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今の自分が誇れるものがない

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3度目の相談です。以前にも他人と比較してしまうという内容で相談させて頂いたのですが、今回も同じような相談となります。現在、結婚し一児の母になります。元々、自分が持っていないものを持っている人と比較しては落ち込む性格でした。結婚する前は彼氏すらおらず結婚出来ない自分は女として終わっているんじゃないかと落ち込む日々…そして、結婚した現在は結婚に対する後悔ばかりが悩みの大半を占めています。夫は若く所謂イケメンですが、収入は少なく、年齢も若いので子供っぽい部分が多々あります。また夫の実家が貧乏で以前は5,000円〜3万円の範囲でお金を貸して欲しいと言われる事もありました。私がお金の管理をしているのでキッパリお断りさせて頂き現在は言われる事もなくなりましたが、貧乏故にお祝い金などは一切ありません。その割に、孫に会いたいと遊びに来るので本当に鬱陶しいです。さらに義両親の年齢も若く常識に欠ける部分があります。
そんな私が他人と比べて結婚後に誇れることと言えば、旦那がイケメンであること、まだ若いので先が長いこと、子供の顔が可愛いこと(色んな方に褒めて頂けます)くらいです…周りには、旦那の収入もほどほどで、またしっかりした優しい性格の旦那さんであり、実家が裕福故にお祝い金や資金援助もあって常識人な義両親をお持ちの人が沢山おり、私の結婚って一体なんだったんだろう…と考えてしまいます。もしかしたら、自分は結婚がしたかったのではなく子供が欲しかっただけではないか?と思うこともあり、離婚の二文字が常に頭にある状態です。まだ結婚一年未満なのに…
こんな私が自分に自信を持ち、比較しても落ち込まないようにするには、どうしたら良いでしょう…もうどうして良いかわからなくなっています。子供がいなければ離婚したのに、生きているのが辛い、最近はこればかりです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

貪欲(とんよく)

こんにちは、はじめまして。

前回までのご質問も拝見させていただきました。悩んでいる項目の違いこそあれ、ご自身のスタンスに変わりが無いように見受けられます。

仏教で貪欲(とんよく:ちなみに「どんよく」ではありません)という語があります。人間は、欲がある。当然です。食欲など生きる上での必要最低限の欲は、あって然るべきです。趣味や衣食住など人並みのある程度を欲する気持ちもあって不思議ではありません。しかし、必要以上に求めたときは、それが苦しみの原因になります。比較してしまう、隣の芝生は青く見えるそれは人間の自然な情ですが、青く見えたその後にその情をどう処理するかは本人次第です。さらっと流すか、苦しむかです。

にこるんさんは、この処理がいつも苦しみになっているのではありませんか。私から見れば、ご自身の状況はそんな離婚を考える状況には全くないと思います。むしろ、その貪欲に苦しむ姿が家庭生活に良からぬ影響を与えるのではないかと心配になります。

これまでの質問で、各お坊さん諸師が言われたことを再説しているようなことですが、ご家庭の平和、そしてご自身の心の安寧の為に、一度考え方自体をどうぞご再考ください。

ご参考になれば。

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釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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あまりくよくよ悩まずに

拝読させて頂きました。
私もあなたが他人と比較することはないかとは思いますが、あなたが恵まれていることは事実だと思いますよ。
先ずはあなたも旦那さんも恵まれて命を頂き無事に成長なさったこと、そして不思議なご縁でお二人が巡り会えてご結婚なさったこと、そして新たな大切な生命であるお子様に恵まれたこと、あなたも旦那さんもお子さんもイケメンであること、おそらくはあなたが気がつかない中でもまだまだ沢山恵まれていることはあるかと思います。
それはあなたも旦那さんもお子さんもこれから誇りとして胸を張って生きていけばいいことですからね。
人間ですからあれもこれも欲しい満たされたいと思うのが人情です。とはいえ全て完璧に満たされている方はいません。仏様以外いませんからね。
ないものねだりしてあれこれ悩むから人間なんです。それは誰しもがそうなのです。私達僧侶も毎日思い悩みながら生きているのが実情ですからね。あなたも私も誰しもが大なり小なりそのようにあれこれ悩むと思って仏様から見れば大差ないものと思って下さいね。
そしてあまりくよくよ悩まないことです。先程の通り人生恵まれて生きていますし、沢山の方々とのつながりの中で生かされているのですからね。
おそらくこれからの人生でもあれこれ悩むことはあるでしょうけどそれも人生の一過程です。過ぎてしまえばまた見方も変わってきますし、いい人生だったと皆さんで振り返る時も必ず訪れます。
そして必ずあなたも私もその天寿を全うする時が来ます。その時には必ず仏様や沢山の方々が私達を導いて下さいますからね。
どうかおおらかに大船に乗った気持ちでこれからの人生を旦那さんやお子さんと一緒に仲良く歩んで下さいね。
あなたや旦那さんやお子さんを心より応援していますね!

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有り難し
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脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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