寺の嫁は孤独
お寺に嫁いで20年です。その間同居の義母とは色々ありました。嫁いですぐから私のやること全てが気にいらなかったようで、お檀家さまやお寺の婦人会、親戚中に私の悪口など有る事無い事吹聴していました。義母はとても話し上手で皆さんから信頼されていましたので、皆義母の言うことを信じています。住職である主人に何度も助けを求めましたが、「気にし過ぎ」、と真剣に取り合ってくれませんでした。消えてしまいたいと何度も思いました。
最近義母は亡くなりましたが、お檀家さまや婦人会の方々の私を見る目は変わりません。私も挨拶でさえぎこちなくなってしまいます。
また義母がいなくなった今、気づけば友人が周りに誰もいません。義母がいた時は自由に外出もできなかったので、自然に友人との縁も切れていきました。
今は毎日がお寺の掃除や留守番、買い物の往復のみです。やる気が起きず引きこもりに近いです。子供も大学生になり巣立っています。住職は会合などで飲みに出歩いてます。
私の生きてる意味がわからなくなってきました。ご教示よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
お察し申し上げます。
ご相談拝読しました。お義母様とは色々あったのですね。ご心中お察し申し上げます。これまでよく頑張りましたね。
そしてお義母様は亡くなられたとのこと。まずは哀悼の誠を捧げます。
南無阿弥陀仏 合掌
さて、これからはあなたの時代です。おっしゃるとおりお義母様の影響も残っているのかもしれません。しかしこれからは、あなたが何を行い、何を行わないか、何を言い、何を言わないか、そうしたあなたの行動によってあなたについての情報が檀家さん中でもアップデートされていきます。あなた自身で本当のあなたを示していくのです。きっと分かってくれる人がいるはずです。自信をもって堂々と振る舞ってください。
それから、外に友人を作る努力ももちろん大切ですが、Twitterはどうでしょう?「寺嫁アカウント」と言われる方々が最近では多く積極的に発言し、交流している様子を目にします。お寺での苦労や嫁姑関係の苦労話もきっと分かち合えると思いますよ。ご参考まで。
それからいきなり友人を作るというのはハードルが高いですから、まずは安心して参加できる場を探しましょう。ジムとか、サークルとか、あなたの趣味に合うもの、興味関心のあるものに参加している家に自然とつながりも生まれるかもしれません。一人で落ち着けるカフェなんかもいいでしょう。
最後にもうひとつ、あなたが受け止めて欲しかった思い、お連れ合いに「気にし過ぎ」とあしらわれてしまったその思い、このまま胸に秘めて我慢することはありません。これからあなたが自信を持てたらもう一度ぶつけましょう。「あの時あなたはこうだった、こうして欲しかった・・・」それをぶつけてもなお全く取り合ってくれないのなら、お子様ももう大学生とのことですし、あなたの解放のためにも夫婦関係をどうするか考えることだって選択肢の一つです。
あなたがあなたとして生きられるよう念じます。
寺の嫁は辛いよ
貴女の気持ちよく分かります。自分一人がお寺の雑務や檀家さんとの連絡などをさせられていて、それが自分の幸せに繋がっていない気持ち。何故、自分はお寺にいるんだろう?という思い。こんな気持ちがありませんか?私は住職ですが、法要の度にそんな気持ちになる自分に気づきます。どうすればいいでしょう?
ブッダは苦痛を取り除き、楽を与える方法を開発されました。それを仏教と言います。後悔は過去についてであり、心配や不安は未来に関してあります。今、現在、この瞬間の自分の気持ちだけに気づいてみてください。そうすると、幸せを感じる感覚が蘇ってきます。静かに正座して、自分の呼吸だけを観察してみましょう。浅い呼吸ですか、短い呼吸ですか?長い呼吸ですか、深い呼吸ですか?30分ほど、呼吸だけを観察します。それ以外は何も考えません。すると、苦しみや不安が取り除かれ、安楽と喜びの感覚が戻ってきます。
その後に慈悲の言葉を唱えてみてください。
せっかくお寺にいらっしゃるのですから、その知恵をご自分の幸せのために活用なさってください。仏教の知恵で貴方が自然体で生きる術を見つけて下さね。そうすると、周りの方の反応が変わっていきますよ。