長先生へ手紙を書きました。
子どもの成長を考えると、悪影響だということ。こういう家庭環境で今子どもが育ってるということを理解してもらいたくて、手紙を書いたのです。
方丈(夫)は特殊な家庭環境で育ちました。養子縁組です。
それがコンプレックスで、幼少期はかなり上から押さえつけられて育ちました。
そのせいか、コミニュケーション能力が低く、喋りも上手く出来ないため、施食法要でも「えーっと、えーっと、」となかなか言葉が出てきません。
妻である私は寺嫁として、お檀家さんからも「大変だけど頑張ってね」と言われております。
「今度の嫁は良い嫁が来たから、みんなで帰さないように、頑張ろう」と言っていただいて、現在お寺にまだ居ます。
私自身、寺嫁になる前は、大手企業の設計開発をしており、全く違う分野でキャリアを積んでいましたが、私も家庭環境が複雑だったため(母子家庭・姉が統合失調症)、自分の家庭を持ちたいと思い、再婚しました。
お檀家さんから、「住職に言っても分からないから」とか、「兼務寺には顔も出さない」とか言われており、評判はよくありません。
それを指摘すると、夫は開き直るのです。
私だけが努力するは疲れたため、今後は子育て中心に動こうと思います。
夫は頑固で他の人の意見に聞く耳を持たないため、周りに負担がかかり、迷惑します。
方丈に対して今後どのように接した方が良いのか、もしアドバイスがあれば教えて下さい。よろしくお願いいたします

2023年9月4日 23:30

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

「寺のこれから」と「母子の幸せ」は分けて。犠牲にならないよう

前回の質問も読ませてもらいました。
ずっとワンオペ育児ですものね。大変ですよね…。
夫さんにとって、妻子の存在って何なのでしょうかね。コミュニケーションが苦手な不器用な人とは、ちょっと訳が違います。住職が育ってきた環境が背景にあったとしても、妻子を邪険に扱っていいはずがありません。何のために、家族でいるのでしょうか。これではただの同居人であり、いいように使われる使用人です。あなたやお子さんに対して、思いやりや優しさを全く向けてくれない人との生活ほど、苦痛なことはありませんよね。

お寺では、ほとんどの時間を一緒に過ごしますから、これでは悔しくて情けなくて息が詰まりますよね。

今あなたを、ギリギリに支えているのは、檀家さんからの気遣いと、お子さんの存在でしょう。そんな中で、ずっと耐えている状態であり、未来のない頑張りを繰り返しているだけ。

私も、寺嫁ですが、あなたの人生を想うと、寺優先で考えなくていいと思いますよ。寺のために、寺の将来、檀家さん達の想い、寺嫁としての務め… そんなものを上位に持ってきて、自分の尊厳を傷つける必要はありません。「私の気持ち」を後回しにしなくていいのです。

「寺のこれから」と「母子の幸せ」は分けて考えましょう。合わせて考えてしまうと、結局、自分が犠牲になる生き方が待っているだけですよ。

こんなこと、近隣のお寺にも相談できませんものね。夫の耳に入ればと思うとね、面倒ですし、結局は家庭の問題になりますから、誰も仲介には入ってくださらないでしょう。

動くなら、お子さんが小学校へ上がる前に。話し合いにならなければ、調停も。調停員がちゃんと話を聞いてくれますからね。
自分のための選択・生き方を。お子さんにとっても、今の環境は、夫さんが育った環境まっしぐらですからね。
DV相談も有りだと思いますよ。
人権男女共同推進室や、DVナビ 全国共通の電話番号 #8008 へ。

2023年9月5日 10:20
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有り難し
おきもち

はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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どうか、ご無理なさらず…

