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新型コロナウイルスによる肺炎について

回答数回答 3
有り難し有り難し 66

開業している内科医です。
ふだんは、高血圧や糖尿病のなどの慢性疾患を持つ高齢者や寝たきりの患者さんの診療をしています。
昨今、流行中のウイルス性肺炎は、検査も迅速にはできず、治療法も確立していません。
高齢の通院患者さんにも、そして自らを含めたスタッフたちにも感染するおそれがあります。医療機関であっても、マスクもゴーグルも防御ガウンも手に入らないのです。
今後、大流行が始まったら私に何ができるのか分かりませんし、診療所を開けていること自体が、弱者に感染を拡大することになるのではないかと危惧しています。
大流行が始まった際に、このまま診療所を続けていくべきかどうか本当に迷っています。
歴史上も、過去にペストの大流行があったりして大勢の人々が亡くなっています。無力な医師としてできることはどんなことなのでしょうか。
ご教示いただければ幸いに存じます。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分のできる事をきちんとやる

こんにちは。
 いつ感染するかわからず、またワクチンも治療法もわかっていない状態でとても不安だと思います。

 さて、昨年の秋に大きな台風が立て続けに日本を襲ったことがありました。
 そのような中、以下のような問答がありました。
 https://hasunoha.jp/questions/38379
「仕事の関係でボランティアに行くこともできませんし、日頃からできる私なりの行動や考えなどどうしたら良いのでしょうか?」という質問に対し、
回答僧は、
「ボランティアに行くチャンスがないというのなら、いよいよしっかり自分の持ち場を死守するべきだ。自分に課せられた課題をしっかりこなし、バッチリ責任を果たす。そんな人こそが国の宝なんだ」
と答えています。

 あなたはあなたの病院でしっかりとその役割を果たすことが大切だと思います。一方でそれは感染をおそれずマスクも何も無しで立ち向かいなさいという事ではありません。あなた自身も、周囲の医療従事者の方も、しっかりと対策を取った上で、あなたのできる範囲の中でできる最大限のことを行うことだと思います。

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おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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閉めて往診!ですね

真摯に悩まれるあなたに敬服いたします。

あなたのおっしゃるように、現在治療法と言えるものがないようですね。

私は医療者ではないので、専門的な知識がありませんが、その上でお答えしています。

私だったら、自分の診療所は人(弱者)を集めないため、閉められるなら閉めて、電話等は受け付けます。

そして、普段からあなたが診られている、継続して診察が必要な人たちには電話等で了解をとり、取れれば往診します。

難しい問題も伴うでしょうが、それでも人が集まらない方が良いのではないでしょうか?

それから、

このまま大流行し、あなたの診療所でマスク、ゴーグル、防御ガウンなどの用意ができない場合で、

患者さんからの電話連絡の時点で肺炎らしき症状と思われる場合、

他の対応できる医療機関に連絡します。

最後に、、、

このまま大流行してしまい、どこの医療機関でも物品が不足してきた場合のことですが、

その時点で治療法が確立されていないのであれば、

その時は、みんな自宅からできるだけ出ないで、免疫力を高める努力しかないのでしょうね。

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おきもち

人生も階段ばかりじゃしんどいです。 たまには踊り場で一緒に泣きません...
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私には今の医療のことは分かりませんが・・・

 私には今の医療の現状はニュースでしか分かりませんが、器具や薬剤は大きな病院には負けそうですが、知識や最新の論文、予防法などはそれなりに手に入りやすいのではないでしょうか?正しく感染症やウイルスに対して正しく恐れる方法は伝えられると私は信じたい。
 私は緒方洪庵の医戒(扶氏医戒之略)を読んだことがあります。これは正しく医師の原点ともいうべきものではないでしょうか?「病者に対しては唯病者を診るべし・・・」もう一度医師としての原点を見つめ直してみませんか?私も原点に返る時はまず「教授戒文」(いわゆる戒律)から読み始めます。
 道元禅師の言葉に「分からないときには分からないと言うべし。決して知ったかぶりをして相手に自慢げに答えるな。」とあります。分からないときには分かる病院、保健所、感染症センター、WHOなど何でも頼る事が大切です。それは決して情けないことではありません。逆にあなたが医師だからこそ正しく聞けるところを知っている。変な噂に惑わされないことが出来るのだと私は思いたい。
 最後に医師も僧侶も似ています。病院の規模で悩むのは、お寺も同じですね。紹介状を書くときなどは「御侍史」と書くところも同じですね。

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おきもち

あなたの小さな悩み相談お答えします  私があなたの悩みを解決するのでは...
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質問者からのお礼

