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五年間同棲した彼女との別れ

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長文失礼いたします。27歳会社員の男です。大学生の頃から、六年間お付き合いした2つ年下の彼女がいます。同棲をしており、丸五年になります。
当初より結婚を意識しての同棲だった為、お互いの両親にも紹介し合い、結婚間近の話も出ておりました。
そんな矢先、先日彼女から「好きな人ができたから距離を置きたい」との話がありました。
はじめは呆然としてしまい、話が理解できなかったのですが、話し合いを行い、徐々に理解し始めました。
六年間、そういった色恋のトラブルは一度も無く、平穏な日々を過ごしてきました。
彼女曰く、ずっと気になっていた人だったそうです。その人から告白され、好きになってしまったそうです。
つい最近まで、「貴方だけを愛している」「結婚して」と言っていた彼女の口から出る言葉とは思えず、未だに悪い夢を見ているのかと思っています。
当初私は、その事実を受け入れられず、別れる事はできないと言ってしまいました。
それであれば一緒にいる、貴方の事も好きだから、ただ相手の事はもっと好きだ。そう彼女からは言われました。
当然、彼女の思いは変わりませんでした。
私に嘘をついて、相手方の男性と密会することもしばしば有り、ついに私は「死んでしまいたい」と口走ってしまいました。
何を考えていたか分からないのですが、その時は本当に死んでしまいたいと思ってしまったのです。
当然、彼女からは止められ、「死ぬくらいなら一緒にいよう。貴方が死んで、私も生きてはいけない。」と言われました。
これは恐らく、愛ではありません。私の間違った考えで、彼女を縛り付けているだけです。
そして、私は1つの結論に至りました。
「君が好きだから、幸せになって欲しい。その人と一緒になって下さい。」そう彼女に伝えました。
しかし、彼女は何を思うのか、それにも明確な回答は答えてくれませんでした。
自分は、とても葛藤しています。想像を絶する苦しさが胸を覆います。
彼女が一緒にいてくれるのなら、このまま縛り付けておきたい。だがそれは彼女の幸せなのか、本当に好きな人なら大好きな人と一緒になって欲しい。
私はどちらの選択をどう選べばいいのか。わかりません。どうかお知恵を貸して下さい。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

ボールは今、彼女に

はじめまして、こんにちは。

お付き合いをされている彼女さんとのことで、大変胸を痛めておられますね。お気持ちの晴れないこととお察しします。

悩んだ末に「その人と一緒になって下さい」告げたけれど、「彼女は何を思うのか、それにも明確な回答は答えてくれませんでした」という状況なのですね。彼女が態度を明確にされなかったという事は、明確にできなかった、したくなかったからだと推察します。今は、恋愛よりも、愛情を考える時期にあるからではないでしょうか。彼女にとって、親子ではなく、いわば他人との愛情を考えるまでに深く思慮するのは今回が人生初めてではないでしょうか。

愛情は、情という名のついているように、良くも悪くも人間同士をつなぎとめる絆の形成だと私は思います。好きかそうでないかというレベルから、もう自分の意思とは関係なく離れらないという非常に泥臭い人間の愛着のレベルへと移行しつつあるのでしょう。彼女が「私に嘘をついて、相手方の男性と密会すること」をしていた(る)には、その意味では恋愛の所で再び酔う事を欲していたのでしょう。

「君が好きだから、幸せになって欲しい。その人と一緒になって下さい。」と伝えられたのは、あなたが彼女を愛情のレベルで考えたからこそ言えた言葉でしょう。彼女の立場にたって、彼女を第一に考えた末の賢明な判断だと思います。自分が身を引いた自己犠牲の上に、相手の幸福を願うのですから。これを愛情と言わず何と言いましょう。今後、彼女がどういう返答をするか分かりませんが、そのレベルまで人を愛せたことは得難いご縁です。貴重な、後々までの財産になります。

あなたは、既に愛情のレベルでボールを投げました。今、ボールは彼女にあります。彼女が、そのボールを投げ返すのか否か、それを今はただ待つしかなさそうです。投げ返してくれた時、それは愛情という名のボールだと受け取れば宜しいのではないでしょうか。

今後のご多幸を願って止みません。
ご参考になれば。

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有り難し
おきもち

釋 悠水(しゃくゆうすい)
浄土真宗本願寺派報恩寺住職(兵庫県三木市) 本願寺派布教使 元本願寺布...
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質問者からのお礼

ありがたいお言葉、誠にありがとうございます。非常に苦しい状況の中、私はどうするべきか、迷っておりましたが、ボールは彼女にあるとのお言葉を頂き、迷いが晴れたような気がします。
これ以上何をするよりも、辛くても待ってあげなくては。それが私からの愛情なのでしょうか。
今はなんとか普段通りに過ごし、彼女の選択を待ちたいです。
本当にありがとうございます。

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