お悩み、拝読致しました。
ご主人にはご主人のご苦労(苦しみ)があるのでしょうとは思いますけれども、本来対等であるべき(そうあってほしい)ところの伴侶が完全にあなたに「甘えきっている」わけですから堪りませんね。ただでさえ小さなお子様の育児にてんやわんやの時期だと思いますから、そのうえ寺庭婦人として求められる事も加わって“大きな子ども”の面倒までは到底見切れませんよ。ひょっとして、なんで本来このひとの母親(義理のお母様)がやるべきことを自分がやらなくちゃならないんだろう…そんな思いを抱かれたとしても無理はないと思います。あなた様のご苦労、心ばかりお察し致します。きっと、このような大変なご状況でありましても、ぎりぎりの所まで踏ん張ってゆかれるのだと思います。だからこそ、くれぐれもお子様のことだけでなくご自身のお体やお心も大切になさってくださいませ。
ご主人の「頑固さ」は幼少期からの自分自身(の存在価値)が否定されるのではないかという不安や恐怖感、誰よりご自身がご自身を否定してしまう心の癖に起因するものでありましょうか。自分自身が傷つかぬよう「殻に閉じ籠もろう」となさってるのでしょうね。だとすると、これを根本から解決するのは並大抵の仕事ではありません。ご主人もご家族(とくにあなた様やお子様)も大変な根気と努力が求められ、それでも何十年とかけてゆかねばならぬような大仕事でありましょう。ですから、もし添い遂げようとするならば鬼の如き覚悟が必要だと思います。しかし、あなたばかり無理をして付き添うようなことは、決してあなたのためにもお子様のためにもならないと拙僧は思います。無理することはありません。もとより無理を強いる仏も法もございますまい。どうかご無理なさらず、距離をとるべき(逃げるべき)時には迷わずそうなさってくださいませ。
もちろんそれまでは、何度でもこのハスノハを頼って頂き、ご自身のお気持ちを整理なさったり、お坊さんたちのアドバイスから気付きを得られたり、遠慮せずそうなさってください。すべての道は、良いも悪いもなく、それ以上もそれ以下もなく、あるがまま(無上道)。これからも沢山ご苦労もあるかと思いますが、すべての苦労が悪いものでなく、その中にこそ光る喜びもまた今生の醍醐味であるようです。あなかしこ。

そわか合掌

2023年9月5日 22:32
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有り難し
おきもち

入山文章(Bunshō)
苦しみに負けず、安心して前を向いて力を出して頂けるよう、微力ながら誠心誠意...
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質問者からのお礼

教善寺住職 中田みえ 様

お忙しい中早急にお返事下さり嬉しかったです。
まさに、おっしゃる通りで、お寺と自己犠牲については今後考えていきたいと思っています。
夫には、もう一度言葉の暴力やDVがあれば別れることを伝えました。今度なにかあればすぐ110番して警察・離婚調停まで行こうと思います。
やはり、母親として子どもが一番なので、それだけは譲れない思いでキッパリ伝えました。

長文を書きましたが、読んて下さり、回答も頂いて、感謝の気持ちでいっぱいです。

私は私らしくお寺に居れるように無理せず檀家さんと交流していこうと思います。

夫は血のつながり無くある日突然家族になったところがお寺だったので、ほぼ強制的にお寺を継がされたと言っています。昔人間に育てられたので、暴力は当たり前な環境だったみたいです。
今は令和の時代で考えられませんが、今度少しでも暴言・暴力があればすぐ離婚します。

中田様のアドバイスがとても有り難かったです。ありがとうございました。

文章 様

1000文字で伝えられることは少ないですが、
真髄をついたご回答ありがとうございました。
おっしゃる通り、夫は殻に閉じ籠もったまま、自ら動こうとはしません。
お寺を開放的にする気持ちも全くなく、他力本願で今日まで来ています。
それでもお檀家さんは自分達のお寺を絶やすわけにはいかないと頑張っておられるので、無理しない範囲でやっていこうと思います。

もし少しでも子どもや私に対して大事にしない事があれば即離婚しようと思います。

夫は家族に甘えており、それは血のつながりの無い義理の両親でさえも「家族に甘えている」と言っているので、相当なものです。

夫は誰かがしてくれるという考えで、お経あげてすることをしていれば後は何をしても大丈夫という考えの持ち主で、人間力に欠けます。

今回私がかなり厳しく人間力については無いとはっきり言ったので、子どもと私に対しては態度を改めました。いつまでこれが続くかは分かりませんが、お互い無理するようなら離婚しようと思います。

本当はハスノハに何度も相談するのは悪いと思っていましたが、今回耐えきれなくなり、相談しました。

真摯に受け止めて下さり感謝いたします。

私も仏道に宗派は関係ないと思っています。

そこまで詳しくはありませんが、私のお寺は座禅をすることを主としています。
今回ご縁をいただきました。本当にありがとうございました。

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