貴重なご意見、本当にありがとうございます。
今、自分が何ができるかをよく考えて行動したいと思います。
どんなに科学が進んでも医療・医学は自然を相手にしているのだと謙虚な気持ちを持ち続けることが大切だと思っています。大自然からすれば人間社会もちっぽけな世界に過ぎません。人類の過去を振り返り反省すべきは反省して、これから患者さんたちのために何が必要なのかを迅速に真剣に考えて行動しようと思います。

外来を閉めて、電話による診療と処方箋の発行、往診なども良い考えだと思います。ただ、国民皆保険制度の中、規則上の制限もあったり、雇っている従業員への処遇など、具体的に考えねばならない事が山積しています。無責任で具体性に欠けた政治家や医療評論家たちの発言を見るにつけ憤りを禁じ得ないところです。
この場をお借りして、問題提起をさせていただいたところでもあります。

医療現場での苦悩も、人生の一切皆苦の一つと覚悟し、できる限りの微力を尽くしたいと思います。

あらためて、御助言いただいた二人のお坊様に感謝いたします。

「コロナウイルスに向き合い乗り越える」問答一覧

疲れがとり切れない

いつもお世話になっております。 すべてそのせいにするのはいかがなものかと思いますが、コロナ禍以降、疲れが取れません。 ①現在はマスクをするのは個人の自由でありますが、通勤電車の中で、ノーマスクの人が平気でせきやくしゃみをすることへの怒り ②事務職ですが、自分以外は全員テレワーク推奨で、守られていることへの会社への不信感。私のことは一切心配なし ③安らげない ④生きることの意欲が減少 ⑤今を楽しむだけの人生に未来への希望があまりない 母に相談してもなんだか根本的に考え方が違うの「考え方が暗すぎる」と言われ、今では本音で話すこともないです。 嫌なら会社も嫌なら辞めるしかないと考えているのですが、生活のために通勤し、あと数年で迎える定年までの辛抱と自分に言い聞かせています。 愚痴も一時しのぎでしかないと思うので、いつも根本的解決を望んでしまい気軽に愚痴をいって発散などということもしません。 こんな性格なので、友達も少なく、でもいなくても不自由をしていません。強がりでもありません。 なんだかとりとめもなくなってしまいましたが、希望を持つ心の持ちようをアドバイスしていただけないでしょうか? どうぞよろしくお願いいたします。

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コロナ後遺症&夏の辛さで押し潰されそう

皆様、お世話になっております。お久しぶりの投稿となります。 先週、母がコロナに感染しました。数日間で高熱は収まったのですが、その後、めまいや頭痛が悪化し、病院で後遺症と診断されました。薬をいただき、来週もう一度診察を受けるそうです。 いつもあんなにチャキチャキと、多少の不調でも動き回って喋りまくっていた母が、1日のほとんどを辛そうに横になって過ごしてることが信じられません。 後遺症で人生が変わってしまった方々もいらっしゃるようで、もし母がそうなってしまったら、と思うとかなり不安です。 また、私自身は検査を受けてなかったのですが、夏バテなのか、実は感染していてその後遺症なのか、頭がクラクラして疲れやすく、以前のような元気がありません。毎年夏は元気がなくなるのですが、なんだか疲れのレベルが違う感じです。私は今文学の研究をしながら大学で非常勤講師をしており、秋には学会で研究発表をするのですが、その準備をしたくても力が出ない、そんな感じで参っております。 コロナの恐さ、これまで母になんでも頼りきりだった自分のダメさ、うちの家族全般への不安(詳しくはプロフィールをご覧下さい)自分自身の今後への不安など、夏の異常な暑さの中で色んな不調や不安が押し寄せています。 これは、神様や仏様からの「とにかく今はあまり考えずに休め」のサインでしょうか。不安で混乱している私に、ぜひアドバイスいただければ幸いです。 ハスノハの皆様も、どうぞ暑さと、感染にはお気をつけて下さい。

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一緒に念じていただけますか?

いつもありがとうございます。 大晦日にコロナ禍長期入院中の父の事でご回答を頂戴しました。ありがとうございました。 退院を目指し闘って来た父でしたが終末期を迎えた模様。年始から5日間本人から着信有りましたが途絶えました。 年始にせめて自宅へ…と対応をお願いしていた矢先、入院中の病院は元日からコロナの院内クラスター発生。入院患者、職員合わせて数十名陽性との事。もはや為す術無し。です。 コレがコロナ禍医療崩壊の現実です。コロナ禍は災害です。本当に。 次、病院からの着信はおそらくお迎えです。悔しいですが苦しいですが、冷静に受け止め対処するしかありません。 現場の状況が入院患者家族には一切わからないので、念じる事しか出来ません。 それはこの数ヶ月の闘病期間も同様に。 我が家だけでは無く全国で起こってしまっている現実です。 今はただただ苦しまずに眠っていて欲しい。眠って苦しくないままお迎えが来て欲しい。その時間が短時間であって欲しい。 この問答に目を止めて頂けたお坊さま。どうか一緒に安楽を念じて頂けると嬉しいです。 檀家に入ったりしている訳では無いので(元々は浄土真宗の檀家でしたが、住職が借金をし寺に保険金を掛けて放火してしまいました。以来、先祖は自身供養です。) 私が今出来る事で思い浮かんだのがこちらでのお願いでした。どうぞよろしくお願い致します。

