回答 1
有り難し 2はじめまして。ご相談させてください。
医療技術職の資格をもち、数回転職しながら病院で働いておりました。
転職先の病院で、ある処置の介助に入っていたのですが、そこで機械の消毒をしていなかったのです。正確にいうと、消毒するようにと指導を受けておらず(のちに先輩に確認したところ、説明していなかったと言われました)、あとになって知る機会があり、自分のミスに気が付いた次第です。
同僚の中には消毒を徹底してはいない人もいたようですが、私は教わったかどうかの有無に関わらず、新人でもないのにそのようなミスを続けていた自分自身が許せず、また同時に患者さんへ体液を介して何かウイルスや病気などうつしてしまっていないか心配で心配でたまりません。場合によっては命に関わることもあるからです。
別の先輩にも相談しましたが、きっと大丈夫でしょう、とのことでした。確認のしようがないのです。
しかし、可能性がある以上どうしても不安な私は自分を毎日責めて責めて責め続けています。そのような日々をもう一年半年ほど続けています。一日たりとも忘れたことはありません。
子供ができにくい体質であったため、失敗に気がつく少し前から不妊治療を始めていました。その後失敗に気がつくと、自分に妊娠する資格などあるのだろうかと葛藤するようになりました。
そこで私は、自分が人様に迷惑をかけているなら、妊娠できなくてもいい、と願掛けをしました。幸いなことに、数ヶ月で授かることができました。
無事出産し、ただ今子育て中ですが、やはり発作的に不安がおそってきて、本当につらいのです。
毎日笑顔で過ごし、家族を幸せにしたいし私も心から幸せになりたいのに。いつも過去の失敗に怯えて、他にも書ききれないいろんな失敗を思い出しては自分を責め、患者さんの心配をする毎日で…。
せっかくこの世に生まれてきてくれた我が子や、毎日仕事を頑張ってくれている主人に申し訳ないのです。
私のような人間は病院で働いてはいけないと思い、妊娠にかこつけて退職しました。自分なりに頑張って取得した認定資格なども捨てました。
何度も消えたいと思いました。でも、消えると悲しんでしまう人がいるので、それを思うと辛くて、消えることもできませんでした。
私は幸せになっていいのでしょうか。自分を責め続けることをやめていいのでしょうか。私はこの世に生きていていいのでしょうか。
お坊さんからの回答 1件
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拝読させて頂きました。
私達人間は万能ではありませんからミスや失敗はあるものです。
そのようなことがあってから誠実に対応してそれ以降できるだけミスや失敗のないようにお互い心がけていくことが大切です。
ましてあなたは指導を受けていなかったのですから医療機関としてのミスです。あなただけのミスではありません。そのような事例は沢山ありますでしょうから組織としてどう対応していくかが重要です。
先ずはあなた自身お子様のお世話や家族の生活を一番にしていくことです。お子様の成長が一番あなたにとって重要です。誰かがかわってあげるものではありませんからね。
正直そのミスは二の次三の次です。一度しっかりと心の中で線引きしましょう、もしも割り切れないならばその思いを神様や仏様やご先祖様方に手を合わせてありのままお伝えなさり深く反省なさり懺悔なさって下さいね。神様や仏様やご先祖様方はあなたの思いをありのまま受けとめて下さいます。
もしできればまた同じお仕事につかれた時にはもうそのようなミスをしないように心がけて下さいね。
お子様が健やかに成長なさりあなたやご家族の皆さんが元気に仲良く生きていかれますことを心からお祈りさせて頂きますね。
拝読させて頂きました。
医療や科学技術の進歩は今までずっと失敗の連続だったと思いますよ、そのミスや失敗を繰り返していく中で1人1人が間違いに気がついて少しずつ改善されていき今の医療があるのです。それは真実ですからね。
あなたや周りの方々も自分自身がミスや失敗を繰り返しながら乗り越えていきこれからも生きていくのですからね。
どうぞミスや失敗を恐れずに前向きにやるべきことを見つめ直してしっかりと歩んで下さいね！あなたを心から応援してますね！
一向寺のお坊さま、御回答いただき本当にありがとうございます。
人間は、ミスや失敗があって然るべきと思って良いのでしょうか。私は、私だけがこのような失敗をしていると思ってしまい、自分を責め続けておりました。
後輩に消毒するのですか？と聞かれた際、目に見えて汚れてなかったら大丈夫だよ(その時は別の方からそう教わっていました)と間違った回答をしてしまい、また消毒を徹底することに改めて気が付いた際も、後輩にそのことを数ヶ月も伝えそびれていました(伝えたとばかり思っていたのですが伝わっておりませんでした)。
エコーの担当もしていたのですが、所見に悩んだ際、先輩(エコーに関しては私の方が経験があったのですが、他に聞ける方がいなかったのです)に相談しましたが、自分の考えとは異なる回答が返ってきました。私は自分を信じることができず、先輩に寄せた所見を作成しました。今になって、間違っていたのではないかと不安で患者さんが心配でつらいのです。
他にも書ききれないほど、まだまだたくさんの失敗があります。私は失敗してばかりです。
情けなくて、人の役にたてない、むしろ迷惑ばかりかける自分が本当に嫌いなのです。
神社やお寺にお参りに行った際は必ず、
心配事が大丈夫でありますように、
皆んなが幸せで健康で、穏やかに過ごせますようにとお願いしています。
今後は懺悔や反省の念もお伝えしようと思います。
お坊さまのおっしゃってくださったように、もう線引きして、家族に集中して生きたいです。
もう一度、肩を押していただけないでしょうか。
ありがとうございました。
お礼が遅くなり、申し訳ありません。
今このお礼を書きながらも、以前検査に来た患者さんが後日結果を聞き来る前に亡くなられたことを思い出し、自分のせいで何かに感染し亡くなられたのではないか…と自分を責めておりました。
ですが、お坊さまのおっしゃるとおり、一度線引きして、もう子供や家族のことに集中しようと思います。
そして、見ず知らずの私に優しい言葉をかけてくださったお坊さまのように、私も人に優しい人になります。もう医療職に就くことはありませんが、私はこれからの人生でもミスをするのだと思います。人に迷惑をかけるのだと思います。せめてもの償いとして、困っている人は放っておかずに、自分にできることを精一杯します。
今すぐに線引きすることは難しいですが、今日を境に考え方を変えていきます。がんばります。私は岡山にいるのですが、またいつか、お坊さまのお寺に行かせていただきます。本当にありがとうございました。