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コロナにかかって成人式に行けなくなった

ご無沙汰しております。2ヶ月前ほどに、2回相談させていただいたものです。 あれから、相性のいい精神科に通い、だいぶメンタルの方はよくなってきました。どうにか大学のカリキュラムもこなして、いろんな友達と遊ぶことができました。旅行の計画もたてて、楽しい冬休みにするつもりでした。 しかし私は今、コロナウイルスに感染し、自宅療養をしています。熱は下がったものの、喉が途轍もなく痛く、喋ることができません。 明日の成人式は、参加できなくなりました。あんなに楽しみにして、たくさん準備して、久しぶりに会う同級生や、先生の顔を思い浮かべて。自分のセンスがどれだけ素敵で、誉めそやされることかと、粛々と、心の中ではニコニコと準備していました。 少し改善したと思いきや、奈落の底に突き落とされる。私が何か悪いことをしたのでしょうか。 3年間もかからずに、受験の時だってならずに、耐え抜いたのに。周りの友達が感染予防なんて気にせず、バンバン旅行に行ったりご飯を食べたりする姿を傍目に、きつく自分に自粛を課してました。 すこし、すこしだけご飯を食べに行っただけなのに。ショッピングに行っただけなのに。なんでこのタイミングで。 もう悔しくて辛くて、陽性が発覚した時は大声でお医者さんで泣きました。家でも泣き叫びました。母がぎゅーっと抱きしめてくれました。友達もたくさん慰めてくれました。 今は涙も枯れ果てて、ひたすら焼けるように痛い喉を治めるために、薬を飲んで寝ての日々です。もう、咳が3時間も止まらなくて、全く眠れません。 なんでこんなに人生って理不尽なんでしょうか。すっかり生きることに疲れました。私がコロナを舐めていたことも事実ですし、半ばヤケクソでたくさん予定を入れてしまったからというのもありますが。 もう私の成人式は2度と帰ってこないし、一生の後悔と自己憐憫と自己嫌悪が止まりません。もうどう立ち直ればいいんでしょうか。なにかお言葉を頂戴できれば嬉しいです。

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母にコロナをうつしてしまった後悔

はじめまして、こんにちは。 私は香川県在住、実家は兵庫県にあり、実家では母が一人暮らしをしています。 先日出張から帰省した際、実家に滞在させてもらっている間に、体調を崩しコロナ感染が判明、その数日後母にも感染してしまいました。 私が出張中に感染しており、潜伏期間の間に帰省、発症するまでの間に気づかず母にもうつしてしまった可能性が高く、母に申し訳ない気持ちで、宿泊療養先のホテルで毎日泣いてしまいます。 母は呼吸器系に悪性腫瘍の罹患歴があることと、60歳を超えていることから、通常よりもリスクが高いため、人一倍感染には気をつけていました。 そのため、私も帰省時には3日前と2日前それぞれで検査を行い陰性であることを確認し、出張中の複数人での会食予定は全て辞退し、誰とも濃厚接触せずに過ごしていました。 それでも感染してしまい、母にうつしてしまったことにやるせなさと、「そもそも帰るという判断を取りやめるべきだった」という後悔の気持ちで、現実は変わらないと頭ではわかっていながらも、自分の気持ちがコントロールできずにいます。 母に辛くて怖い思いをさせてしまったという事実以外にも、気掛かりなことがあります。 私の家庭は、4年前に父が病気で亡くなってから、母は一人暮らしをしています。 そのため、母一人では外出の機会が少ないため、私は帰省のたびに母と外食に行ったり、旅行に行っており、母はそれをとても喜んでくれていました。 離れて暮らしている以上、元気な状態で会える時間も有限なので、できる限り母と楽しい思い出を作りたいと思って行動してきました。 今回の帰省も、母とミュージカルや、スポーツ観戦に出かける予定でした。 ですが、このようなことが起きてしまった以上、2回目(また母にコロナをうつしてしまう)があってはならないと感じています。 今後私は離れて暮らしている自分が母に会いに行くこと自体、母を危険にさらしてしまうことになるため、気軽に会ったり、お誘いすることができなくなったことが何よりも悲しいです。 コロナは今後何年で終息するかわからないし、その間にも母はさらに歳を重ねていきます。 今回の件について、母には謝り、和解はできています。 今後、母のことを大切にできる、母との付き合い方について、アドバイスを頂けると嬉しいです。 よろしくお願いいたします。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